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aichanの双極性日記

千歳・札幌の季節の風景と手びねり陶芸とレザークラフトとアウトドア。
双極性2型で喘息で『Zensoku Web』というHP(今はない)も運営していましたが、
その内容はブログ〈Zensoku Web〉(https://aichanzw.seesaa.net/)に移しました。

金剛峯寺の朱色五重塔と青空

〈高野山金剛峯寺は一大宗教都市になっている/世界遺産〉


空海の興した高野山金剛峯寺では、毎日の勤行(ごんぎょう)のとき、僧たちは「理趣経」を詠む。


空海が一時住職を務めた京都の東寺でも、朝夕の勤行のときに誦(ず)するのは「理趣経」である。

 

高野山金剛峯寺、紅葉と五重塔の夜景

〈東寺(教王護国寺とも呼ばれる)/世界遺産〉


「理趣経」とは大乗経典のひとつで、だから釈迦の教えではない。

 

般若理趣経の書物

〈藤原定信筆 般若理趣経〉


釈迦の教えは小乗経典の中にある。


法華経も阿弥陀経も般若経も大日経も大乗経典なので、釈迦の教えとは何の関係もない。


日本で栄えている「仏教」のほとんどはそれら大乗経典をよりどころにしているので、名乗るなら「仏教」ではなく他の名称にすべきだろう。


特に空海の真言密教は大乗仏教ともほとんど関係のない教義で、ほとんどバラモン教と言ってよい。


真言密教が大事にする「大日経」などは中国に渡ってから作られたものだ(確か釈迦滅後1,000以上経った7世紀ころ)。

 

高野山金剛峯寺で理趣経を読む僧侶

〈高野山金剛峯寺の奥之院は空海の廟で、空海は死に臨んで「私はお前たちの信仰をずっと見守っている」と遺言した。弟子たちはその言葉を信じ、今でも奥之院に毎日食事を運んでいる。誰もいない奥之院に食事を運ぶ僧たちは疑問に思わないのだろうか〉


さて、「理趣経」である。


この経典については昔から問題視されてきた。


仏教(特に顕教)においては(密教とは空海が興した真言密教のことで、他の日本仏教は顕教と呼ばれる)、男女の性行為を否定している(近世から僧たちは妻帯するようになったが)。


これに対し「理趣経」では上記のように欲望を完全否定していないことから、「男女の交歓を肯定する経典」とも見られてきた。


実際、「理趣経」の中には、欲望肯定(あるいは男女性交)=即身成仏であると書かれてある。


インドには、岩の壁を彫って男女交合の様子を精緻に描いた仏教遺跡があるそうだが、とするとインドにはもともとそういう考え方をする人がいて、それで「理趣経」が生まれたのかもしれない。

 

カジュラーホ遺跡の男女交合彫刻
〈インドのカジューラ遺跡の壁の彫刻/激しく交わる男女の姿が表現されている〉


「欲望を持ち、煩悩に悩まされている凡夫の暮らしのなかに、真理に生きる姿を認めようというのが『理趣経』の立場である」と解釈する人もいるが、どう読んでも男女交合が即身成仏の道だと書いてあるのだ。


その「理趣経」を、高野山金剛峯寺でも東寺でも、今になっても毎日、僧たちが声を出して詠んでいる。


この「理趣経」をもとに「男女交合こそ即身成仏の道である」と唱えて、平安時代末期に発生し江戸時代中期まで人々を惑わしたのが真言立川流である。


真言立川流は江戸時代に一度消えたが、また似たような教団が出てくるのではないかと私は不安に思っている。


釈迦は多くの戒律を守って悟りを開いた。


悟達のあとも厳しい戒律を守った。


弟子たちもそうだ。

 

戒律の中で最も重視されのが「女犯の戒」である。


それが釈迦の教えなのだ。


それは釈迦が死んで約百年後に孫弟子やひ孫弟子たちによって文字にされた。


釈迦在世当時は文字がなかったが、約百年後に文字ができたのだ。


そうしてまとめられたのが小乗経典である。


しかし、戒律があまりに厳しいとか、悟ることがあまりに困難等の理由で釈迦の教えは広まらなかった。


信者も集まらなかった。


釈迦が死んで4百年以上経ったころ、釈迦の教えを見直そうと弟子たちが考え、釈迦の言ったこと、したこととはまったく違った多くの大乗経典をでっち上げた。


すると信者が急増した。


戒律があまりなく、悪人でも成仏できるとか、経典を読めば生きたまま成仏できるといった、釈迦が聞けば卒倒するような「仏教」になってしまった。


肉や魚を使わない精進料理が多くの仏教寺院で作られていて、一部の僧たちは現代でも肉や魚を食べない。


彼らは、せめてその点だけでも戒律を守ろうとしているのかもしれない。


また、戒律を守る多くの僧たちは若い僧を相手に男色にふけるという。


女性を抱けないのなら男で性欲を発散させるしかないのだろう。

 

浄土真宗を開いた親鸞(鎌倉時代の日本の僧)が妻帯したことから僧の妻帯が普通のことになり、今ではほとんどの僧が妻帯している。


釈迦がそれを知れば呆然とするだろう。


また真言密教では加持祈祷のときに紙曼荼羅を描くが、その際に長老の僧が射精した静液を絵の具に混ぜて曼荼羅を描くこともあるらしい。


そんな気持ち悪いもので祈祷されるなんて真っ平だ。


そんなことになるなら、真言密教なんてなくしてしまったほうがいいと思うが、伝統があるものだけに、そう簡単になくすわけにはいかないだろう。


そう考えれば、精液で曼荼羅を描くことはともかく、僧たちの妻帯もやむを得ないかなと思う。


しかし、仏教開祖である釈迦が卒倒するような、いや卒倒するどころか狂い死にしてしまうかもしれないようなこと、つまり男女交合こそ仏の道と説く「理趣経」はなくしたほうがいいと思う。


性交でエクスタシーを得られるのは「仏の境地に至ったから」と説かれれば、何割かの人は信じてしまうだろう。


性交によって得られるエクスタシーは、なるほど天まで昇るような快感ではある。


だからと言って、エクスタシーが仏の境地だとは誰も思わないだろう。


「理趣経」を普通に読めば、それは禁断の書と言っていい。


この世から消し去ったほうが今後のためにいいと思うのだ。


かといって男女交合を悪いことだと言うのではない。


一般人は大いに楽しめばいい。


だけど僧は我慢すべきだ。


僧侶になろうと思うなら、その覚悟をしてほしい。


それが釈迦の教えなのだから。


それを守れないのなら、自分を仏教の僧だとは名乗らないでもらいたい。


仏教ではなく新しい宗教だと名乗るなら、人々を救えるような教義を示してもらいたい。


間違っても「理趣経」こそマコトの仏の教えだなどと思ってはいけない。


「理趣経」は人を惑わす禁断の経典なのだから。

 


