《2024年1月6日》ー「可能性」の使い方(第二弾) | aichanの双極性日記

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〈津波で陸地に押し上げられた船/石川県珠洲(すず)市〉

 

元日の夕方、能登地方を震源とする最大震度7の強い地震があった。

 

津波警報や津波注意報が発令され(能登地方には「大津波警報」)、能登地方だけでなく北陸、山陰、東北・北海道の日本海側に大小の津波が押し寄せた。

 

2日には能登地方で震度7、3日には震度4の余震があり、同地方の人々は正月なのにお祝いどころではなかったと思う。

 

死者は100人にものぼっている。

 

安否不明者は230人近くにもなっている。

 

石川県志賀原発は一時停止した。

 

2万2千戸が今も停電し、多くの地域で断水になっている。

 

それほど高い津波は観測されなかったが、上記の地域に住んでいる方たちにとっては年越し早々大変だろう。

 

寒いし3日から雨が降ったから避難する人たちもしんどかっただろう。

 

強い揺れや液状化によって壊れた建物も多い。

 

〈倒壊した家屋/輪島市〉

 

輪島市では大きな火災も起きた。

 

焼け出された人も多かったに違いない。

 

後に震度が「3」と訂正されたが、これらの被害などからみると震度「7」だったように思う。

 

元日のテレビはほとんどすべての番組がこの「地震・津波情報」に差し替えられ、民放では夜9時ころまでそれが続いた。

 

能登地方には、私が昔愛した女性の実家があるし、その後付き合った女性とは金沢と輪島に旅行したりしたので、他人事とは思えずテレビに見入っていた。

 

〈東日本大震災のときの津波〉

 

それを見て聞いていて、耳に障る言葉遣いがあったのでそれについて書く。

 

NHKも含めてすべての局のアナウンサーは「津波警報が発令されました。今すぐ避難してください」「命を守る行動をしてください」と言いつづけた。

 

最も多発されたのは「津波が押し寄せる可能性があります」という言葉だった。

 

「可能性」という言葉を乱用していたのだ。

 

これが私の耳に障った。

 

「可能性」とは、「可能」という単語からわかるように、いい意味で使われる言葉である。

 

「可能性」の意味を調べると、「物事が実現できる見込み」「事実がそうである見込み」「潜在的な発展性」 「認識論で、ある命題が論理的に矛盾を含んでいないという側面を示す様態」とある。

 

例えば、「成功の—が高い」「生存している—もある」「無限の—を秘める」といったように使う。

 

「津波が押し寄せる可能性がある」とは言わないのである。

 

「津波が押し寄せる恐れがあります」と言うのが、この場合、適切だったのだ。

 

津波は恐ろしい事態である。

 

危険である。

 

脅威である。

 

危険や脅威が予測されるようなそういう事態がやってくる場合、「その可能性がある」とは言わない。

 

「その恐れがある」と言うのが正しい。

 

世の中には「可能性」という言葉が使われる場面に満ち溢れている。

 

何かが推測できるとき、人はすぐ「可能性がある」と言う。

 

その何かが、良いことなのか悪いことなのか判断のつきかねる場合がある。

 

そういうときは「可能性」を使ってもいいと思うが、悪いことが予測できる場合は「恐れがある」と言うべきだ。

 

ちなみに書くと、「早急」を「そうきゅう」と読むアナウンサーがまだいる。

 

「さっきゅう」と読むのが正しい。

 

アナウンサーは勉強不足である。

 

ちなみに、2日には能登半島を襲ったこの地震による被災者支援に向かおうとしていた海上保安庁の航空機と日本航空機が羽田空港で衝突して5人が死亡した。

 

また3日には北九州の飲食店街で大火災が起きた。

 

今年は年初めから災害や事故が多い。

 

 

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