『スラムダンク』で分かる体の声の聴き方 | しなやか自律神経へ コロナ後遺症・感染症後ME/CFS

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2021年6月、当時高1息子が感染症後CFS発症→現在リカバリー中。
第28回精神保健福祉士国家試験受験のため通信制で学習中。

2024年1月に当ブログの記事を訂正し再更新しました。

以下は当時の記録としてご参考までにお読みください。

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2021年6月に起立性調節障害(重症)を発症し、現在、自宅療養中の高2息子。

 

体の声に耳を傾けるということが出来にくいのは、ASD(アスペルガー症候群)も影響していたんだなぁと理解しつつある今日このごろ。

 

ASDと診断されるレベルじゃなくても、比較的「頭でっかち」で「体の疲労を感じにくい」という傾向の人はソコソコいますよね。

 

「体の声を聴くことが苦手」というのは、息子も私も同程度でそうだな〜と感じています。

私自身は年齢とともに嫌でも体の声を聴かされるようになりましたが、若い頃は無理を重ね、熱を出すとかダウンするまで疲労に気づかない傾向が強かったです。

 

息子が重度の起立性調節障害を発症し、小児慢性疲労症候群の概念を知り「体の声を無視するとこうなる」というのが分かりました。

息子も自分の発症の原因が「睡眠時間を削った猛勉強をストレスと感じられないほど体の声を聴けていなかった」と自覚しています。

 

で、この偏った生き方を修正すべくロング療養生活という強制治療を天から授けられたかな、とか思っているわけですが・・・

 

今は運動したくても、できないPS値のようです。

先日ご紹介しました平畑医師によるPS値の説明はありがたいです。

最近ちょっと回復傾向な息子に「運動でもすれば」と思ってしまうところ「まだ運動は禁忌だな」と冷静になれるので本当に私には必要な知識です。

回復途上で無理してクラッシュして、何段階も後退するというのは避けたいところです。

 

回復とともに少しずつ運動して体力向上の好循環に入っていくことが目標ですが、「いつスタートするか」というのが難しいと思っていたところ、平畑医師のPS値の4〜5あたりを読むと「散歩するのは博打」「患者は働けそうな気がして復職可の診断書を書いてほしいと言うが医師は書いてはいけない」とのこと。

PS1〜2になってようやく「無理しないように気をつけながら運動」ですから、まだ先だわ。今は焦っちゃダメな段階だと思われます。

 

息子は現在、ひたすら古今東西の映画を視聴したり、長期連載した名作漫画を読みまくっているんですが、その中で何度か彼がコメントしてるのが、「スラムダンク」や「バガボンド」で有名な井上雄彦の作品です(発症後に初めて一連の作品を読みました)。

 

 

いずれもヒューマンで胸アツなメンタルのドラマね〜感じていましたが、息子がこのように言いました。

 

「井上雄彦の作品って、仲間との繋がりみたいなメンタルな要素も描かれてるけど、同時に、すごく肉体感覚優位な表現なんだよね。作者本人が実体験とか身体感覚を強く意識する人なんだろうな。

 

読んでるとすごい感動して泣ける。ある意味、自分とは真逆なのにね。自分は仲間と繋がるチームプレイどころかアスペな個人主義者だし、運動とは無縁なインドアな文化系だし。

でもこんなに感動するんだよな。

 

『スラムダンク』を読むと「チームプレイのスポーツ悪くないな、やってみてもいいかも」と思えるし、自分がいかに体の声を聴いていないかが、すごく分かるんだよ。

それ以前に自分には身体があるってことにすら無自覚だった。

自分の偏りが、漫画を通してこんなに感じられるなんて井上雄彦すげぇ」

 

漫画から学ぶことも大きいですねぇ。

 

私もスラムダンクを読み返してます。

若い頃に読んだことあって部分的には覚えてるんですが、今また読み返すとヤバイですね!

中毒性がある!

 

なるほど、確かに身体の声と常に対話してるね。

主人公は破天荒な個人主義のようでありながら、作品の背景には仲間との連帯感が色濃く描かれていて深みがありますね。

 

いやーすごいですね。本当に面白いですね。

この年にやってもやっぱり面白いわぁ。

名作っていうのは、こういうことかぁ〜〜〜。

読み始めると家事が滞るから危険だけど・・・でも、素敵な時間をありがとう井上雄彦さん。

 

体を動かそうかな、汗をかいてみようかな、と思います。

 

息子が運動で汗を流せるまでに回復する、というイメージがリアルになりました。

 

当然ですが発症してから運動で汗を流せてない息子です。

回復と共に連動して汗がかけるようにる、、、そんなイメージが湧いてきました。