もう私は怒りを通り越して、悲しくなった。
『エカテリーナ』第8話 観ました?
グリゴーリー・オルロフが『オロノフ』だって
しかも「オロノフ将軍」だって。ちがう!「オルロフ大尉」だよ〜。
いくらなんでもあんまりだ。重要人物なんだよ。
せめて、せめて、池田理代子先生の『エカテリーナ』くらい読んで下準備してから翻訳してほしい。
回によって、訳している人が違うようだけど… でも、最後、誰かチェックしないのか!
そう思ったのは、きっと私だけではないはず。
誕生日代わりに祝う「名の日」を「洗礼式」って訳して、「洗礼おめでとう!」っていう絶句する訳もあったし。その歳まで洗礼しないなんて、おかしいでしょ。飾りつけして、プレゼント渡して、道化師がぴょんぴょんしてて、それはない〜
しかたないから「誕生日」って訳しちゃうか、「聖パーヴェルの日」ってして。
もう目をつぶろうと思っていたけど(決意したときのブログ)…
でも、こういうときにいいのは、自分よりももっとすごい人を見て、己の未熟さを知って他人の失敗にも寛容になること。
ちょうど、神業のような人を見てきたんです。
それは、吉岡ゆきさま
元ロシア国立映画博物館館長で映画研究者のナウム・クレイマン氏の講演を聞きにいったのだ。
ふっ、私がミーハーなドラマしか観ていないと思っていたかな?
イケメン俳優しか追っかけてないと思ったかな?
たまにはシリアスになるのだよ
久しぶりに下界におりてみた。(普段はマンションでひきこもりだから)
講演のお題は『エイゼンシュテインへの日本文化の影響』みたいな感じ。
ざっくばらんにいうと、エイゼンシュテインは日本文化にとても興味をもっていた。日本語の勉強もしていたほど。それで、漢字の構造をモンタージュの手法に重ねあわせてみたり、歌舞伎や浮世絵の手法を作品作りに取り入れたetc.という話。
クレイマンさん、外国人向けにゆっくりとわかりやすいロシア語で話してくれていた。
外国人との交流を心得ている文化人だった。
で、それを同時通訳する吉岡さんがすごかった。
訳のとりこぼしがないだけじゃなくて、わかりにくいところは言葉をおぎなってくれる。
クレイマンさんの話より、もっとわかりやすかったりする。
同時通訳する人ってすごいといつも思っているけれど、吉岡さんは神々しかった。
つまり、私なぞが人様のことをとやかく言うなんて百年早いってことだ。
だから、もちろん、第9話も楽しみにしてます
……チョーマ(アルチョム・アレクセーエフ)が日本のお茶の間に初登場する日まで、モチベーションを保たねば。
にほんブログ村