源氏物語イラスト訳【若紫63-1】かばかり
「…かばかりになれば、いとかからぬ人もあるものを。故姫君は、十ばかりにて殿に後れたまひしほど、いみじうものは思ひ知りたまへりしぞかし。…」
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【源氏物語イラスト訳】
「…かばかりになれば、いとかからぬ人もあるものを。
訳)「…これほどの年齢になれば、とてもこのようでない人もあるのになあ。
故姫君は、十ばかりにて殿に後れたまひしほど、
訳)亡くなった母君は、十歳程で父殿に先立たれなさった時、
いみじうものは思ひ知りたまへりしぞかし。…」
訳)たいそう物事はわきまえていらっしゃったわよ。…」
【古文】
「…かばかりになれば、いとかからぬ人もあるものを。故姫君は、十ばかりにて殿に後れたまひしほど、いみじうものは思ひ知りたまへりしぞかし。…」
【訳】
「…これほどの年齢になれば、とてもこのようでない人もあるのになあ。亡くなった母君は、十歳程で父殿に先立たれなさった時、たいそう物事はわきまえていらっしゃったわよ。…」
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■【かばかり】
■【に】
■【なれ】
■【ば】
■【いと】
■【かから】
※【かかり】
■【ぬ】
■【人】
■【も】
■【ある】
■【ものを】
■【故姫君】
■【は】
■【十(とお)】
■【ばかり】
■【にて】
■【殿(との)】
■【に】
■【後れ】
※【後(おく)る】
■【たまひ】
※【たまふ】
■【し】
■【ほど】
■【いみじう】
※【いみじ】
■【もの】
■【は】
■【思ひ知り】
※【思ひ知る】
■【たまへり】
※【たまへ】
※【たまふ】
※【り】
■【し】
■【ぞ】
■【かし】
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