藍染めをする前に、
ムラにならないように、
染めるものを精錬する。
精錬:繊維についている糊や不純物、汚れを落とす事
※木綿、麻など、植物繊維の精錬についてです。
絹・ウールについてはいずれ調べてから…。
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以前、金沢湯涌創作の森で、藍染めの講師の先生に質問して教えて頂いた精錬の方法は、
・糊の少ないもの:湯通し(お湯でぐつぐつ煮る)
・糊や不純物が多い:苛性ソーダを溶かしたぬるま湯に通す
お湯1L
苛性ソーダ1g
※糸を精錬する時の基準量との事
40~45度のぬるま湯に溶かして、ぐるぐるまぜまぜ。
(熱湯を使わないのは、高い温度のお湯に苛性ソーダを加えると、小爆発・噴き出す?事があり危険だからとの事。)
私は、苛性ソーダは
昔、石鹸つくりにハマった時に扱ったことがあり、
あまり好きではないので上記以外の方法がないかなーとネットで調べた。
本当は灰汁で精錬したいけれど、
私の灰汁は茶色い。
6~7番灰汁くらいにならないと、色が出てしまう。
なので、他にいい方法はないか
ネットで調べてみたが、イマイチぱっとした情報に出会えなかった。
中性洗剤(おしゃれ着洗剤)を入れたお湯で煮る、というのが比較的やりやすそうだったので、
最初はそれでやっていた。
着古した服ではなく、新品の衣類などだったので。
※後日知ったのだが、これは『糊』を落とす方法であって、
この方法ではタンパク質は(おそらくあぶらも充分には)落とせない。
しかし、練習として、自分の古着を染めるにあたって、
どうしてもアルカリで精錬したいなー、と思った。
皮脂やタンパク質をなるべく落としたい。
それで、アルカリの洗剤を探した。
見つけたのがコレ、
※注意:冬に精錬作業をする時、水で溶かしてph9.5程度にした溶液に、手を浸したら、
数年ぶりに手全体が荒れ、アカギレが沢山でき、
後日、指の薄皮が剥けました。
水に溶かす前の、粉末状の時ももちろん、
水に溶かした後も、トングや菜箸、ゴム手袋などを使用して、
直接手で触れない方が良いと思います。
藍染めの染め液と違って、同程度のアルカリ濃度でも手にダメージがありました。
…近くのドラッグストアで、
『セスキ炭酸ソーダ』というのも売っていたけれど、
成分を見ると、界面活性剤?
3、4種類の余分な添加物が入っていた。
関連商品のネットのレビューで、
他の製品は界面活性剤が入っていて泡が出たりする、
との記述を目にした為、
面倒だけど、ネットで
セスキ炭酸ソーダ100%の、アルカリウオッシュを購入した。
結果、大満足だった。
※木綿、麻など、植物繊維の精錬についてです。
絹・ウールについてはいずれ調べてから…。
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今回、新品の衣類、
自分の古着など、精錬してみた。
結果はいい感じ!
中性洗剤で煮た時は、水がほとんど茶色くならなかった。
ネットで見ると、ちゃんと精錬できていると、
白い布を煮たのでも、煮たあとのお湯が
出てきた不純物で茶色くなっている。
ph9.5~9.8くらいになるよう調整して、
5回くらい、減った分のお湯とアルカリウオッシュを足して、
同じ湯で精錬し続けた。
衣類を煮る回を重ねるごとに、お湯が茶色くなってゆく。
精錬に適切なphの情報を探したが、見つけられず、
上記の苛性ソーダの件で計算するのも面倒で、
藍染めの講師の先生も、目分量(感覚)でやってる、とおっしゃっていたので、
煮るので、布が傷まないよう、アルカリが強くなりすぎないよう、
でもなるべく汚れは落ちるように…のイメージで、ph9.5~10くらいのイメージで洗剤を入れた。
(リトマス紙で確認した。)
全ての回の写真は撮っていないが、
回を重ねるごとに水が茶色っぽくなり、
取れてる感が、納得いくくらいはあった。
今回最初に新品の衣類を煮たあとのお湯
(タマゴ色のTシャツだったので薄く黄色が出てる。)
次に自分の着古した衣類を煮たあと
(見苦しくてゴメンナサイ。)
うんうん。取れてる取れてる!っていう感じ。
…中性洗剤で精錬した時と比べての感想なので、
そのまま鵜呑みにできる情報ではありませんが、
ご参考までに。
…以上、アルカリウオッシュでの精錬についてご報告でした☆
※木綿、麻など、植物繊維の精錬についてです。
今回の精錬では、私物の古いシルクのノースリーブトップスも同様に精錬しましたが、
短時間にするよう気を付けました。
おそらく、絹・ウールについてはそれに合った方法があるはず…。
いずれ調べてみますね☆
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※後日追記
精錬について新しい情報を見つけたので追記。
☆書籍『天然染料と衣服』青木正明著
紺邑さんに取材した、正藍染めの詳しい記述が写真付きであり、
灰汁抜き・精錬に関しても掲載が少しある。
藍染めの前の精錬は、
重曹入りの熱湯で
グツグツ煮込む、とありました。(手織り綿生地)
自分でネットで調べると、重曹水はph8.2程度とあり、
そんなにアルカリは強くない(洗浄能力は強くない)ようだ。
(濃さにもよるのかな???)
重曹で精錬できるのなら、手軽だな…とは思いました。
ご参考までに。
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2024年9月追記
『水ピカ』というアルカリ洗剤を試用中。
もともとは掃除の為に購入しましたが、
精錬中に『アルカリウォッシュ』を切らした時に、
精錬液のアルカリ度を上げる為に
アルカリウォッシュの入った寸胴鍋に、追加で投入しました。
問題なく使えた感じですので
ご参考までにご紹介。
まだ使い始めなので、何か不備が出るかもしれません。
その時はまた追記させて頂きます。
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※灰汁抜きについては、灰汁抜きについてのブログに記載。