ひとぐすり、じかんぐすり | しなやか自律神経へ コロナ後遺症・感染症後ME/CFS

しなやか自律神経へ コロナ後遺症・感染症後ME/CFS

2021年6月、当時高1息子が感染症後CFS発症→現在リカバリー中。
第28回精神保健福祉士国家試験受験のため通信制で学習中。

今日は精神保健福祉士養成校のスクーリングでした!

これは初体験です☆

前回の記事「やったことないことをやる」は、今年度は余裕でクリアし続けられそうです。


キッチンの隣に、私の勉強スペースをつくってます。

テキストぎっしり!


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スクーリングに向かう電車の中。

私の膝の上の鞄・・・その中にはテキストが入ってます。


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スクーリング会場に到着。

 

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今年度、この養成校で現場実習に行くメンバー全員の自己紹介がありましたが、養成校だけあって年齢層は高め。

既に医療福祉現場で長年職務に就いている方とか、定年後のセカンドキャリアの方も何人か。

なんと70歳の男性がいらっしゃって・・・もう感動しました。

学ぶ意欲で輝いていらっしゃいました。

毎年のように70代の方がいらっしゃるようです。

 

1日中の講義を受けて大満足。

豊かで恵まれた貴重な時間です。

 

講義の中、先生の解説で「精神障害は投薬治療や入院制度だけで治っていくものではなく「人薬(ひとぐすり)」と言って、人との関わりの中で人に癒やされていくと言いますが・・・」というくだりがあって、本当にそうだなぁと思いました。

 

私たち重度ODやCFSも「時間薬(じかんやく)」とよく言われますものね。

同時に「人薬(ひとぐすり)」も要るなぁと思います。

親やパートナーをはじめとした身近な家族が、まず病態を理解し、接し方を望ましいものにする「人薬(ひとぐすり)」は特効薬のようなものだと思います。

 

そして炎症を鎮めて、生き方を再構築するための「時間薬(じかんぐすり)」も要るのよね。

 

先日、遠方の親戚から義母に電話があったようで「◯◯君は4月から大学生になった?進学祝いどうしようか?」みたいな。

 

義母は「どうしようかしら、この3年のこと話してないし、話すの難しいし・・・この前12月にちょうどコロナになったじゃない?それは親戚みんな知ってるのよ。その後遺症で2月の入試は受けられなかったって説明にしようかしら、それなら話がスムーズじゃない?」と。

私も「それがいいと思います」と答えて、そうすることに。

 

一応、息子にも確認すると、ちょっと微妙な顔・・・

 

「正直に、実は3年間ずっとこの病態で通信制高校に転校してって説明する方がいい?」と聞くと、息子は、

 

「いや、というよりも・・・それだと、じゃあ来年は大学受験するんだろうなって思われるでしょ?でも僕は2~3年はフラフラしようと思ってるからさ、大学進学しないかもしれないし、今後どこかで齟齬が生まれないかね?」と。

 

息子は大学進学はしたいと思ってて、センター過去問解いたりしちゃってるんですが、慎重に体調との兼ね合いを考えていて、別のルートを辿ることも視野に入れているのです。

例えば海外行くとかね、専門学校入ってみちゃうとかも考えているみたいで、フーテン生活を視野に入れているのです。

注:フーテンとは「通常の社会生活からはみ出して、ぶらぶらと日を送っている人」の意(weblio辞書より)

 

息子いわく「副交感神経優位の状態(リラックス状態)のままで集中して行動できるようになる道を探してるんだ。僕、瞑想を続けているじゃん?熟達したらそうなれるなって感じるの。そうなれたら再発しないで全力で勉強できると思うんだよな、まぁ実験中だけど。いろいろ試してるわけ」とのこと。

 

改めて、この昔の本「フクロウ症候群を克服する」で、「しばらくフーテンするといい」と書いてありまして、私はこれは、この病態の完治の根幹だと悟っていたのです。

 

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発症後間もない頃に息子に「しばらくフーテンするといいってよ」と言っても「フーテンって何!?そんな何年もブラブラしないで、早く受験したいよ」と交感神経ピキーンで寝たきり状態の中、苦しそうに呻いたものです。

 

それが・・・それが・・・すっかりフーテンモードにシフトしていました。

私はガッツポーズでした。

そう!それなら治る!そうなったら治るわ!(←やっぱ治って欲しいわけ・笑)

 

三池輝久医師の本は古いし、小児慢性疲労症候群というのも「疾患概念」なので、正確な傷病名ではなく、この概念を理解している人は少数だと思いますが、持って生まれた体質・特質・生まれ育った環境、現代社会から求められる理想像からのプレッシャーなど、複合的な要因で発症する慢性疲労症候群は、ようは、交感神経が振り切れている状態が続いてるんですね。

その病態は「脳炎」に近いんだろうな、だから息子にはコロナ後遺症として脳炎症を鎮静化させる投薬が奏功するんだろうな。

感染症が引き金になるケースが多いんだろうけど、そうじゃないケースもあるんだと思いますが。

 

緊張して過集中しやすい、過敏体質・炎症体質な、この手の病態になりやすい人たちは心身の力を抜いてフーテンすることが、回復への道になり得るケースが少なくないと思っています。

 

息子は「じかんぐすり」と「ひとぐすり」の中で、豊かな道を歩いているのだとわかり、本当に嬉しく思いました。