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トピックス

身近で起こっている動物に関する事件や情報の発信blogです。

2024年9月14日 琉球朝日放送

 

 今月20日から26日までは動物愛護週間です。きのう、県動物愛護管理センターでは殺処分されるなどして死んだ犬や猫の慰霊祭が行われました。

 

昨年度、犬13匹、猫104匹が殺処分や収容中に死にました。

 

  13日、南城市の県動物愛護管理センターで行われた慰霊祭には県や獣医師会、動物愛護団体からおよそ30人が集まりペットフードなどが供えられた慰霊碑に焼香し、手を合わせていました。 

 

 県によりますと管理センターでは、昨年度、犬13匹、猫104匹が殺処分や収容中に死にました。一方、譲渡会を通じて犬266匹、猫159匹が新たな飼い主に引き取られるなど命が救われています。

 

  県動物愛護管理センター森河隆史所長「人と動物が共生する社会の実現に向けてより一層動物愛護子孫の寛容、適正な使用管理に関する知識の普及啓発を推進していきたいと思います」県は、動物愛護や適正飼育を呼びかけています。

2024年9月4日 AFP BB News

 

【AFP=時事】ナミビア政府は、ここ数十年間で最悪の干ばつに対処するため、723頭の野生動物を駆除する作業を進めている。同国環境省の3日の発表によると、すでに約160頭が殺処分された。

 

ゾウ。ナミビア・エトーシャ国立公園で(2015年5月9日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News(AFP=時事)

 

 政府は先週、放牧や水供給への負担を軽減するとともに、干ばつの影響で飢えに直面している多数の人々に食肉を提供するため、野生動物の駆除に着手すると発表していた。

 

  カバ30頭、バッファロー60頭、インパラ50頭、ゾウ83頭、オグロヌー100頭、エランド100頭、シマウマ300頭の駆除を目標としている。

 

  大半の野生動物は国立公園内におり、駆除はプロのハンターによって行われる。

 

  環境省は「これまでに各種動物157頭が駆除され、5万6875キロの肉が得られた」としている。

 

  ナミビアは今年5月、干ばつを受け非常事態を宣言した。8月には世界食糧計画(WFP)が、同国の人口のほぼ半分に相当する約140万人が深刻な食料不足に直面していると指摘。穀物生産は53%減少、ダムの水位は前年同時期に比べ70%低下していると明らかにした。【翻訳編集】 AFPBB News

2024年9月4日 福島民友

 

 猫に優しい社会をつくりたいー。福島県浅川町の上野邦江さん(68)は、飼い主のいない猫の面倒を見る保護活動に取り組んでいる。優しいまなざしを見せながら「不幸な猫を一匹でも多く減らしたい」と意気込む。

「TNR活動」尽力

 上野さんは譲渡活動に加え、野良猫を捕まえて不妊手術を施し、繁殖を制限する「TNR活動」にも尽力している。東日本大震災の後、白河市にTNRを専門とする動物病院が開院し、上野さんは業務を手伝う傍ら、2012年から個人で保護活動を始めた。

 

 「飼い主が病気にかかって世話ができない」「多頭飼育で適切な管理ができなくなった」。上野さんが猫を引き取る理由はさまざまだ。劣悪な環境に置かれた猫について「衰弱して命を落とすのはとてもかわいそう」と語気を強める。

 

「不幸な猫を減らしたい」と活動に取り組む上野さん

若い世代から激励

 活動を続けている中で、一部の人から「野良猫が増えてしまうから餌をやるな」「放っておきなさい」などと批判を受けることもあった。しかし、くじけずに取り組みを続けた。「野良猫が減った」との住民の声や、保護猫を飼いたいと希望する若い世代の声などに励まされているからだ。

 

  これまでに譲渡してきた猫の数は200匹以上。現在は自宅で15匹ほどを保護している。「地域と猫が共存できるように頑張っている。活動を理解してもらえたらうれしい」。餌代などの活動費を賄うため、アルバイトにも精を出すなど猫の手を借りたいほどだが、その顔には充実感がにじんでいる。(小山璃子)

2024年9月11日 河北新報ONLINE

 

 山形市が、増え過ぎた保護ネコの飼い主を探している。収容する市動物愛護センター(山形市船町)には、けがや病気の治療を終えた定数ぎりぎりの40匹が引き取り手を待つ状態。担当者は「命のバトンをつないでほしい」と協力を求める。

 

治療を終え、譲渡を待つ保護ネコ。飼育スペースが足りなくなっている(河北新報)

 

  センターは2019年4月に開設された。通報を受け、路上や公園などで動けなくなったネコを保護して獣医師が治療し、譲渡希望者と暮らせるまで世話をしている。開設から5年半、殺処分は行っていない。

 

  市によると、現在の収容数は開設以来最多で、通常の30匹前後を大きく上回る。本年度は8月末時点の譲渡数が20匹と前年度同期より半減し、引き取り手が少ない成長したネコが多く残っている。ネコの飼育室が埋まったため、イヌの飼育室など別の部屋も使ってスペースを確保している。

 

  佐竹優主幹は「これ以上増えると廊下などにもケージを置く必要があり、職員の目が届かなくなるなど飼育環境が悪化しかねない」と窮状を訴える。

 

  希望者はセンターで譲渡前講習会を受ければ山形県内外を問わず誰でも無料で引き取ることができ、今月は12、23日に開催される。佐竹主幹は「治療してつなぎ留めた命を新しい飼い主にバトンタッチするという取り組みを多くの方に支えてほしい」と呼びかける。

 

  詳細は市のホームページに記載している。連絡先は同センター023(681)1210。

2024年9月10日 ほ・とせなNEWS

 

