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トピックス

身近で起こっている動物に関する事件や情報の発信blogです。

2024年9月17日 まいどなニュース

 

保護後、すぐに甘えん坊ぶりを発揮したオスのダックスフント、ルキくん

 

「どこに行くんですか」「ママさんは僕だけのもの」「僕から離れちゃダメです」とばかりに、世話するママさんの後ろを追いかけ離れないダックスフンドのルキくん。

 

推定年齢8歳ほどで、2023年秋に動物愛護センターに収容されていたワンコです。

てんかん持ちだが、元気いっぱい。ときにウナギイヌ状態になることも

ルキくんの出自やバックボーンは明らかになっていませんが、こんなにかわいい性格なら、きっと第二の犬生をつかんでくれるはず、と保護団体、アイドッグ・レスキュー隊が引き出しました。そして、団体に提携する預かりママさんのもとでお世話を受けることになり、家に迎え入れられてすぐに冒頭のような甘えっぷりを見せるようになったというわけです。

 

ルキくんは突発性てんかんの持病があり、ときに発作を起こすことがありますが、それ以外は、ほぼ月齢通りの健康状態。オヤツをねだる際には、全身をくねらせて甘えてきてくれますが、その姿はまさにウナギイヌ。

 

保護後、すぐに甘えん坊ぶりを発揮

 

それもまたルキくんが元気である証拠。あまりのかわいさを前に、つい甘やかし予定外のオヤツをあげてしまう預かりママさんでした。

外の散歩よりも家の中でママさんと過ごすほうが好き?

聞き分けも良くお利口さんのルキくんですが、ただ一つ他のワンコと異なるところがあります。ほとんどのワンコが大好きなお外の散歩ですが、ルキくんは散歩に行ってもさほどうれしくなさそうで、用を足すなどのルーティンを終えた後は「ママさん、早く帰りませんか?」とつまらなそうな顔をします。

 

「早く帰りませんか?」

 

そして家に連れて帰ると、またうれしそうに預かりママさんの後ろをくっついて歩きます。外ではなく家の中で、預かりママさんとだけ遊んでいたいようです。

ひとりぼっちになる時間がない家庭が望ましい

いつか見つかるであろう飼い主さん家庭は、ルキくんがひとりぼっちになる時間がなく、思いっきり甘えさせてくれる家庭が良いように思いました。また、重篤ではないものの、てんかん発作もあるので、そばに寄り添ってくれる里親さんが望ましいようです。

 

2024年9月14日 まいどなニュース

 

繁殖場から保護された真っ白のダックスフンド、アイスくん

 

真っ白の毛並みと無垢な瞳のダックスフンド、アイスくん。

 

食べることが大好き、ややぽっちゃりで人間大好き。穏やかな性格で他のワンコとすぐに仲良くなれます。ベタベタに甘えてくる様子は見せませんが、「何か食べ物をくれませんか?」と目で訴えてきます。

 

イケワンぶりに、メスのワンコたちはメロメロ。アイスくんと接した他のワンコたちはこぞって目がハートマークになり、アイスくんに近寄り体を擦り寄せてきます。

メスのワンコたちがアイスくんを奪い合い

その程度ならいいのですが、「アイスくんは私の恋人!」「いいえ、私のダーリンよ!」と奪い合うこともしばしば。アイスくんは争いはじめたワンコたちの踏み台になってしまう場面も。

 

 

「僕を踏み台にしないでください」

 

そんな状態でもアイスくんは穏やか。怒ることはまずありません。おっとりしたところも魅力のひとつなのでしょう。

10年以上「人間の道具」として過ごした跡も…

アイスくんは推定12歳ほどのハイシニア。2022年春に保護団体、アイドッグ・レスキュー隊に引き取られました。当初より団体のメンバーも虜にし、「あなたはアシカですか?」「あなたは白熊ですか?」とすぐに人気者になったワンコです。

 

それまでは10年以上を繁殖場で過ごし、ずっとケージの中で過ごすだけの日々を送ってきました。

 

穏やかで優しいアイスくんには、10年以上「人間の道具」として過ごしてきた跡も

 

運動不足のためややぽっちゃり。前脚の筋肉がほとんどなく、足裏には腫瘍も。コンクリート道の散歩の際は痛がったり転んだりすることもあり、以前の繁殖場の劣悪な様子を感じさせます。最近では甲状腺機能が低下し治療を受けたり、エサを食べすぎて度々お腹を壊したりもします。

 

しかし、どんなに辛い場面でもおっとりとした表情で、治療や投薬に取り組んできました。

今の環境でも十分幸せそう

アイスくんの保護からもうすぐ1年半が経過しますが、「新しい家族」との出会いはまだです。

 

月齢が上がれば上がるほど、マッチングのハードルは高くなります。それでも団体関係者は「焦っても仕方ない」と慌てることなく、アイスくんの世話をし見守り続けています。

 

