源氏イラスト訳【若紫281】こち | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫281】こち

「宮にはあらねど、また思し放つべうもあらず。こち」

とのたまふを、恥づかしかりし人と、さすがに聞きなして、

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おねがい

【源氏物語イラスト訳】

 

あらまた思し放つべうあら

訳)父宮さまないけれど、私もまた 知らん顔なさる べき者でもない

 

 

こちのたまふ

訳)こちらへおいで」おっしゃるので

 

恥づかしかりさすがに聞きなし

訳)あの素敵だと思っお方だそう(子供心と)はいってもやはり聞いて分かっ

 

 

【古文】

あらまた思し放つべうあらこち

のたまふ恥づかしかりさすがに聞きなし

 

【訳】

父宮さまないけれど、私もまた 知らん顔なさる べき者でもないこちらへおいで」

おっしゃるので、あの素敵だと思っお方だそう(子供心と)はいってもやはり聞いて分かっ

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【宮(みや)】…父である兵部郷宮をさす

■【に】…断定の助動詞「なり」連用形

■【は】…取り立ての係助詞

■【あら】…ラ変動詞「あり」の未然形

■【ね】…打消の助動詞「ず」已然形

■【ど】…逆接確定条件の接続助詞

■【また】…私もまた、同じように

■【思(おぼ)し】…サ行四段動詞「おぼす」連用形

※【思(おぼ)す】…「思ふ」の尊敬(光源氏⇒若紫)

■【放つ】…放っておく。知らんぷりする

■【べう】…当然の助動詞「めき」連用形ウ音便

■【も】…強意の係助詞

■【あら】…ラ変動詞「あり」の未然形

■【ず】…打消の助動詞「ず」終止形

■【こち】…こちら

■【と】…引用の格助詞

■【のたまふ】…「言ふ」の尊敬語(作者⇒光源氏)

■【を】…順接の接続助詞

■【恥づかりかりし人】…あの立派であった人。光源氏をさす

※【恥づかしかり】…シク活用形容詞「恥づかし」連用形

※【恥づかし】…こちらが恥づかしくなるほど(相手が)素敵だ

※【し】…過去の助動詞「き」連体形

■【と】…引用の格助詞

■【さすがに】…そうはいってもやはり

■【聞きなし】…サ行四段動詞「聞きなす」連用形

※【聞きなす】…聞いてそれと分かる

■【て】…単純接続の接続助詞

 

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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

☆本日の『源氏物語』☆

 

さあ、やっと、光源氏と、若紫とが接する場面。

 

「お父様かも…」と思って出てきた若紫に対し、

光源氏が、若紫に、初めて声をかけました。

 

すると、若紫は、幼心にも

この話し手が、あの「光さま」だと気づくわけですね。

 

さて、どうなることやら…

 

笑い泣き笑い泣き笑い泣き


 

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