《2024年6月16日》ースペイキャストをマスター | aichanの双極性日記

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千歳・札幌の季節の風景とレザークラフトとアウトドア(特にフライフィッシング)。
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千歳川でフライフィッシングをしていたら、後ろに人が来た。

 

真後ろに立たれるとキャストができないので、私はその人が立ち去るのを待った。

 

するとその人は川岸まで降りてきて、流れの中に入っている私に声をかけてきた。

 

見るとフィッシングブーツを履いている。

 

けれどロッドは持っていない。

 

何者だろうかと私は訝(いぶか)しんだ。

 

見ると60歳代くらいに見える私と同年齢くらいのおじさんだった。

 

おじさんは「フライを始めて何年くらいになるの?」と聞いてきた。

 

「40年くらいですけど」と私が答えると、「スペイキャストって知ってる?」と聞いてきた。

 

「知ってますよ。けど、うまくできない」と私が答えると、「ちょっと上がってきて」と私を岸辺に招き寄せ、「ロッドを貸して」と言うなり私のロッドを掴み、見事なスペイキャストをやってみせた。

 

「ほう」と私が感心していると、おじさんは「私はフライキャスティングを人に教えるのが趣味でね。それでこうしてときどき千歳川を見て回っているんだ。あなた、ぜひスペイキャストをマスターして」と言った。

 

私はロッドを返され、右手で持った。

 

「そういう持ち方じゃなくて」とおじさんは持ち方から私に指導してくるのだった。

 

「こういう持ち方はどのキャスティング本にも載ってないけどね。私が発明したんだ。このほうが絶対うまくキャストできる」

 

「まず前方に飛ばしてみて」

 

「そうそう。それでロッドを少しずつ上げてやる。少しずつだよ。そうそう」

 

「横から見たらロッドが午後2時くらいに来たらロッドを前方に振り下げる。下まで下げないでね。午前10時くらいでロッドを止める。…そうそう。それがスペイキャストさ。できるじゃない。やってよ」

 

そう言うなりおじさんは去っていった。

 

世の中には物好きな人もいるものだ。

 

しかしそれ以降、私はスペスキャストせをうまくできるようになり、後ろに障害物があってもキャストできるようになった。

 

おじさん、ありがとう。

 

〈スペイキャスト。後ろに障害物がある場合などに行う〉

 

 

【ダイエット記録】0.6キロ減った。あと6.8キロだ。