源氏物語イラスト訳【夕顔409-1】逢ふまでの | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏物語イラスト訳【夕顔409-1】逢ふまでの

「逢ふまでの形見ばかりと見しほどに
 ひたすら袖の朽ちにけるかな」

こまかなることどもあれど、うるさければ書かず。

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【源氏物語イラスト訳】

 

逢ふまで形見ばかりほど

訳)「次に関係を結ぶまで手がかりぐらい思っていうち

 

 

 ひたすら朽ちけるかな

訳)すっかり(小袿の)涙で朽ちてしまったことだなあ

 

 

こまかなることどもあれうるさけれ書か

訳)こまごまとした事もいろいろあるけれど煩雑となるので書かない

 

 

【古文】

逢ふまで形見ばかりほど
 ひたすら朽ちけるかな

こまかなることどもあれうるさけれ書か

 

【訳】

「次に関係を結ぶまで手がかりぐらい思っていうち
 すっかり(小袿の)涙で朽ちてしまったことだなあ

こまごまとした事もいろいろあるけれど煩雑となるので書かない

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【逢ふ】

■【まで】

■【の】

■【形見(かたみ)】

■【ばかり】

■【と】

■【見】

■【し】

■【ほど】

■【に】

■【ひたすら】

■【袖(そで)】

■【の】

■【朽ち】

※【朽(く)つ】

■【に】

■【ける】

■【かな】

■【こまかなる】

※【こまかなり】

■【―ども】

■【あれ】

■【ど】

■【うるさけれ】

※【うるさし】

■【ば】

■【書か】

■【ず】

 

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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

☆本日の『源氏物語』☆

 

光源氏は、空蝉の小袿を本人のもとへ返すついでに

和歌も添えて贈ったようですね。

 

いろいろと細かなことも

手紙に書いていたようですが…

 

それをこの物語に書くのは

紫式部的には、どうも煩わしかったようです;

 

滝汗

 

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