「フィクサー」は日本では「黒幕」と訳される。
しかし英語にそういう意味はない。
英語では「八百長や買収をする人」という意味なのだそうだ。
けれど日本では「黒幕」のことを「フィクサー」と言う。
日本語の「黒幕」には「かげにあって画策したり指図したりする人」の意味があるが、それが「フィクサー」と言われるようになった経緯はわからない。
ここでは、「フィクサー」=「黒幕」ということで話を進めていく。
大昔は天皇を神輿(みこし)にして藤原家が政治の実権を握っていたし、武士が勃興して鎌倉幕府ができると、政治の実験は武家が握った。
明治になっても天皇は神輿に近い存在で、実権は元老たちが握っていた。
彼らを「黒幕」とみることもできるが、ここでは近世の「黒幕」について書きたい。
近世日本のフィクサーとして有名なのは、笹川良一や児玉誉士夫などだろう。
彼らは満州に渡って、大量の軍需物資や金(ゴールド)などを手にし、莫大な資産を築いた。
安倍晋三の祖父の岸信介もそうである。
敗戦後、彼らはA級戦犯に指定され、巣鴨拘置所に収監された。
しかし、すぐに釈放された。
GHQと取引してのことだ。
たぶん、多額の金をGHQに渡したり、米国に協力する約束をして釈放してもらったのだろう。
そして彼らは莫大な資産をもとに政治家たちを操る存在になっていった。
彼らはみな右翼思想を持っていたので、彼らがかげで支えたのは右翼思想を持つ政治家たちだった。
笹川良一は、戦前は国粋大衆党総裁で衆議院議員だった。
日本社会へのファシズムの浸透に注力した政治家だった。
戦後は、財団法人日本船舶振興会を作り、全日本空手道連盟の会長も務めた。
日本船舶振興会の会長を務めたので、「競艇界のドン」の異名で呼ばれることもあった。
また晩年には、「私は世界で一番金持ちのファシストである」とも言ってのけていた。
死ぬまで強烈な右翼であり、ファシストだったのである。
児玉誉士夫は米国CIAエージェントを自称し、そのくせ強烈な右翼で、暴力団・錦政会を組織した。
太平洋戦争中に海軍航空本部のために物資調達を行い、敗戦時までに蓄えた物資を占領期に売りさばいて莫大な利益を得た。
この資金で、戦後分裂状態にあった右翼を糾合し、数多くの大物政治家に政治資金を提供した。
「政財界の黒幕」や「政財界のフィクサー」と呼ばれた。
ロッキード事件でも児玉は重要な役割を担ったが、国会に呼ばれても「知りません」を繰り返し、罪に問われることはなかった。
岸信介は、満洲国総務庁次長を務めたほか、商工大臣、衆議院議員、自由民主党外務大臣、自由民主党幹事長、自由民主党総裁も務めた。
東洋パルプ、日本再建連盟の会長も務めた。
戦犯を逃れた後は米国CIAの協力者として活動し、戦後にも権力を得た。
佐藤栄作の兄であり、安倍晋三の祖父でもある。
岸信介も強烈な右翼で、安倍晋三はその影響を大きく受けた。
安倍が日本最大の右翼「日本会議」のメンバーになって「日本会議」の考え方に大いに賛同したのは、岸からの影響と無縁ではないと思われる。
安倍は「日本会議」の進める憲法改正を応援した。
その「改正法案」は天皇を日本の元首とするものである。
日本を天皇制国家に戻そうというのだ。
今の平和憲法を捨て去り、日本を滅ぼした大日本帝国憲法に戻すということでもある。
また岸信介は、韓国の統一教会の教祖・文鮮明を日本に招き、日本での布教に便宜をはかった。
その代わり岸は、文鮮明に自民党の選挙協力を依頼した。
それが孫の安倍晋三に受け継がれた。
安倍が自民党総裁になり総理大臣になると、自民党議員のほとんどが「日本会議」のメンバーになった。
高市早苗もそうである。
高市早苗は、安倍晋三の右翼的思想を受け継いでいるバリバリの右翼なのだ。
作り笑いで国民を騙しているが、高市の腹の中には、日本を戦前に戻すという恐るべき目的がある。
高市早苗の作り笑いに騙されてはならない。
「日本会議」は今や日本のフィクサーと言ってもいい存在になっている。
「日本会議」には日本の大企業の会長や社長など、財界の大物たちが参加している。
自民党は彼らから多くの献金を受けている。
自民党議員のほとんどが「日本会議」のメンバーになっているのは、そのためもあるだろう。
マスコミは、そんな「日本会議」について触れたがらない。
もし糾弾などしたら、多くの大企業から広告をもらえなくなるからだ。
それをいいことに、「日本会議」は憲法改悪に向かって突き進んでいる。
高市早苗も同じである。
平和憲法を守りたいなら、日本を軍事国家にしたくなかったら、「日本会議」と自民党(特に高市早苗)を潰さなくてはならない。
【ダイエット記録】目標達成体重より+3.0キロ。


































