源氏イラスト訳【若紫342】謙譲 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫342】謙譲

参りたれば、召し寄せて、ありさま問ひたまふ。しかしかなど聞こゆれば、口惜しう思して、

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おねがい

【源氏物語イラスト訳】

 

参りたれば、召し寄せありさま問ひたまふ

訳)参上しので、お呼び寄せになっ状況尋ねなさる

 

 

しかしかなど聞こゆれ

訳)かくかくしかじかです」などと申し上げるので

 

 

口惜しう思して、

訳)残念にお思いになって、

 

【古文】

参りたれば、召し寄せありさま問ひたまふしかしかなど聞こゆれ口惜しう思して、

 

【訳】

参上しので、お呼び寄せになっ状況尋ねなさる。「かくかくしかじかです」などと申し上げるので残念にお思いになって、

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【参り】…ラ行四段動詞「参る」連用形

※【参る】…「来」の謙譲語(作者⇒光源氏)

■【たれ】…完了の助動詞「たり」已然形

■【ば】…順接確定条件の接続助詞

■【召し寄せ】…サ行下二段動詞「召し寄す」連用形

※【召す(めす)】…「呼ぶ」の尊敬語(作者⇒光源氏)

■【て】…単純接続の接続助詞

■【ありさま】…様子。状況

■【問ひ】…ハ行四段動詞「問ふ」連用形

■【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)

■【しかしか】…こうこう。かくかくしかじか指示副詞

■【など】…引用の副助詞

■【聞こゆれ】…ヤ行下二段動詞「聞こゆ」已然形

※【聞こゆ】…「言ふ」の謙譲語(作者⇒光源氏)

■【ば】…順接確定条件(原因・理由)の接続助詞

■【口惜しう】…シク活用形容詞「口惜し」連用形ウ音便

※【口惜し】…残念だ

■【思(おぼ)し】…サ行四段動詞「思す」連用形

※【思(おぼ)す】…「思ふ」の尊敬語(作者⇒光源氏)

■【て】…単純接続の接続助詞

 

重要古語一覧はこちら

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☆本日の『源氏物語』☆

 

光源氏は、妻葵上のいる左大臣邸にいましたよね。

 

そこで、いきなり「参りたれば」と主語なく書かれます。

 

内容だけを捉えるならば、

葵上が、光源氏の歌を聴いて、思い直して、

光源氏の元に来たのかな、と思ってしまいますが、

 

「参りたれば」には、尊敬語がありませんよね!

 

ここで、誰が光源氏の元へ参ったのかが

確定されていくわけです。

 

 

 

びっくりびっくりびっくり

 


 

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