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源氏物語イラスト訳【若紫195】あな
「あな、かたはらいたや。いかが聞こえむ」と、思しわづらふ。
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【源氏物語イラスト訳】
大学入試頻出の『源氏物語』も、
現代語訳とイラストとの組み合わせで読むことで、
ビジュアル的にイメージしながら速習できます。
「あな、かたはらいたや。
訳)「まあ、心苦しいことだわ。
いかが聞こえむ」と、
訳)どのようにお返事申し上げたらよい か」
思しわづらふ。
訳)と、お困りに思いなさる。
【古文】
「あな、かたはらいたや。いかが聞こえむ」と、思しわづらふ。
【訳】
「まあ、心苦しいことだわ。どのようにお返事申し上げたらよい か」と、お困りに思いなさる。
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■【あな】…まあ(感動詞)
■【かたはらいた】…ク活用形容詞「かたはらいたし」語幹
※【かたはらいたし】…きまり悪い。心苦しい
■【や】…詠嘆の間投助詞
■【いかが】…どのように~か
■【聞こえ】…ヤ行下二段動詞「聞こゆ」の未然形
※【聞こゆ】…「言ふ」の謙譲語(尼君⇒光源氏)
■【む】…推量(意志・適当)の助動詞「む」の連体形
■【と】…引用の格助詞
■【思す(おぼす)】…「思ふ」の尊敬(作者⇒尼君)
■【わづらふ】…悩む。困惑する
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☆本日の『源氏物語』☆
こちらがきまり悪くなるくらい、すばらしい光源氏からの手紙…。
なんて返事をしたらいいのか…
悩む尼君たちの様子がうかがえますねっ!