【ダイエット記録】目標達成体重より+3.1キロ。

NHKの大河ドラマ『べらぼう』が明日で最終回を迎える。


江戸後期に出版業界に旋風を巻き起こした蔦屋重三郎(蔦重=つたじゅう)の物語だ。


私は出版業界に長く身を置いていたせいか、興味深く観ていた。


蔦重を演じた横浜流星の演技が素晴らしく、そのこともあって毎回観た。


しかし、いくらドラマでもそれはないだろうというシーンがいくつかあって、それが残念だった。


例えば、蔦重は頻繁に老中に会った。


それも立ったままで老中を見下ろすようにして話したこともあった。


そんなことはあり得ない。


江戸幕府は人々を「士農工商」の4っつの階級に分けた。


この4階級のほかに「穢多・非人」という人々が存在したが、彼らは人間として扱われず、罪人の処理や牛馬の解体など、当時は不浄とされていた仕事をし、狭い区画に閉じ込められるようにして暮らしていた。


話を戻す。


「士」は武士であり、「農」は農民であり、「工」は職人であり、「商」は商人である。


上下関係はこの順番だった。


武士が最も階級が上で、次は農民、そして商人は最も階級が低かった。


その武士の中でも階級が上の老中に、本屋という商人の蔦重が会えるわけがない。


老中は大名から選ばれる。


大名はその家臣たちのうち階級が上の武士にのみ拝謁を許していたが、拝謁するときでも家臣たちは殿様の顔を見るのは失礼に当たるとして、はいつくばったまま顔を上げなかった。


「頭を上げい」と殿様が言っても、家臣はちょっとだけ顔を上げるのみで、殿様の顔を見ることはなかった。


大名と幕府の旗本は将軍に拝謁する権利を持っていたが、その際も将軍の顔を見てはいけなかった。


だから将軍の顔や殿様の顔を見たことのある者は、ほんのわずかな側近の武士や大奥(大名の場合は単に「奥」)の一部の女性だけだった。


最後の将軍の徳川慶喜(よしのぶ)が大政奉還を決意したとき大名を集めてそのことを宣言したが、その様子を描いた絵を見ると、拝謁した大名たちは慶喜に対してはいつくばるように頭を深く下げている。

 

大政奉還宣言の図、江戸時代武家社会の礼式
〈大政奉還宣言の図〉


拝謁権のある武士が将軍や大名に拝謁して何か話すときは、将軍や大名に対して直接話すのではなく、職名は忘れたが、将軍や大名の側役(そばやく)の武士に向かって話さなければならなかった。


それを聞くと側役は将軍や大名にそのことを告げる。


将軍や大名はそれに対する言葉を、また側役の武士に伝え、側役の武士は拝謁している武士にそのことを伝えていた。


このややこしい礼式は、皇室の礼式を真似たのではないかと思う。


昔は天皇に拝謁できる人間は限られていたし、拝謁しても天皇は御簾(みす)の中に座っていて、顔を上げたってその姿を見ることはできなかった。


天皇に直接言葉をかけるのも禁じられていて、拝謁した者は天皇の側役に向かって用件を伝え、側役はそれを天皇に伝えていた。


江戸期の武家社会とほとんど同じである。


そのほかにも『べらぼう』には「そんなバカな」と思ってしまうシーンがいくつかあったが、今はどうも思い出せない(老化で物忘れがひどくなった)。


いい物語なのに、時代考証が滅茶苦茶だったので残念だ。


民放の時代劇なんてもっとひどい。


居酒屋は江戸期にできたが、当時の居酒屋にテーブルはなかった。


客は酒樽か床几(しょうぎ)などを椅子にして腰掛け、低いテーブルのようなものや、樽と樽の間に渡した板の上にお膳を置いて食べたり飲んだりしていた。

 

江戸時代の居酒屋の様子と料理
〈江戸時代の居酒屋〉


そんなことさえ、時代考証家たちは知らないようだ。


民放の時代劇では、江戸の町の居酒屋には今のファミレスのように高いテーブルとちゃんとした椅子があって、客はそこで酒を飲んだり肴をつまんだりする。


江戸期は食事はお膳に乗せて運び、それをそのまま畳の上に置き、食べたり飲んだりする人は、お膳の上から食べ物を食べたり酒を注いで飲んだりしていた。


お膳には脚が付いている。

 

江戸時代の居酒屋で使われるお膳
〈お膳〉


畳の上に食器などを直接置くと、体を大きくかがめないと食べられないので、それでお膳に脚を付けたのだろう。

 

現代でも、温泉旅館などに行くとその風習が残っていて、畳に座ってお膳の上から食べ物を食べることが多い。


昔の居酒屋でもそれは同じで、もし高さのあるテーブルなどがあったら、そこにお膳を置いたら食器や酒の位置が高くなって食べにくくなるし飲みにくくなる。


時代考証者たちは、そんなこともわからないのか?


もっと勉強しろ!

 


【ダイエット記録】目標達成体重より+3.7キロ。

戦国時代から日本列島には多くの西洋人が来た。


貿易商人や宣教師だ。


彼らが書き残したものを読むと、まず日本人は二層に分かれていた。


ひとつは武士階級で、威張って堂々としていた。


一方、町人や農民はへいこらしていて目つきから違っていたようだ。


だから西洋人は、日本人はふたつの民族でできていると思った。


さらに、関東、関西、琉球(今の沖縄県)、東北、蝦夷(今の北海道)では、顔が違い、違う民族なのではないかと感じたという。


日本列島にはまず縄文人が暮らしていた。


それが1万年も続いた。


縄文人は日本列島の先住民族なのだ。


研究者によると、縄文人の一部は南洋から来たらしいが、多くは大陸から来たらしい。


人類(新人)はアフリカで誕生し、彼らは北上して西と東に分かれて進んだ。


西に進んだ人類はネアンデルタール人と混血したりし、どういうわけかアルビノが主流になって白人になった。


東に進んだ人類は、いわゆるモンゴロイド(黄色人種)になった。


モンゴロイドはさらに南と北に分かれ、南に進んだ人々は南アジアや南洋諸島に住むようになり、暑さに適応して小柄で毛深い人々になった。


これが、いわゆる古モンゴロイドである。

 

