源氏イラスト訳【夕顔241】右近、大夫の
右近、大夫のけはひ聞くに、初めよりのこと、うち思ひ出でられて泣くを、君もえ堪へたまはで、
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【源氏物語イラスト訳】
右近、大夫のけはひ聞くに、
訳)右近は、惟光大夫の(来た)様子を聞くと、
初めよりのこと、うち思ひ出でられて泣くを、
訳)当初からのことが、なんとなく 自然と思い出されて泣くと、
君もえ堪へたまはで、
訳)源氏の君も 我慢できなさらないで、
【古文】
右近、大夫のけはひ聞くに、初めよりのこと、うち思ひ出でられて泣くを、君もえ堪へたまはで、
【訳】
右近は、惟光大夫の(来た)様子を聞くと、当初からのことが、なんとなく 自然と思い出されて泣くと、源氏の君も 我慢できなさらないで、
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■【右近(うこん)】
■【大夫(たいふ)】
■【の】
■【けはひ】
■【聞く】
■【に】
■【初め】
■【より】
■【の】
■【うち―】
■【思ひ出で】
■【られ】
■【て】
■【泣く】
■【を】
■【君(きみ)】
■【も】
■【え―で】
※【え】
※【で】
■【堪へ】
※【堪(た)ふ】
■【たまは】
※【たまふ】
■【で】
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☆本日の『源氏物語』☆
惟光がやって来ました。
右近にとては、自分の情人であると同時に、
光源氏と、主人である夕顔との仲を手引きした張本人。
…そして、自分同罪なのです。。。
右近は、それら一連のことが、
このとき様々によみがえってきて、
涙が止まらなかったのかもしれませんね;;