他のワンコたちと自由に楽しく過ごせる今の状況でも十分幸せそうです

 

そして、当のアイスくんもおっとりマイペース。相変わらず他のワンコからの強めの求愛を受る日々です。元いた繁殖場のことを思えば、このにぎやかな環境だけでも十分楽しく、幸せに過ごせているようにも映ります。

 

アイドッグ・レスキュー隊
https://aidog.jpn.com/

2024年9月17日 まいどなニュース

 

 

ぬいぐるみのようなフワフワの毛並みのオスのポメラニアンのオセロくん。まっすぐな瞳で人間を見つめる甘えん坊で、お腹が空くとかわいい声で「ワンワンワン〜♪」とまるで歌うように催促してきます。

 

ぬいぐるみのようなオセロくんは13歳のシニア犬。全く老けた感じがしません。

高齢者の飼い主がネグレクト

オセロくんは元々ある高齢者に飼われていたワンコでした
 
オセロくんの飼い主は高齢の方でした。しかし、オセロくんの満足な世話ができなくなり、飼育放棄。神奈川県動物愛護センターに持ち込まれることとなりました。保護当初のオセロくんは全身ノミだらけ。飼われていた環境の劣悪さを感じさせました。
 

オセロくんをセンターから引き出したアイドッグ・レスキュー隊では、適切な医療ケアを施し、お世話することに。シニア犬ではあるものの、これだけ元気でかわいいオセロくんなので、その余生に寄り添ってくれる里親募集も始めることにしました。

持病の手術を乗り越え、さらに元気になった

動物病院で調べてもらうと、歯がボロボロ。貧血気味で、心雑音があり、睾丸にも腫瘍らしきものがありました。

 

シニア犬にとってはこれらの手術の負担は相当でしたが、これだけ元気なオセロくんの犬生を1日も長く健康に過ごしてほしいと願い、熟考の末に決行。オセロくんは手術を乗り越え、さらに元気になってくれました。

いつも垂らしているベロもオセロくんのチャームポイント

「ポメ界きってのイケワン」と預かりボランティアさんから太鼓判!
 
気管支炎を起こしたこともありましたが、それも完治。心臓にかかわる投薬はしばらく続けないといけませんが、何よりオセロくんは常に元気いっぱいでニコニコ。冒頭の通り、綺麗な声で「ワンワン♪」と歌うように感情表現。その度に周囲の人間を癒してくれます。
 

ボロボロだった歯を全て抜いてしまったこともあり、いつもベロを垂らしていますが、そこもまた個性です。うれしそうに浮かべる笑顔と合わせてのチャームポイントになっています。

 

オセロくんの預かりボランティアさんは、「ぬいぐるみ度高めの目、明るく元気な性格、ポメ界きってのイケワンです!」と太鼓判を押してくれます。いつの日か、オセロくんに最良の飼い主さんが現れることを願い、今日も世話を続けています。

 

アイドッグ・レスキュー隊
https://aidog.jpn.com/

2024年9月15日 まいどなニュース

 

普段はイケワンのダックスのアルトくんですが…

 

2023年9月、神奈川県動物愛護センターに収容されたダックスフンドのアルトくん。推定年齢8歳ほど、きれいな顔のワンコです。

 

後に行き場を失ったワンコを保護する団体、アイドッグ・レスキュー隊がアルトくんを引き出し、お世話することになりました。

 

アルトくんが元いた環境の詳細は明らかになっていませんが、極めておっとりマイペースなお利口さん。そのルックスと合わせて、非の打ちどころのない性格なのですが、唯一びっくりするのがその寝顔。

 

アルトくんの寝顔

 

まるでノックアウトされたかのようです

 

まるでノックアウトされたかのように白目を剥いてグーグー寝ており、そのギャップもまた魅力でした。

おっとりマイペース。ちょっとやそっとじゃ動じない大物感

団体と提携する預かりボランティアさんの家に迎え入れられたアルトくんは当初から、独特のこだわりとマイペースぶりを発揮。

 

預かりボランティアさんが使っていた座椅子を気に入ってしまい、何回どかされても、すぐにこの座椅子に。最終的にはアルトくんの専用椅子になりました。

 

「この椅子は僕のだワン」

 

また、テレビの音、掃除機の音にも動じないのがアルトくんの特長。大物感を漂わせるワンコでもありました。

睾丸のすぐ脇に開いた穴から排泄

ただし、体にはいくつかの問題がありました。睾丸のすぐ脇に穴が空いており、そこからおしっこが漏れていること。慌てた預かりボランティアさんは複数の動物病院へ連れていきましたが、「以前、何らかの理由で排泄が困難となり、手術によって、わざとこの位置に穴を開けた」というもの。手術の失敗やけがではないようでホッとしたものの、常時オムツをつけて過ごす必要がありました。

 

