源氏物語イラスト訳【若紫15-1】何人の住む
「何人の住むにか」
と問ひたまへば、御供なる人、
「これなむ、なにがし僧都の、二年籠もりはべる方にはべるなる」
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【源氏物語イラスト訳】
「何人の住むにか」と問ひたまへば、
訳)「どのような人が住んでいるのであろうか」と尋ねなさると、
御供なる人、「これなむ、なにがし僧都の、
訳)お供である人が、「ここは、某僧都が、
二年籠もりはべる方にはべるなる」
訳)二年間籠もっております所だ そうでございます」
【古文】
「何人の住むにか」
と問ひたまへば、御供なる人、
「これなむ、なにがし僧都の、二年籠もりはべる方にはべるなる」
【訳】
「どのような人が住んでいるのであろうか」
と尋ねなさると、お供である人が、
「ここは、某僧都が、二年間籠もっております所だ そうでございます」
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■【何人】
■【の】
■【住む】
■【にか】
※【に】
■【か】
■【と】
■【問ひ】
■【たまへ】
※【たまふ】
■【ば】
■【御供なる人】
※【御供(おとも)】
※【なる】
■【これ】
■【なむ】
■【なにがし】
■【僧都(そうづ)】
■【の】
■【二年】
■【籠もり】
※【籠(こ)もる】
■【はべる】
※【はべり】
■【方(かた)】
■【に】
■【はべる】
※【はべり】
■【なる】
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☆本日の『源氏物語』☆
きちんとした様相の僧坊は
某僧都(なにがしというお坊様)のお宅だそうです。
ここで、光源氏が訪ねた行者以外にも
高僧が北山にいたことがわかります。
そして、この僧都宅には…
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