最近の睡眠事情、9時間睡眠へ | しなやか自律神経へ コロナ後遺症・感染症後ME/CFS

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2021年6月、当時高1息子が感染症後CFS発症→現在リカバリー中。
第28回精神保健福祉士国家試験受験のため通信制で学習中。

現在、息子は自主的に9時間ほどの睡眠をとるようにしています。

 

※現在息子は日中に昼寝を必要としないまでに回復しました。

大阪の投薬治療が始まる前のPS5くらいまでは、どうしても日中どこかで身を横たえゴロゴロしたり、1〜2時間眠る必要がありましたが、この半年ほどは昼寝はほぼゼロ。

 

息子も私も、病気の治療としては理想は10時間睡眠だと感じるけど、現実的に難しいので9時間にしているのですが、その経緯を書きます。

 

まずCFSは、ほぼほぼ睡眠障害とイコールのところがあるようですが、確かに息子の回復過程を見ていると「睡眠の回復と連動している」と思えます。

うまく眠れるようになってからの回復が著しいです。

 

「ちゃんと眠れてる→日々の回復が継続する」という感じですね。

 

逆に睡眠がダメになると脳が悪化する。

これは殆どの脳機能障害(精神疾患は特に)に当てはまるようですね。

 

発症以来3年間、色々と睡眠薬を試してきました。

息子の場合、夜になっても脳が眠れる状態にならないという感じ。

寝たいのに眠りに入れない、寝付けないタイプの不眠症です。

 

一番体調が悪かった日々は明け方に就寝となって起床がお昼近くになり、そうなるとご飯の時間もずれ込み、さらに夕方また1〜2間寝てしまい、トータルで10時間以上の質の悪いダラダラ睡眠の日々が続きました。

あの頃が一番ヘビーだったなぁ。初期とかクラッシュ直後のPS6〜7あたりね。

 

試した眠剤は、メラトニン(iHerbで購入したサプリ)、ロゼレム、デエビゴ、マイスリー、ハルシオン、ルネスタ、。

どれも一長一短あり、振り返ってみれば、入眠させることは出来ても、眠りの質を上げる効果は感じられなかった印象があります。

 

高照度光療法により一時的に睡眠が前進して体調も良くなったことを思うと、あの時の入院生活を継続し続けられたら回復したのか?とも思えるほどでしたが、厳格な管理体制下でないと実現できない生活でしたねぇ・・・

高照度光のブライトライトmeは、退院後もしばしば使って睡眠リズムを改善するのに有効だったので、未だに処分せずに保管していて、息子も「何かあったら使うから」と言ってます。

が、大阪の投薬治療後は使う気配はありません。

 

さて、大阪の処方で睡眠薬を断薬できた息子ですが、そのメカニズムとしては、朝からの継続した有効薬剤の投与により、交感神経が全体的に緩んできて、夜に自律して発生した眠気と共に自然に寝入れる、という感じに見て取れます。

 

自発的に湧いてくる自分の「眠気」によって眠れるというのが、親として思わず感動してしまいました。

 

といっても、その日中の投薬内容にはベンゾ系が含まれるので、その断薬がこれからの課題になるわけですが、けれど、そのおかげで「『夜の眠気がくる』という自然な形で眠れて、睡眠そのものの力で自らを回復させていける」状態に持っていってくれているので、これは本人にとって、とても良いことだと感じました。

 

三池輝久医師が「CFSの人が回復しいくために当面の間、10時間睡眠を必要とする」と書いてますが、なるほどその通りだろうと息子を見ていて思います。

有効な薬剤投与をもってしても、さらにそこに10時間睡眠が必要だと思えます。

 

息子も私も真面目人間なので「朝は7時に目覚めて、夜は23時就寝」を目指してしまうので、朝起きるのが8時過ぎるとソワソワするというか、不安になるんですね。

いけないんじゃないか、よくないんじゃないか、という発想になっていく。

 

息子本人も、頑張って8時頃に起きようという気持ちが強くあったため、発症後もかなりちゃんと8時頃に起床するリズムを継続してきました。

が、この半年で大きく改善すると共に、息子も私も、「頭で考えるより、体で感じること」を大事にするようになった結果、今の息子はもうちょっと遅くまで寝ていた方が良さそう・・・と思えるようになりました。

 

交感神経ピキーンになりやすい息子ですから「よっしゃ8時起床が理想だ!」と頑張れば8時に起きれてしまうんですね。

ていうか常にそう心の中で思っていると、明け方、ゆらゆらとその不安ボルテージが上がって目も覚めてしまうようです。

 

そんな中で「眠れそうなら、連続して8時間以上ガッツリ寝た方がいいのではないか」と思い始め、「きっとそうだろう、そうしてみよう」と思うようになり、最近は朝は9時30分頃に起床するリズムになってきています。

 

大阪の投薬治療で大きな改善があったから、息子の体力レベルが上がり、夜も色々と勉強して24時就寝になっていき、そうなると、CFSに必要とされる10時間睡眠をとると朝10時起床になる。

 

でも、さすがに10時起床になると、朝食から昼食から夕食までどんどんズレていき、体調も不思議とイマイチになる印象。

 

なので、色々と試行錯誤した結果、現在の息子は、自分が寝る前に自分で朝のタイマーをセットして眠るようになりました。

その日、寝るのが24時になるとなれば、タイマーは9時にセット。

その日、寝るのが24時45分になるとなれば、タイマーは9時30分にセット。

 

9時30分までが、午前中活動できるギリギリセーフなラインのようで、息子は寝るのが25時になったとしても9時30分にセットしているようです。

 

思春期〜青年期には睡眠リズムが後退することが多いと、世界的に知られていますね。

自分自身を振り返っても、10代は深夜ラジオで2時〜3時までギンギンだった過去が思い出されます。深夜ラジオって昭和フレーズですね。

あと、あの頃はパソコン通信をやってたのよね。インターネットの前段階。

ピーヒョロロ・・・と電話回線で接続して掲示板カキコ見て、チャットして一番盛り上がるのは2〜3時。

もちろん、翌日は11時起床が定番。

大学生の頃は「明日は5限と6限だからイケる」「明日の2限が休講になるわ、寝なくて良い!」と思って深夜のネットでウハウハしていました。

 

でも2時に寝ても、6時に起きてバイトに行って「昨日4時間しか寝てな〜い」なんて自慢げに言っちゃってバイト仲間に「あたし徹夜!」と返された昭和の日々、いや、平成になってたのか・・・まぁとにかく、やっぱ健康な若者だったんだな。

 

世界中の若者が「夜ふかしさん」というのは、うなずけますね。

そういう生体リズムがあるのでしょう。

だからアメリカのいくつかの州では若者の生体リズムを考慮して、高校の授業スタートは9時以降にしているんだって。

息子を診察した小児科医も「日本もそうすべきだけど、最先端のアメリカの一部の州がやってる段階だから、まだまだそんな時代はこないだろうけど」と言ってました。

 

息子も、もし病気と無縁な大学生で、野放しにされたら3時就寝、12時起床のお年頃かもしれません。

それを思うと、今こんな大変な体調を患って必死に自己管理して24時に頑張って眠り、9時半に起きようと試行錯誤している息子って・・・エラすぎる。

 

長くなりましたが、そんなわけで、最近は24時就寝9時起床で、だいたい良い感じになっています。

もし、さらなる改善がやってきたら8時間睡眠でOKになるのかもな、と予想しています。

 

備忘録として、そしてどなたかの参考になればと思い、記します。