人類の移動と大陸の変遷図
〈新人の大移動。昔はユーラシア大陸とアメリカ大陸は地続きだったのでモンゴロイドたちは南アメリカ大陸にまで到達した〉


北に進んだ人々は寒冷地に適応する前に日本列島に渡来したと思われる。


アイヌ民族も琉球民族も、古モンゴロイドの特徴と同じく小柄で毛深いからだ。


この古モンゴロイドが縄文人の主流だったと考えられている。


しかしその後、新しいモンゴロイド(新モンゴロイド)が誕生した。


新モンゴロイドは古モンゴロイドと違い、寒冷地に適応し、一重まぶたで体毛が薄く大柄な人々になった。


それが弥生人の主流になり、日本列島に大挙して渡来した。


その数、古墳時代までに70万人にものぼったと推測されている。


そこで縄文人と弥生人の混血が行われた。


弥生人が最終的に主に住んだのは関西である。


そこで数家の豪族が合議し、国を作った。


大和朝廷がそれである。


おそらく縄文人系の豪族と渡来人系の豪族だろう。


それとも、みな渡来人系だが、ひとつのグループは山陰地方に渡来した人々、もうひとつは北九州に渡来して東進したグループだったかもしれない。


日本神話では出雲の王(オオクニヌシ)がヤマトに国譲りをしたと書いてあるが、本当は国譲りでははなく、ヤマトによる出雲の征服だったと思う。


いずれにしても、今の天皇家(天皇という呼称は当時はなかったが)の祖先は、だから私は朝鮮半島からの渡来人(それも王族)だったと思う。


今の大阪人と韓国人のDNAの何かはほとんど同じだそうだ。


おそらく渡来人の多くは朝鮮民族で、それが大挙して関西に定住したからそういうことになったのだろう。


韓国のどこだったか忘れたが、そこの言葉のイントネーションは関西弁のイントネーションに近いという。


「大和」という名は、数家の豪族が和して作った国だったためだろう。


「ヤマト」と読ませたのは、豪族のうち邪馬台国(単にヤマトという名だったかもしれない)が最も大きな勢力を持っていたからではないか。


話を戻すと、弥生人は稲作民族で、稲作を嫌った縄文人は、西へ南へ北へと移動した。


南のほうに移動した縄文人は琉球にまで達した。


そこで琉球民族が生まれた。


学者の研究によると、沖縄方言は古代日本語が変化したものらしい。


ある学者は、古代日本語が琉球に渡って400年経って沖縄方言になったと指摘した。


北に移動した縄文人は、沿海州や樺太からやってきたオホーツク人と混血し、アイヌ民族となった。


そのためアイヌ語は日本語とずいぶん違ったものになった。


言語だけでなく、顔付きや背格好まで違っていた。

 

アイヌ民族は縄文人の末裔だから概して小柄だが、中には背が高く日本人離れしている人もいる。

 

北海道のオホーツク沿岸は特にオホーツク人の遺跡が多く出る。

 

私の元妻の祖父は西興部村というオホーツク沿岸の寒村で生まれたが、すごく背が高く雄偉な体付きをしていた。

 

オホーツク人の血を多く受けていたからだろう。

 

岩手県にも背の高い人が多い。

 

大谷翔平や佐々木朗希などがそうだ。

 

彼らにもおそらくオホーツク人の血が流れているのだと思う。


アイヌ民族に限らず、各地方で独特の顔付きや背格好になっていたようだ。


江戸期にやってきた西洋人は、その顔付きや背格好を見ただけで、「江戸人だ」とか「江戸人ではない」とわかったそうだ。


弥生時代から弥生人と縄文人が移動した結果、各地の日本人の見た目が変化したのだろう。


江戸期の封建体制によって、その変化が固定されたのだと思う。


しかし明治になって封建体制が倒れ、また交通網が発達したことにより、日本人は他の地方の人と婚姻することが増えた。


今は、顔付きや背格好を見ただけではどの都道府県の人かわからないだろう。


混血が進んだ結果だ。


今でも秋田美人とか地方独特の特徴が残っているところがあるが、それは弥生人との混血が進まなかったか、あるいは沿海州からやってきたオホーツク人の血を多く受けたりしたためではないか。


『司馬遼太郎歴史のなかの邂逅〈1〉』の中に、こういう記述がある。


「ツングース族(中略)は(中略)南下の航海を試みた。(中略)蝦夷島を発見して高島付近に門番〈オトリー小樽〉を置き、(中略)秋田地方に出たものは(中略)鮭の大漁に喜んだであろう。そこを彼等は鮭(ダワー出羽)と呼び慣らし(中略)彼等は日本海に沿うて南下し、佐渡を経て、越後の海岸に来り、(中略)出雲附近まで進んで行つたであろう。かうした移動を、私はツングース族の第一移住と呼んでゐる。これは紀元前1,800年から1,000年くらいの間に行はれたと思はれる」(西村真次)


ツングース族とは沿海州などからやってきたオホーツク人のことである。


上の記述が正しいかどうかはわからないが、ツングース族(オホーツク人)が日本列島にやってきたのは確かだ。


当時の日本列島の住民だった縄文人はオホーツク人と混血し、今のアイヌ民族が生まれたのだし。


秋田美人も少しだけツングース族の血を受けて秋田美人が生まれたのではないか。


話を戻すと、アイヌ民族と琉球民族はよく似ていて、他の日本人と見た目がちょっと違っている。


北海道と沖縄県では、中央から遠いせいもあって混血があまり進まなかったのだろう。


昔は琉球民族もアイヌ民族も、女性は顔などに入れ墨をしていた。

 

アイヌ民族と琉球民族の女性たち
〈昔のアイヌ民族の女性。顔に入れ墨をしている〉

 

アイヌ民族の女性、顔に入れ墨
〈昔の琉球民族の情勢。顔に入れ墨をしている〉


魏志倭人伝(魏志東夷伝倭人条)には、「男子は大小なく、みな黥面文身す」「倭の水人は沈没して魚蛤を捕る」とある。


卑弥呼の時代に魏の使者が見た「倭の水人」とは、弥生人ではなく、おそらく縄文人だったのだと思う。


卑弥呼の時代は弥生人と縄文人が混じり合って住んでいたのだろう。


黥面文身とは入れ墨のことである。


男だけがそうだったと魏志倭人伝には書いてあるが、その習慣がいつのころからか女性にも及んだのではないか。


それで縄文人の子孫である琉球民族とアイヌ民族の女性は入れ墨をしていたのだと思う。


現在の沖縄県人もアイヌ民族も本州の人たちとあまり変わらない顔をしているが、それは本州の人たちとの混血のせいだろう。


また、明治になってアイヌ民族も琉球民族も日本語教育を受けさせられたから、今のアイヌの人々や沖縄県人の多くは、アクセントがちょっと違うが普通に日本語を話す。


そのアクセントがアイヌ語と沖縄方言ではちょと似ているのは、彼らが同じく縄文人の子孫だからだと思う。


彼らは間違いなく日本列島の先住民族の末裔なのである。


みな日本人である。


なのに彼らは、中央からずっと差別されてきている。


北海道開拓使は「土人法」なるものを作ってアイヌ民族を大和民族に同化させようとした。


土人?


