起立性調節障害の漢方遍歴② | しなやか自律神経へ コロナ後遺症・感染症後ME/CFS

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2021年6月、当時高1息子が感染症後CFS発症→現在リカバリー中。
第28回精神保健福祉士国家試験受験のため通信制で学習中。

2024年1月に当ブログの記事を訂正し再更新しました。

以下は当時の記録としてご参考までにお読みください。

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2021年6月に起立性調節障害(重症)を発症し、自宅療養中の高2息子。

現在PS4~5。

 

先日、3ヶ月ぶりの漢方専門病院に受診してきました。

 

この3ヶ月「小柴胡湯+桂枝加竜骨牡蛎湯」を基本としたオリジナルブレンドで処方してもらっており、前の記事で書いたように、これは息子には初めて漢方で効果を感じたものでした。

 

息子との一通りの問診のあと、私が医師に「息子がピリピリしなくなって、イライラ感がなくなったと感じます」と伝えると「竜骨と牡蛎の効果が出たと思います」と言われました。

 

脈をとると、「やはり緊張がまだありますね。脈だけみると、やはり同様の処方となりますが・・・」とのこと。

腹診をすると「前回より緊張がなくなり、明らかに良くなっていますね。すごく違いますね」とのこと。

 

前回の処方時の息子のメインの訴えは「不眠、寝付きの悪さ」でした。

そこを改善するために竜骨と牡蛎が追加されていたそうですが、高照度光療法で睡眠が改善され、漢方薬で精神的にかなり沈静化された様子を伝えました。

 

息子:「日中に眠気があります。あと、変わらずにブレインフォグが辛く、具合が悪い時は映画の字幕を読むことも辛くなります。最近は脳のリハビリのために少しずつ読書を始めているのですが、なかなか・・・」と伝えたところ・・・

 

医師:「竜骨と牡蛎によって、日中の眠気がでたり沈静化しすぎる方向もあるかもしれません。

もっとやる気を出すような処方にすることも可能ですが、いかがでしょうか」

 

息子:「やる気が出ないのも今は悪くないと感じます。それで回復してきているのかもしれない、とも、思います」

私:「もっと活力が湧くといいなと思いますが、頑張りすぎて発症した経緯があるので、無理なく頑張れたらいいなと思うのですが」

 

医師:「なるほど、そうですね。一気に活力を上げてしまうのも良くないですね。

では今回は、竜骨と牡蛎を抜くだけにしましょう。元気を出す方向の処方までは、やめておきます。柴胡桂枝湯を処方します」

 

ということになりました。

 

ツムラとかクラシエのHPで「柴胡桂枝湯」を見ると、「こじれた風邪でお腹が痛い人に」「風邪の中期から後期、胃腸炎に」という記載なんですねぇ。

素人がこれだけ読んでも、息子に合うなんて思えないのですが、「柴胡桂枝湯 自律神経」などで検索すると、なるほど神経症状に効くわけね〜と分かります。

 

漢方遍歴を振り返ると、息子の場合は‥‥

 

①倦怠感を無くし気力アップさせる漢方(補中益気湯とか)はダメ。

②めまいを無くす循環改善の漢方(苓桂朮甘湯とか)もダメ。

③効果が認められたのはメンタルの不安緊張を緩和する漢方(桂枝加竜骨牡蠣、柴胡とか)で、ビンゴでした。

 

漢方、奥深いです。

漢方の効き方からも、息子のテーマが感じられます。

 

この病態は、部分を治していくという治療ではなく、全体バランスを整えていくという方向にすることが良いんだろうなぁ・・・ていうか、そういう方向でしか、やりようがないよな、などと改めて思われます。

 

「じっくり進む」「ゆっくり行こう」・・・この感覚にだいぶん馴染んできました。

 

数ヶ月単位で進めていく治療の中で、せっかちな私の生き方改善中。

 

ほんと精神鍛錬です(^^;)。