源氏物語イラスト訳【若紫184】まれまれは | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏物語イラスト訳【若紫184】まれまれは

「まれまれは、あさましの御ことや。訪はぬ、など言ふ際は、異にこそはべるなれ。心憂くも、のたまひなすかな。…」

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【源氏物語イラスト訳】

源氏物語イラスト訳では

一語一語の逐語訳(現代語訳)と

まんが(イラスト)との組み合わせで

難解な古文もビジュアル的にイメージできます。

 

 

 

まれまれあさましこと

訳)たまにおっしゃるのは驚き呆れるような言葉だなぁ

 

 

訪はなど言ふ異にこそはべるなれ

訳)訪ねない』、などという分際、(夫婦の仲とは)異なるものございま

 

 

心憂くのたまひなすかな

訳)情けなくことさらにおっしゃるなぁ

 

 

【古文】

まれまれあさましこと訪はなど言ふ異にこそはべるなれ心憂くのたまひなすかな。…」

 

【訳】

たまにおっしゃるのは驚き呆れるような言葉だなぁ。『訪ねない』、などという分際、(夫婦の仲とは)異なるものございま情けなくことさらにおっしゃるなぁ。…」

 

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■【まれまれ】…ごくまれに。ときたま

■【は】…取り立ての係助詞

■【あさましの】…驚きあきれるような形容詞語幹用法

※【あさまし】…驚きあきれるシク活用形容詞

※【の】…連体修飾格の格助詞

■【御―】…尊敬の接頭語(光源氏⇒葵上)

■【こと】…言葉

■【や】…詠嘆の終助詞

■【訪(と)は】…ハ行四段動詞「訪ふ」未然形

■【ぬ】…打消の助動詞「ず」連体形

■【など】…引用の副助詞

■【言ふ】…ハ行四段動詞「言ふ」連体形

■【際(きは)】…分際。間柄

■【は】…区別の係助詞

■【異に】…ナリ活用形容動詞「異なり」連用形

※【異(こと)なり】…違っている

■【こそ】…強意の係助詞

■【はべる】…ラ変動詞「はべり」連体形

※【はべり】…丁寧の補助動詞(光源氏⇒葵上)

■【なれ】…断定の助動詞「なり」已然形

■【心憂く】…ク活用形容詞「心憂し」連用形

※【心憂し】…つらい。情けない

■【も】…強意の係助詞

■【のたまひなす】…ことさらにおっしゃる

※【のたまふ】…「言ふ」の尊敬(光源氏⇒葵上)

※【言ひなす】…ことさらに言う

■【かな】…詠嘆の終助詞

 

重要古語一覧はこちら

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☆本日の『源氏物語』☆


源氏物語では、会話文の中に多くの「引き歌」が出てきます。

 

この引き歌は、受験に問われることも多く、

なかなか理解するのに難しいところでもあります。

 

源氏物語イラスト訳では、引き歌も含めたイラスト解説を心がけていますので、ゆっくり読んで、チェックしてみてくださいね♪

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