当時の中央政府はアイヌ民族を土人とみなしていたのだ。


沖縄県人をも当時の中央政府は異民族として差別視してきた。


明治以前から琉球は薩摩藩に侵略されて薩摩に搾取されてきたが、明治になってからもその見方は変わらなかった。


現代でも沖縄県人を「土人」とみなすやからがいる。


数年前、辺野古基地建設反対のデモが起きたとき、押し寄せる地元の沖縄県民を、本土から派遣された警察官が阻止した。


そのとき警官のひとりは、「この土人めが!」と沖縄県民を足蹴にした。


当時は最右翼の安倍政権のときだったから、その警官が罰せられることはなかった。


日本の右翼は、大和民族だけが日本国民で、琉球民族とアイヌ民族は異民族だからと排斥しようとするからだ。


琉球民族もアイヌ民族も縄文人の末裔だから原日本人なのに、右翼はそう思わないのだ。


自民党議員のほとんどは日本最大の右翼である「日本会議」のメンバーになっている。


自民党と「日本会議」をつぶさないと、日本はとんでもない方向に進んでしまうだろう。


ちなみに今の総理の高市早苗も強烈な右翼だ。


保守なんていう生やさしいものではない。


自民党議員のほとんどは「日本会議」のメンバーだが、安倍晋三もそうで、彼は議員たちメンバーのリーダーだった。


「日本会議」は、憲法改正して日本を戦前の軍国主義国家に戻そうとしている。


安倍は憲法改正を目指したが、それは「日本会議」の考え方に共鳴したからで、日本を軍国主義国家にしようと本気で思っていたに違いない。


安倍の影響を強く受けた高市も同じ考えを持っていると私はにらんでいる。


中国と戦争になれば高市は徴兵制を復活させるのではないか。


高市は「非核三原則」(核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」の三原則を指す)を見直そうとしている。


おそらく、まずは「持ち込ませず」を撤廃してアメリカあたりから核兵器を購入して配備しようと考えているのだろう。


また、日本には原発がたくさんあり、廃棄物のプルトニウムがたくさんある。


プルトニウムでも原爆を作ることができる。


広島に落とされたのはウラン型原爆だが、長崎に落とされたのはプルトニウム型原爆である。


三菱などの軍需企業と言っていい企業が研究者と手を組めば、原爆を作ることはすぐできるのだ。


しかし、そんなことを急いでしても今の中国の軍事力は巨大だから負けるに決まっている。


中国はまず沖縄を攻撃してくるだろう。


そして沖縄を盗るに違いない。


米軍基地があろうとそうすると私は思っている。


日本政府は、太平洋戦争末期に沖縄を見捨てたように沖縄を見捨てるのではないか。


どうせ日本じゃないんだからと、右翼の自民党はそう考えるだろう。


トランプは金のかかる戦争をしたがらないだろうから、米軍基地を攻撃されても果たして反撃を考えるかどうか。


アメリカにとって日本列島は反共の砦だから、沖縄を盗られたら慌てると思うが、アメリカ軍が動けば中国と全面戦争になる。


ロシアまで動けば第三次世界大戦になってしまうだろう。


中国の動きを見てプーチンは北海道を盗ると思うが、そうなったら北海道をも右翼の日本政府は見捨てる気がする。


どうせあそこは蝦夷地で日本ではなかったのだから、と。


しかし、そうなったらさすがにアメリカ軍も動くだろうから、本当に第三次世界大戦になるよう思えて気が気でない。

 


【ダイエット記録】目標達成体重より+3.3キロ。

今では年賀状を出す人は少ない。


私もLINEで済ませることが多いが、特に親しい人に対しては年賀状をまだ出している。


ソフトは「宛名職人」。

 

宛名職人 2026 Premium デザイン
〈「宛名職人」〉


毎年、このソフトで宛名を印刷してきた。


昔は「筆まめ」を使っていたが、20年くらい前に「宛名職人」に変えた。


裏面のデザインは、一昨年まではプロ仕様のデザインソフトの入っている古いパソコンで作っていたが、それはレザークラフトの出品画像を作っていたら壊れたので、それ以降は仕方なくスマホのアプリで作っている。


その画像をセブンイレブンのコピー機で印刷する。


表面には「宛名職人」で宛名を印刷する。


今年もそろそろ年賀を印刷しなくてはと、裏面の画像を作って、1キロも離れたところにあるセブンイレブンまで雪道を歩いていってコピー機で印刷し、切手も買ってアパートに帰ってきた。


それをプリンターにセットし、「宛名職人」を起ち上げて宛名を印刷した。


ところが、びっくりしたのはなぜか裏面にも宛名が印刷されたことだ。


こんなことは初めてだった。


「なんで?」と思っていろいろ調べて試してみたが、いくら印刷しても両面に宛名が印刷される。


昨年、宛名を印刷して以来、「宛名職人」は使っていない。


だから設定をいじったということはない。


なのに、どういうわけか両面に宛名が印刷されるようになってしまったのだ。


「宛名職人」を販売している会社のホームページにアクセスして、「どうしたら表面にだけ印刷できるのか教えてほしい」とメールしたが、返事がまだ来ない。


いざとなったら宛名は手書きするつもりでいるが、裏面は遠いセブンイレブンまでまた行って印刷してこないといけない。


札幌に引っ越すために金を貯めないといけないのに、また金をたくさん使わないといけない。


どうしちゃったのよ、宛名職人?


金がないのにまいるなあ。

 

《追記》

「宛名職人」を販売している会社から返事が届いた。

私の使用しているバージョンのサポート期間が終了しているためサポートはできないとのこと。

少しくらい教えてくれたっていいのに…。

 


【ダイエット記録】目標達成体重より+3.5キロ。

犯罪を犯した人間がよく精神鑑定を受けさせられる。


無駄だなと私は思っている。


私は、精神障害者だと偽って札幌で生活保護を受けている人を知っている。


札幌に移る前は千歳に住んでいて、私と同じ障害者就労継続支援B型事業所に通所していた。


このおばさん利用者は、このブログの『《2023年10月3日》ー馬並みの男根の夢』『《2023年10月17日》ー我が障害者就労継続支援B型事業所の実態』』『《2023年11月8日》ー個室でひとりレザークラフト』『《2023年11月9日》ー座談会の進め方とわかりやすく正しい日本語の重要性』『《2023年12月18日》ー交通事故は誰でも起こす』『《2023年12月22日》ーレザークラフト最新作(おしゃべりおばさんの猛烈パワハラ)』『《2023年12月26日》ー事業所でクリスクス会』『《2023年12月28日》ーおしゃべりおばさんのその後』『《2024年1月4日》ー古代日本語は関西弁に似ていたと思う』『《2024年1月8日》ー不平不満ではなく恵まれている点を考えるべきだ』『《2024年1月24日》ーおしゃべりおばさんと絶交した』『《2024年2月3日》ーアイヌ民族差別は今なお続いている』『《2024年2月3日》ー職員のNさんが辞めた』『《2024年2月11日》ーパワハラおばさんとはサヨウナラ』『《2024年3月11日》ー社長を強請(ゆす)ったパワハラおばさん』『《2024年3月29日》ー国立大卒だからと威張ると恥をかく』《2024年5月8日》ー障害を持って生まれてくる子どもたちを守れる社会を作ろう』『《2024年9月12日》ー嘘をついて生活保護を受けているパワハラおばさん』「《2024年11月12日》ー干支と風水と厄年」「《2025年2月10日》ー日本人なら日本語の文章を書け!」「《2024年12月20日》ー私のメガネを傷付けたのはSだ!」「《2025年8月19日》ー障害者はその立場を利用してはならない」に登場するおしゃべり好きでパワハラもするし男を強請(ゆす)る困ったおばさんだ。