約6年間“半径1メートルの世界”しか知らなかった一匹のワンちゃん。外の世界を知るまでの軌跡が、YouTubeで注目を集めています。

 

  【実際の写真18枚】保護される前とされるときの様子(@animals_jpさんより提供) 

 

あにまるず(@animals_jp)さんが、ワンちゃんを保護するまでの様子をとらえた動画を投稿すると「6年間よく頑張って生きてくれたね」「感動して涙が止まりませんでした」「6年間耐えた分だけ幸せになりますように」といったコメントが寄せられ反響を呼んでいます。投稿者のあにまるずさんに、ジョンくんについて詳しい話を伺いました。

リードを固定され、同じ場所で過ごしていたジョンくん

動画の冒頭に映っているのは、草が生い茂る小屋のそばで座り込むワンちゃん。不安げな表情でこちらを見つめているのは“ジョンくん”という男の子です。 

 

以前は老夫婦と暮らしていたジョンくんでしたが、施設への入所・他界といったご夫婦の事情から、一人ぼっちで暮らすことになってしまったそう。そんなジョンくんの姿を目にした近所の方は、ジョンくんにご飯をあげていました。しかし「もう保健所に預ける」という話も出ていたこともあり、近所の方があにまるずさんのもとへ相談してくれたのだといいます。 

 

相談を受けて、ジョンくんのもとを訪れたあにまるずさん。初対面の様子を聞くと「毛がボサボサでガリガリで、かなり警戒した様子で汚れてしまっていたリードと首輪に繋がれたかわいそうな犬でした」と教えてくれました。

 

さらにジョンくんは、足を中心に筋肉も退化していたといいます。 「連絡をいただいたその日にすぐ、まずは状況を把握しようというような気持ちで見にいったら、緊急性が高いことに気づきました」と振り返るあにまるずさん。しかし飼い主さんが近くにいるわけでもなく、その場での保護は難しい状況でした。 

 

猛暑の中、リードと綱でつながれた状態で過ごしていたジョンくん。ジョンくんが置かれた環境について、あにまるずさんは「言葉を選ばずにいうと劣悪だなと思いました」と明かします。続けて「近所の人が日陰を作ってくれていましたが、リードがくいで刺さっていて遠くにもいけない状態。ジョンくんは体が半分埋まるくらいの穴をほっていて、その穴に入って暑さを凌いでいるような様子も伺えました」と話してくれました。 

 

長期間、不自由な環境で過ごしていたであろうジョンくん。草が生い茂った納屋の光景は非常に印象的ですが、近所の方が定期的に掃除をしてくれていたおかげで、ジョンくんの周囲は清潔に保たれていたといいます。

ジョンくんとコミュニケーションをとってみると…

状況を確認したあにまるずさんは、噛まれる覚悟でジョンくんとコミュニケーションをとってみます。するとジョンくんは「ニコッ」と愛らしい笑顔を見せてくれたのでした。素敵な笑顔からは、ジョンくんの優しい性格がうかがえます。 

 

「笑ってくれたと思い、驚きました!こんな顔できるんだとほっとしました」と安堵したというあにまるずさん。 

「すごい甘えん坊で散歩大好き、おやつ大好き、元々6年前までは大切に飼われていたんじゃないかな?ってのがすごく伝わってきます」とも話します。 

 

当時、ジョンくんの警戒心をほどくために、長い時間をかけてコミュニケーションをはかりました。あにまるずさんは「動画で飛ばした部分に関しては、かなり時間をかけて人間が大丈夫だよってことを伝えてました。やはり6年という歳月はジョンくんを人間不信にさせてしまってもおかしくないものだったので」といいます。 

 

時折しっぽを振りながら、近づいてくるジョンくん。優しく語り掛けるあにまるずさんに対して、徐々に警戒心が薄れてきたのでしょうか。 

 

しばらくするとあにまるずさんは、ジョンくんを迎える準備をするために、一度その場を離れようとします。 

「また来るからね」と優しく語り掛けると、驚くことにジョンくんは「ワン!」と吠えてくれたのでした。近所の方によると、ジョンくんは普段吠えることはなかったそう。そんなジョンくんに対して、あにまるずさんは「すぐに迎えに行かなきゃ」という気持ちになったといいます。

改めてジョンくんのもとへ

病院に連れて行く準備等を整え、ジョンくんを迎えに行ったあにまるずさん。再開したときの様子について「前回とは違いすぐに認識してくれたみたいで手がかからなかったです。受け入れてくれている気がしました」と教えてくれました。 

 

病院に連れて行くために、頑丈に固定されたリードの綱を切断。安全に配慮し、2人がかりで作業します。 

 

無事に縄が切断されると“見えていたのに触れられなかった景色”に出会えたジョンくん。 

「行ってみたかったんだ!」と言わんばかりに走り出す様子に、心を動かされます。 

 

その後、ジョンくんに負担がかからないように、時間をかけてクレートへ誘導。無事に保護し、ジョンくんとともに病院へと向かったのでした。 

 

病院に行ってからは、手術などを経て投薬治療を控えているというジョンくん。あにまるずさんは現在の様子について「手術をしてからは、軽快に動くし、ご飯もよく食べていて、筋肉は足りないけど、普通の犬に見えます。徐々に安定した生活をおくることができています」と教えてくれました。

 

保護されるまでの様子を目にした人々からは「こんな長い間繋がれてたのに、優しい目をしてる。本当に優しい子なんだよね」「ジョンくん、幸せになってね」「縄が切れたとき、自然と涙が溢れてきました」といったコメントが寄せられています。 

 

あにまるずさんたちに出会い、6年間の生活に終止符を打ったジョンくん。きっと今後は、幸せいっぱいの日々が待っていることでしょう。