源氏物語イラスト訳【夕顔403-1】この家主人
この家主人ぞ、西の京の乳母の女なりける。三人その子はありて、右近は他人なりければ、「思ひ隔てて、御ありさまを聞かせぬなりけり」と、泣き恋ひけり。
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【源氏物語イラスト訳】
この家主人ぞ、西の京の乳母の女なりける。
訳)この家の主人は、西の京の乳母の娘であった。
三人その子はありて、右近は他人なりければ、
訳)三人そのような乳母子はいたが、右近は他人の子であったので、
「思ひ隔てて、御ありさまを聞かせぬなりけり」と、泣き恋ひけり。
訳)「心に隔てを置いて、ご様子を知らせないのだなあ」と、泣いて慕った。
【古文】
この家主人ぞ、西の京の乳母の女なりける。三人その子はありて、右近は他人なりければ、「思ひ隔てて、御ありさまを聞かせぬなりけり」と、泣き恋ひけり。
【訳】
この家の主人は、西の京の乳母の娘であった。三人そのような乳母子はいたが、右近は他人の子であったので、「心に隔てを置いて、ご様子を知らせないのだなあ」と、泣いて慕った。
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■【この】
■【女主人】
■【ぞ】
■【西の京】
■【の】
■【乳母(めのと)】
■【の】
■【女(むすめ)】
■【なり】
■【ける】
■【その子】
■【は】
■【あり】
■【て】
■【右近(うこん)】
■【は】
■【他人】
■【なり】
■【けれ】
■【ば】
■【思ひ隔て】
※【思ひ隔(へだ)つ】
■【て】
■【御―】
■【ありさま】
■【を】
■【聞か】
■【せ】
■【ぬ】
■【なり】
■【けり】
■【と】
■【泣き恋ひ】
■【けり】
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