このパワハラおばさんはうつ病だと嘘をついて役人と周囲を騙している。


うつ病患者がパワハラなどできるわけもないし、またこのおばさんは膝に障害があると訴えているが、その膝で男に金蹴りをやって男を倒しているので(この件で彼女は千歳の駅前交番で取り調べを受けている)、膝の障害というのも嘘だろう。


それと横隔膜が下がっていて体調が悪いと訴えているが、人の2倍のご飯を食べ、千歳市内の飲食店を盛んに食べ歩いていたので、これも嘘ではないかと疑っている。


私はこれまで何人かの精神科医を見てきたが、「私はうつ病のようです」と言えば、ほぼすべての精神科医は信じてくれるだろうなという感触を持った。


精神鑑定とはどういうことをするのか知らないが、犯罪者が嘘を付き通し、うなだれていたりすれば、医者としてはうつ病だと診断せざるを得ないだろう。


派手に騒いだりでかいをことを言いまくったりしたら躁病と診断されると思う。


幻覚や幻聴が見えたり聞こえるようなフリを続ければ、統合失調症と診断する医者が多いだろう。


精神病は、それらの症状をよく知っていればその患者のフリをすることは可能だと思うのだ。


だから私は精神鑑定を信じていない。


医者によって見解が分かれることからして信用できないではないか。


異常な犯罪を犯す犯罪者の多くは心に闇を抱えている。


しかし、それを精神病と短絡的に見るのは間違っていると思う。


それよりも人を犯罪に向かわせるのは、おそらく育った環境だと思う。


親に虐待されたとか、学校でひどいイジメに遭ったとか、会社でパワハラを受けたとか、そういうことで傷つき世間を恨むようになった人が犯罪をおかすことが多いのではないか。


例えば安倍晋三を射殺した山上被告も、母親が旧統一教会に入信して財産ことごとくを献金したため兄弟が自殺したりして、それで安倍を恨むようになったのだと思う。


統一教会を日本に招き入れたのは安倍の祖父の岸信介で、安倍は岸の遺志を継いで旧統一教会と手を結び、選挙協力を頼んだ。

 

岸信介と文鮮明が握手
〈来日した文鮮明と歓談する岸信介(右)〉


ほかの自民党議員も安倍を見習って旧統一教会に接近した。


山上被告はそのことを知って、安倍をこのままにしていたら、旧統一教会はますます日本にはびこり、犠牲になる日本人が増えると危惧したのだろう。


人を殺すのは絶対にいけないことだが、そこまで山上被告を追い詰めたのは何だったのか、検察も裁判官もよく考えてほしい。

 


【ダイエット記録】目標達成体重より+2.6キロ。

元妻と離婚する前、まず息子が大学に進学した。


元妻は奨学金をもらって息子を大学に入学させた。


翌年、娘も奨学金を使って大学に入った。


当時、私は奨学金の制度をまるで知らなくて、なのにひどいウツだったので、調べずに元妻に一任した。


しかし息子は大学で何らかの嫌なことがあったらしく中退した。


元妻は、中退ではなく休学にしなさいと息子に言った。


「なんで?」と思ったが、ウツの頭はうまく回転してくれず、それ以上考えることができなかった。


翌年、娘も大学を中退した。


後から聞くと、毎月支給される奨学金は元妻が使っていて、娘には一円も渡さなかったのだそうだ。


それどころか、娘がバイトで稼いだ金を元妻はむしり取っていた。


そして、娘のときも「中退ではなく休学にしなさい」と元妻は告げたのだ。


ウツが少し良くなって奨学金について調べてみたら、借主は親ではなく子どもなのだと知った。


つまり、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、返済能力のない学生たちに多額の奨学金を貸し、卒業したら高い利子を付けて卒業生たちに返済させるという悪質な組織なのだ。

 

JASSO本部ビルとDNPビル
〈独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)〉


だから私はJASSOの奨学金制度に対して怒りを覚え、ツイッター(今のX)でそのことについて何度もツイートした。


すると、決まってひとりの同じおっさんから、「JASSOの利子はそんなに高くない。あんたの言うことは間違ってる」とかいう反論メッセージが来るのだった。


独立行政法人というのは、霞ヶ関の官僚が自分たちの天下り先として作った団体だ。


ほかにも多くの独立行政法人がある。


おっさんは、そういう官僚のひとりだったのかもしれない。


あるいは、JASSOのOBか関係者なのだろう。


それより頭に来たのは、息子と娘に「休学にしろ」と命じた元妻に対してだ。


中退にすると奨学金はそれで切られるが、休学にすれば奨学金がもらえる。


それで元妻は「休学にしろ」と言ったのだ。


そうとわかって元妻に対して殺してやりたいほど頭に来た。


元妻は、子どもたちの奨学金を全部自分の懐に入れて、毎晩、飲み歩いて帰ってくるようになった。


しばしば外泊までするようになった。


私に隠れてブランドものを買ったりもした。


子どもたちがもらうべき奨学金を使って遊びあるいていたのだ。


元妻と離婚した今でも、私の怒りは消えていない。


息子と娘は、何百万円という額の返済を今も続けている。


毎月2万数千円も返済していて、それが今後もずっと続く。


私が代わって返済してあげたいが、年金暮らしの私には不可能だ。


元妻は「我関せず」で何も言ってこない。


息子と娘に謝ることもしない。


子どもたちが奨学金を使うことになったとき、何もできなかった自分が憎い。


いくらひどいウツだったとしても、何かしら動いてみるべきだったと悔やまれて仕方がない。


元妻が「休学にしろ」と言ったときも、「なぜ?」と本気で考えられなかったことが悔しい。


そして、JASSOなどの独立行政法人はすべて潰すべきだと思っている。


それらの団体がやる業務は、官僚でもできるものなのだ。


天下り用のそんな団体は全部ぶっ潰すべきだ。


じゃないと、その制度を利用してうまくやる元妻のような奴が出るだろうし、私の子どもたちのような犠牲者が今後も出るだろう。

 


