これこそ職人たちが長年にわたり代々受け継いだ末にようやく完成された英知というものです | Cento trenta森井のブログ

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本日はキャンペーンの最終日です。


本日もまた、たくさんの顧客様にご来店頂きました。





皆様のお話をお伺いすると、昨日までご出張だったとか、今からご出張だとか、現在ご出張でこちらにいらしておられるだとか・・・・・




お忙しい中、ご来店誠にありがとうございます。



そんなお忙しい中、本日はつい最近お知り合いになったばかりの顧客様がお見えになりました。


一丁前に森井も可愛がって頂いております。









ご覧の通り、ハインリッヒ・ディンケルアッカーです。

この度はこちらのモデルをオーダーしてくださりました。


この木型はBuda(ブダ)。

ブランドのアイコンと呼ばれる「リオ」と双璧をなす木型で、誕生より40年間その形を変えず、多くの方々に愛されるモデルの一つです。


特徴はソールの縁部分に目立った特殊なコバ(縫い目)です。





ノルウィージャン製法と呼ばれる手法です。

ハインリッヒの工房が本国のドイツではなく、ハンガリーのブダペストにおかれているのはこの技術を獲得するためだと言われています。


もともとはノルウェーのフィヨルドと呼ばれる地帯で地元の人たちが雪原地帯を歩く際に、靴の中に水が浸透してこないようにと間に出されたものなのだそうです。


装飾性の意味合いも有していて、二本の麻紐と一本の革紐で三つ編みをしながら縫い付けていく「弁髪縫い」という縫い方を、ソールとウェルト、ウェルトとアッパーの部分にそれぞれ一周ずつ施していきます。


これを形だけ模して造られた「ノルヴェジェーゼ製法」という物をブランキーニが発表しておりましたが、この手法とは全くの別物になります。






後ろから見ても良く目立ちますね。


美しい職人技です。



ちなみにですが、今お写真でご覧いただいているこのモデルはコードバンレザーです。


今から約1年半ほど前まで、このブダの木型では、コードバンを使うことができないと、現地の職人さんたちから強くお断りを受けておりました。



理由は、このノルウィージャンという製法の縫い方を行うには、コードバンは硬すぎて不向きであるということで、仮にやってみたとしても、革が耐え切れずちぎれてりまうとの事でした。



それがとうとう、現地の職人さんの腕が上達して、新たにコードバン対応の製法を確立。


職人技の限界突破により生まれた、ノルウィージャンコードバンが発表されました。



それはそれはもう皆が大興奮ですよ!

顧客様だけでなく、従業員も目の前のこの新モデルにもうメロメロです。







木型の誕生から、40年の歳月を経て生まれたニューデザインというこのもあって、もうすでに何足も持っている顧客様もこぞってご注文してくださいました。



そしてそのカッコよさは、ハインリッヒを知っている人たちだけでなく、

ハインリッヒの事なんて全く知らないはずのご新規様たちの心をもわしづかみにするようです。


「何ですかこれは!!?」


と言ってご来店下さるお客様もしばしばいらっしゃいます。




当店で実物をご覧いただく事ができます。


是非ともこの魅力の虜になりにいらしてください。







森井ですか?





ご心配なく、


森井はもう手遅れです。







THE SHOP OF AIDAS

クリスタ店    tell.06-6282-2071

よろしくお願い致します。





森井英之