数カ月が経過したころ、アルトくんの右頬にしこりができ、肝臓が悪いことがわかりました。8歳にしては体が強くないアルトくんでしたが、後に検査した獣医師さんは「いや、この子はおそらく推定12〜13歳でしょう」とのこと。出自がわからないため分かりませんが、実は結構なシニア犬なのかもしれません。

 

獣医師さんは「これらの持病の治療を行っても回復することはない」とも言います。

 

その言葉に預かりボランティアさんは悩みました。ハイシニアで改善が期待できない持病だったとしても、アルトくんには幸せになる権利があります。どんな状態でも、アルトくんがいつか「本当の家族」と出会えることに期待し、献身的に世話を続けることにしました。

最後まで諦めず「本当の家族」との出会いを待ち続ける

アルトくんは少しずつ元気を取り戻し、表情も明るくなりました。持病が根本的に治ったわけではないですが、元気になったことは何より喜ばしいことです。

 

「できる限りのことを」とお灸を受けるアルトくん

 

できる限りのケアを受けながら出会いを待つアルトくん。1日も早く安心できる環境で、心から安心して過ごせる犬生を送ってほしいと願います。

 

アイドッグ・レスキュー隊
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2024年9月15日 まいどなニュース

 

次々に奇跡を巻き起こした推定年齢13〜15歳のマシューくん

 

連日行き場を失ったワンコが収容される東京都動物愛護センター。

 

センターに収容される犬猫は、若い月齢から優先的に引き出される傾向があります。引き出されない犬猫はハイシニアだったり、重篤な持病を抱えていたり、咬傷犬だったりするのが通例で、最悪殺処分となります。

 

2023年8月、引き出しの名乗りがあがらず、行き場を失ったワンコがいました。オスのパピヨンで、名前はマシューくん。複数の保護団体が引き出しを見送った理由は月齢でした。推定13〜15歳。パピヨンを含む小型犬の平均寿命がおおむね15歳ほどだとすれば、そう長くは生きられないかもしれません。

「うちでお世話します」と名乗り出たボランティアのKさん

マシューくんがセンターに収容されたのは2023年6月。飼い主の元でこの月齢まで過ごしていたのに、ある日突然センターに収容されることになった心情を思うと、いたたまれなくなります。マシューくんを知った団体、アイドッグ・レスキュー隊の代表は、なんとかして救い出すことはできないかと関係者に「看取る覚悟で預かれる人はいないでしょうか」と一斉メール。推定13〜15歳がネックになるのは承知の上でした。

 

関係者からは前向きな返答はありませんでした。「残念だけど、私たちにできることは限られていたのかもしれないな」と肩を落とす代表でしたが、Kさんという預かりボランティアさんが「うちでお世話します」と決断しました。

 

「これで救うことができる」と涙を堪え、代表はその足でマシューくんを連れ帰ることにしました。

シャイながらも素直でかわいい性格

Kさんの家に迎え入れられたマシューくんはハイシニアとは思えぬほど元気。白内障はありますが他には重篤な持病はなく、明るい性格のワンコでした。当初は顔を触られることを嫌がりましたが、Kさんに信頼を寄せるようになると、むしろなでてほしそうな表情を浮かべるように。

 

Kさんに連れられ嬉しそうに散歩するマシューくん

 

自分から積極的に感情表現をするタイプではありませんが、Kさんや他のワンコが寝ていると、そばに来て体をするり寄せ一緒に眠る夜もありました。シャイではあるものの素直でかわいいマシューくんを救い出せたことを、Kさんは心の底から喜びました。

看取ることになるかも…と思われた矢先に届いた吉報

ただし、団体がマシューくんの里親を募集しても良縁はなかなか見つかりません。ハイシニアの保護犬を第二の犬生に繋げることの難しさをあらためて痛感しました。

 

「このまま看取ることになっても良い。人間の愛を感じてもらいながら旅立ってほしい」とKさんは話しつつ、「終の住処」を見つけてあげたいと思っていました。

 

その矢先、マシューくんに吉報が届きました。「うちの家族になってほしい」という里親希望者さんが現れたのです。

再び奇跡を起こし「終の住処」を掴んだ

里親希望者さんは、マシューくんと性格がよく似たパピヨンを看取った経験があり、「どうしてもうちに迎えたい」と語ります。初めの人間の前では、ついガウガウしてしまうマシューくんは、この里親希望者さんにも当初噛みつこうとする素ぶりを見せました。それでも、里親希望者さんは「全く問題ありません。大丈夫です!」と心強い一言。

 

慎重に慎重を重ねた一定期間のトライアルを経て、マシューくんはこの家に正式譲渡。ハイシニアにして、ついに「終の住処」をつかみました。

 

里親さんに甘えるマシューくん

 

マシューくんの穏やかな余生が1日も長く続きますように!

 

何度も奇跡を起こし、幸せの赤い糸を手繰り寄せたマシューくん。優しい里親さんのたっぷりの愛情を受け、今日も幸せに過ごしているそうです。 

 

アイドッグ・レスキュー隊
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