【ダイエット記録】目標達成体重より+2.7キロ。

私が通所する障害者就労継続支援B型事業所の職員に「辞める」と書いた手紙を渡したことは数日前に書いた。


念のためその内容を示す。


「作業手順書はこれで最後です。作業手順書は、〈基本編〉と〈商品編〉のふたつに分け、それぞれファイリングしています。できそうな人が入ってきたら、それを参考にやらせてみてください。センスのある人なら、手順書を見ながら作れば、同じものを作ることができるはずです。私は私の仕事にケジメを付けました。作業手順書に関しては、ゴールデンウィークから走りつづけ、正味半年かかりました。私は『喘息日誌』と『うつ日誌』を毎日付け、ブログふたつに毎日投稿し、少し前まではホームページの運営もしていました。インスタやFacebookやXもやっています。そういう中で作業手順書作りを続けるのはかなりの負担でした。半分近く作り終えたとき社長に「外注すれば20万はかかるでしょうね」と言いましたが、最後まで作ってみると、20万などで引き受ける会社や人はいないと思いました。何しろ毎日毎日、事業所に通って、付きっ切りで私の作業の様子を見て、私の説明をメモをし写真を撮り、会社に帰って写真を整理し、各写真の画素数を下げるか写真を縮小し(私はそれができるアプリを持っていないので写真はスマホで撮ったままのものを使いました。だから手順書はすごく重いファイルになっています)、原稿を打ち、レイアウトしなくてはならないのです。それが半年も続くのです。外注したら50万は下らなかったでしょう。正直に言うと私はもうヘトヘトです。ちょっとウツ気味になってきましたし、しばらく楽をさせていただきます。売れた商品の在庫を作るだけにします。この事業所にこのままずっといては、また鬱期に入りそうですし、どんな目に遭うか怖いので、春には辞めます。プライベートの時間を毎日2時間も3時間も割くことはもうしたくありませんし(作業手順書作りは、初めは事業所のパソコンで作るつもりでしたが、職員の●●さんがパソコンを貸してくれなかったので、仕方なく自分のパソコンを使いました。このことは社長がご存じです)、私費で革や道具などを買って生活が圧迫されるのも避けたいですし(これも社長と責任者の■■さんはご存じです)、パソコンがまた壊れるようなことになったら絶望しますし(これはあなたに言いましたのでご存じですよね。おかげで、ひとつ10万円もするソフト2つが使えなくなりました。そのことは、あなただけでなく、他の職員もご存じのはずです)、メガネを傷つけられるのももうごめんですし(あなたはご存じないでしょう。■■さんは社長にさえ隠していますから)、わずかな工賃のために職員と同じように働くのももうやめにしたいのです。これらのことを知っていながら、あなたたちは私に何もしてくれませんでした。それどころか苦々しく私のことを思っていましたね。監督官庁に訴えたらどうなるでしょうね。そんなことをする気は今のところありませんけど。私はずるいことが大嫌いですし、立場の弱い人を酷使したりするのも大嫌いです。事業所を守るために障害者を犠牲にするなんて最低です。私が通所するだけで、事業所は月に13万前後もの給付金をもらっています。その何割が私に還元されたでしょうか。還元されるどころか、私の出費は増え、私物は壊れ、プライベートの時間を大きく割かれました。こんなことをあなたに言うのは、■■さんに言ってもまた握り潰されるだけですし、そんなところで働いていたら、あなたのプラスにならず、ひょとするとあなたのキャリアに傷が付くのではないかと思うからです。障害者就労継続支援事業所は、福祉とは名ばかりで、障害者を食い物にしている存在と言われても仕方がないと思います。まあ、こんな制度を作った厚労省が一番悪いのですけどね」


すると思った通りその職員はこの手紙を責任者と社長に見せた。


それで翌日、責任者が私に謝ってきた。


何をどう謝ったかというと、「私費で革や道具などを買って生活が圧迫されるのも避けたいですし(これも社長と責任者の■■さんはご存じです)」という点に対してだ。


いかにも初めて知ったという表情で、「そのぶんは事業所が払います」と言うので、私は「ずっと前からそれはやっていたので、全部でいくらかかったかなんてわかりません。金をいただくつもりはありませんし」と答えた。


それは合計しても5千円からぜいぜい1万円くらいだから、そんなはした金をもらってもしょうがない。


それより私に言うこと、すべきことがあるだろうに、というのが私の本意だ。


私は、「レザークラフト班は金を使いすぎる」と事業所から言われ、頭にきて、それに対して以下のようなLINEを事業所に送ったことがある。


「重々承知しています。注文するたびに引け目を感じます。しかし、いくら注文しているのか知っているのは、レザークラフト班では私だけで、他のメンバーは勝手に本革で練習したり、高いトコノール(革の断面を磨くクリーム)をさんざん使ったり、貴重な金具をどんどん使ったり、大事な道具を壊したりします。それで余計に注文が増えてしまいます。私は単なる利用者(事業所に通所する障害者)なので、彼らを叱ることはできません。でも、私の都合で最近、たくさん注文しているのは事実です。負担をかけてはいけないと思って個人で買ったりしてきましたが、それもやめます。すみませんでした」


このメッセージは既読になっていて、その直後、責任者や社長が私に謝ってきたので、私が私費で材料などを買っていることは責任者も社長も知っているはずだ。


なのに責任者は、辞めることを伝えたくて書いた私からの手紙を読み、私が私費を使っていたことを初めて知ったという顔で、その点だけはどうしても解決したいと私にいろいろ言ってきた。


私がアパートで作業手順書を作ってきたことやメガネを壊されたことにも少し触れてきたが、パソコンが壊れたことや大事な高価ソフトを使えなくなったことにはまったく触れてこなかった。


ただ、私に金を使わせたことをどうにか解決したいようだった。


たぶん、「監督官庁に訴えたらどうなるでしょうね」と書いた部分を見て慌てたのだろう。


障害者就労継続支援B型事業所は、障害者を通所させるだけで国から多額の給付金をもらえる。


だから、厚労省がこの制度を作ったら、全国各地で雨後のタケノコのように事業所ができた。

 

就労支援事業所の利用者数と事業所数の推移
〈障害者就労継続支援B型事業所の数はどんどん増えている〉

 

私が通所するこの事業所もそのひとつだ。


4、5年前に開所したらしい。


当初は5人くらいしか利用者(障害者就労継続支援事業所に通所する障害者)がいなかった。

 

社長はもともと普通の会社を経営していて、この事業所開設に当たってはその会社がすべての金を出した。


それはまあわかるが、今も事業所の諸経費、職員の給料、利用者の工賃もその会社が出している。


だから事業所は、家賃やクルマのリース代や光熱費等の諸経費を出す必要がなく、給料計算も振り込みもしなくていいので、その点では責任者はとても楽だろうと思う。


障害者就労継続支援B型事業所ってそういうものなのだろうか?


