《2023年12月31日》ー「残躯天の赦すところ」 | aichanの双極性日記

aichanの双極性日記

千歳・札幌の季節の風景とレザークラフトとアウトドア(特にフライフィッシング)。
双極性2型で喘息で『Zensoku Web』というHP(http://zensokuweb10.starfree.jp/index.htm)、
ブログの〈Zensoku Web〉(https://aichanzw.seesaa.net/)を運営している!

 

馬上少年過ぐ

 

世平らかにして白髪多し

 

残躯(ざんく)天の赦(ゆる)すところ

 

楽しまざるをこれ如何せん

 

四十年前少壮の時

 

功名聊(いささか)復(また)自(みずから)私(ひそか)に期す

 

老来識(し)らず干戈(かんか=戦)の事

 

只(ただ)把(と)る春風桃李の巵(さかずき)

 

………………………………………………………………………………

 

これは、私の郷里の英雄・伊達政宗が晩年に作った漢詩である。

 

平仄(ひょうそく)が揃っていて押韻(おういん)も正確な見事な漢詩である。

 

日本の戦国武将の中には、こんな漢詩を作ることのできた人はいなかった。

 

「三国志」で有名な中国三国時代の曹操も、優れた武将でありながら巧みな詩を作った。

 

私は馬上天下を狙ったこともなければ、英雄でももちろんない。

 

けれど、骨身を削りに削って働いたわりには「残躯」だなあと思うので、政宗の気持ちが少しはわかり、この漢詩が好きだ。

 

「功名聊復自私に期」して努力してきたが、政宗のように世に名を知られるような功はなせなかった。

 

いささか世に知られたのは私が企画した図鑑『北のさかなたち』くらいのものだろう。

 

北海道内で3万部以上売れた。

 

北海道で3万部といえばベストセラーである。

 

それくらいかな。

 

 

 

近年は年の終わりにこの漢詩を思い出す。

 

今年も年の終わりを迎えて、この漢詩を思い出しながら、「天の赦すところ」と思い酒を楽しんでいる。

 

つまみは「おでん」。

 

 

年越しそばは、なし。

 

粗食で通していたのに、いきなりおでんというまともな食べ物に胃や腸がびっくりしたのか腹は下っているが、おかまいなしに朝から缶酎ハイを飲んでいる。

 

皆さん、良いお年をお迎えください。

 

今夜くらいはストーブの設定温度を18℃から20℃に上げようと思う。

 

 

【ダイエット記録】0.8キロ減った。あと-2.1キロだ。