源氏物語ｲﾗｽﾄ訳【夕顔393】その人と

その人となくて、あはれと思ひし人のはかなきさまになりにたるを、阿弥陀仏に譲りきこゆるよし、

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【源氏物語イラスト訳】

その人となくて、

訳）誰それと言わないで、

あはれと思ひし人のはかなきさまになりにたるを、

訳）愛しいと思っていた女性が亡くなってしまったのを、

阿弥陀仏に譲りきこゆるよし、

訳）阿弥陀様に譲り申し上げる旨を、

【古文】

その人となくて、あはれと思ひし人のはかなきさまになりにたるを、阿弥陀仏に譲りきこゆるよし、

【訳】

誰それと言わないで、愛しいと思っていた女性が亡くなってしまったのを、阿弥陀様に譲り申し上げる旨を、

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■【その人】

■【と】

■【なく】

■【て】

■【あはれ】

■【と】

■【思ひ】

■【し】

■【人】

■【の】

■【はかなきさまになる】

※【はかなし】

※【さま】

■【に】

■【たる】

■【を】

■【阿弥陀仏（あみだぶつ）】

■【に】

■【譲（ゆず）り】

■【きこゆる】

※【きこゆ】

■【よし】

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☆本日の『源氏物語』☆

「その人」とは、

誰かと明確にしない意を示します。

夕顔がどこの誰かも明確にせず

自分の愛した女性が死んだのだという旨を

光源氏は阿闍梨に見せたのです。

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