それはさておき、3年前に私が入った時点でも利用者は10人ちょとだった。


それから急に利用者が増え、半年くらい前にようやく20人を超えた。


「やっと少し黒字になった。それまでは真っ赤かの大赤字だった」と社長が私に告白したことがある。


「真っ赤かの大赤字」だったのに、よくもまあ3年も4年も運営してきたものだと思う。


そして現在は利用者がもっと増えた。


黒字額は増えただろう。


すると責任者は、毎月のレクのときに利用者から金を取ると言い出した。


「レク」とはレクリエーションのことで、障害者就労継続支援B型事業所では毎月1回、観光地や水族館などに利用者を連れていく。


真っ赤っかの大赤字だったころには回転寿司店に連れていかれ、みんなで腹一杯寿司を食べさせてもらったりもした。


大赤字だったのにそんな大盤振る舞いをしたくせに、黒字になったらレクの費用を利用者に払わせることにしたのは、どうにも納得しにくいは話である。


これまでの赤字を取り戻すためなのかもしれないが、どうもピンと来ない。


黒字になったのだから、これからはどんどん儲けるぞと考えているとしか思えない。


それはともかく、そしてその翌日も、「いくら買ったのかわかりませんか?」としつこくまた聞いてきた。


壊れたパソコンや使えなくなった高価なソフトをどうにかしてくれるというのなら話を聞いてもいいが、材料費程度ならもうどうでもいい。


毎日2時間も3時間もプライベートの時間を割いて作業手順書を作ったぶんの手数料を払ってくれるというのなら、それも内容次第では聞いてもよかった。


しかし、前日もそうだったが、その日もそんな話は1ミリもしてこなかった。

 

たぶん、パソコンが壊れたのもプライベートの時間を割いて仕事をしたのも、勤務時間外だったのだから事業所は関知しないということなのだろう。

 

メガネが壊されたのは証拠がないで通せると考えているのだろう。


ひどい話ではないか。

 

私はそれらの修理代や時間外労働分の金が欲しいわけではない。


誠意を見せてほしかったのだ。

 

心から謝ってほしかったのだ。

 

土下座してほしいくらいだ。


そんなことを思っていたら、責任者はさらに、「まだ辞める気持ちに変わりはないのですか?」ともまた聞いてきた。


私はきっぱりと「変わりありません」と答えた。


これ以上、犠牲にされてたまるかと思った。


それに、私が辞めなかったら、ちゃんとした仕事をしたいと思っている私を煙たがっている事業所はまた何か私に苦情を言ってくるだろう。


障害者就労継続支援B型事業所では通所する障害者に仕事をさせてはいけないらしい。

 

(というのは違うかもしれない。この事業所では勤務中にワイワイと私語をしながら簡単な作業をしている。難しい仕事を黙々としているのは私だけだ。私のような存在があると、他の人の手前、事業所としては迷惑に感じるのかもしれない)


それで責任者や職員からは何度か「仕事ではなく作業でいいですから」と言われた。


けれど私は、「俺の勝手で仕事をしているだけだ。そのぶん給料をくれなんてつもりはまったくないのだから好きなようにさせろ」と思って無視してきた。


事業所は、そんな私を苦々しく思っていた。


私はただ事業所で“仕事”をしたかっただけで、ひとりだけそういう変なやつがいてもいいではないか。


作業手順書に関しても、私が作ったものに責任者は不満を持っている。


私は、ひとつの項目、ひとつの商品についてすべて1枚にまとめた。


説明文はたくさんあるし、写真もたくさん使っている。


だから文字は小さくなるし、写真も小さくなる。


それで私は、手順書をA3の大きさで作った。


A3で作ってプリントアウトしてみると、字が小さいとか写真が小さいとは感じない。

 

作業手順書 レザークラフトの作り方
〈私が作った作業手順書(基本編)〉

作業手順書:レザークラフトの基本と商品作成

〈私が作った作業手順書(商品編)〉


けれど責任者の頭の中にある「作業手順書」は、大きな文字と大きな写真で何ページにもわたるものらしい。


責任者は、知的障害者でも読めて理解できるようなものを希望している。


私の作った作業手順書は小学6年生でもすらすら読めて理解できるものになっているのに、そうは思っていないようだ。


内容をよく見ないで私の手順書ではダメだと頭から決めつけているのだ。


だいたいにして知的障害者にレザークラフトをさせようと考えることが間違っている。


レザークラフトでは、カッターと縫い針とライターという危険なものを使うし、穴開けポンチなど革に穴を開けたり切ったりする器具を木槌で強く叩くことも多い。


知的障害者にそんなことをやらせるとしたら、職員が付きっきりにならないといけないだろう。


職員のいないレザークラフト班ではそれは無理だ。


だけど責任者の頭の中では、手順書とはこういうものだという思い込みがどうしても消えないようだ。


そんな手順書をイメージするのは現場を知らないからだ。


狭いスペースでレザークラフトをしているのに、何ページにもなる手順書を見て、ページをめくりながら作業するのは現実的ではない。


作業をしながらページをめくってはまた作業を続けるより、ファイリングした1枚の手順書を壁に立てかけて見ながら作業するほうが断然いい。


だけど責任者にはそんなことはまるでわからないようだ。


私は一度だけ、レザークラフトに関する本をパラパラとめくってみたことがある。


しかしその本には肝心なことが書かれていなかった。


「革を切る」「糸で縫う」とかしか書かれていなくて、どう切るべきなのか、直線部分はともかく曲線部分はどう切ったらいいのか、どうやって縫うといいのかなどは一切書かれていないのだ。


こんなもの読んでも無駄だと思った。


私の作業手順書は、そうした細かなことまで書いて写真で示している。


素人でも、レベルの高低はあるにしても、とにかく作業できるようにまとめている。


それはともかく、私は、金が欲しくて上のような手紙を書いたのではない。


私のように事業所の犠牲になる人が出ないよう事業所に努力してほしくて書いたのだ。


同時に、私の仕事をきちんと認めてほしかった。


どんなに考えて考え抜いて仕事をしてきたか、その点を認めてほしかった。


それだけが、私が手紙を書いた理由だ。


なのに私のその気持ちは責任者にまったく伝わらなかった。


私が単刀直入にそう書けばよかったのだが、「俺を認めろ」と書くのは気が引けたし、積もり積もった不満をぶちまけたくて書いたので、論点がぼけてしまった。


その点は私が悪かったが、でも考えてみると、そう書いても責任者は私を認めなかっただろうと思うので、どう書いたとしても同じ結果になっただろうと思う。


こんな事業所にいては私の不満は募るばかりだし、また鬱期に入る恐れが十分にある。


やはり、辞めるしかないと、責任者の話を聞いていて強くそう思った。


その翌日には社長が来たが、社長に引き止められることはなかった。


社長は私の“仕事”を認めてくれていて、私の作った作業手順書を高く評価してくれている。


前に辞めると言って責任者に引き止められて断ったのに、社長に説得されて辞めないことにしたのは、社長は私を理解してくれていると思ったからだ。


しかし、今回は社長はあきらめてくれたようだ。


事業所は、社長より責任者の意向で動く。


なので、この事業所にいても私はまた犠牲になるだろう。


そんなのはもうごめんだから、やはり辞める。


昨日も書いたように、金がないので千歳から札幌に引っ越すのはすぐにはできない。


しばらくは、不満を抱きながら“仕事”せざるを得ないだろう。


滅入る。

 


【ダイエット記録】目標達成体重より+3.2キロ。

私は千歳の障害者就労継続支援B型事業所に通所している。


春には辞めると事業所に伝えたら、予想通り引き止められた。


けれど、今回は振り切った。


春に辞めることが確定した。


それで、考えていた通り、札幌に戻ることにした。


千歳は冷えるので、札幌時代の3倍の暖房費がかかる。


事業所からの収入がなくなれば千歳では生活していけないと考え、札幌に戻ろうというわけだ。


それに千歳での生活は、札幌に比べるととてもしんどい。


札幌なら市電はあるし地下鉄もあって市内の移動に苦労することはないが、千歳にはバスしかなく、しかもバスの本数が少ないので、移動するのに苦労する。


夏なら自転車を使えるのでそうでもないが、自転車の使えない冬になると、本当に大変だ。


ところで私は、事業所ではレザークラフトをしている。


その作業手順書を完成させたので「自分の仕事にケジメを付けた」と思って辞めることにしたのだが、その中の商品に具合の悪いものがあることに気づき、それを修正し、その手順書も作り直してから辞めることにした。


それで、来年の2月か3月くらいに辞めることになると思っている。


札幌に戻るのはそれからだ。


千歳には娘夫婦が住んでいて、孫もいる。


彼らにあまり会えなくなるのはつらいが、生活していくには札幌に戻るしかない。


愛犬アイルと暮らし、アイルが亡くなった札幌に戻ることができるのは、正直に言うと娘夫婦や孫の近くに住んでいるより嬉しい。


アイルの供養にもなるかなと思うと、余計に嬉しい。

 

亡き愛犬アイルに似た犬
〈亡くなった愛犬アイル〉


ただ…。


引っ越すには金がかかる。


引越し費用、アパートの契約金…。


それをどうするかが問題だ。


だから、もしかすると春に引っ越すのは無理かもしれない。


でも、いつかは引っ越したい。

 

障害者就労継続支援事業所は、いったん入れた障害者を辞めさせることはできない。

 

普通の会社でも今はそうかもしれない。

 

少し前までいたパートの女性従業員は私とは別の理由で事業所に不満を持ち、社長や責任者にいつも食ってかかって怒鳴るように鬱憤をぶちまけていた。

 

その鬱憤発散は先輩女性職員にまで及び、その女性職員は泣いてしまったという。

 

私もその女性パートにはずいぶん迷惑した。

 

送迎車でアパートまで送ってもらうと、私がいつも最後だったので、そこではふたりきりになる。

 

するとその女性パートはクルマを停めるなり、事業所や責任者や社員に対する鬱憤を私にまでぶつけてくるのが常だった。

 

それがいつも30分も続くのだ。

 

そのころには私は作業手順書をアパートで作っていたので、その30分が惜しくてしょうがなかった。

 

そんなこともあって社長はそのパートの女性に辞めてもらうことにし、実際辞めさせたが、今の時代ではよほどの理由がないと辞職させるのは難しいので、たぶん金を渡して辞めてもらったのではないかと思う。

 

私は迎え入れられた障害者だから、事業所としては、どんな理由があっても私を辞めさせることができないだろう。

 

金が貯まるまでこの事業所にいることになるような気がする。

 


【ダイエット記録】目標達成体重より+2.7キロ。

「日本会議」は日本最大最凶の右翼である。

 

日本会議のウェブサイト、富士山の画像

〈「日本会議」のホームページ〉


自民党議員のほとんどが加入し、高市早苗も加入していて(安倍晋三も加入していた。リーダー的存在だった)、「日本会議」の理念に賛同し、「日本会議」の示す憲法改正草案のまま憲法を改正しようとしている。


その憲法改装案を見ると、天皇を元首にしている。


主権在民ではなくなるということだ。


基本的人権については大幅に制限し、さらに国民に愛国心を植え付ける教育に力を入れ、国のために尽くすように国民に求める内容になっている。


障害者や高齢者などの社会的弱者を守るといった福祉に関しては軽視している。


同性愛を認めず、外国人を排斥し、日本の先住民族だった縄文人の末裔である琉球民族とアイヌ民族を日本人と認めず、また女性天皇の即位に反対してもいる。


そして自衛隊を国軍という軍隊にすると明記している。

 

日本会議新憲法研究会の憲法改正案
〈「日本会議が作った憲法改正草案の冒頭〉


つまり、ほとんど明治憲法(大日本帝国憲法)と同じなのだ。


「日本会議」のメンバーは、「昭和十年代が日本では最も良かった時代だ」と平気で言う。


そんな右翼団体をマスコミは糾弾しない。


「日本会議」には大企業の会長や社長が多く加入していて、そんな団体を非難するような報道をしたら広告がもらえなくなるとマスコミは恐れているのだ。


櫻井よし子、百田尚樹、舞の海などの有名人を広告塔にし、憲法改正を声高に叫びつづけている。

 

櫻井よし子氏の肖像
〈櫻井よし子〉

百田尚樹氏の肖像
〈百田尚樹〉

舞の海 笑顔
〈舞の海〉


私は何度も何度も「日本会議」を潰すべきだと書いてきた。


そしたら何人もの「日本会議」メンバーから脅しのようなメールやメッセージが届いた。


こんな物騒な右翼団体は即刻潰すべきだ。

 


【ダイエット記録】目標達成体重より+3.2キロ。

愛犬アイルの肖像


今日5日は、亡くなった愛犬アイルの月命日。


アイル、あの日、病院に連れていかなくてごめん。


あんなに具合悪そうだったのに、パパは仕事を優先してお前を置き去りにしてしまった。


帰宅したらお前は布団の上で死んでいた。


仕事を休んで病院に連れていっていたら、お前は助かったかもしれない。


悔やまれて仕方がない。


ごめんよ、アイル。


つらかったね。


苦しかったんだよね。


悲しかったね。


心細かったよね。


絶望したろうね。


本当にごめん。


みうすぐパパもそっちに行くから、待ってて。


どうか安らかに。

 

愛犬アイル、秋空の下で鳴く

 


【ダイエット記録】目標達成体重より+2.8キロ。