源氏イラスト訳【夕顔208】召せば
召せば、御答へして起きたれば、
「紙燭さして参れ。『随身も、弦打して、絶えず声づくれ』と仰せよ。…」
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【源氏物語イラスト訳】
召せば、御答へして起きたれば、
訳)お呼びになると、お返事して起きたので、
「紙燭さして参れ。
訳)「明かりをつけて持って参れ。
『随身も、弦打して、絶えず声づくれ』と仰せよ。…」
訳)『供の者も、魔除けに弓の弦(つる)をはじき鳴らすことをして、絶えず音を立てろ』と命ぜよ。
【古文】
召せば、御答へして起きたれば、
「紙燭さして参れ。『随身も、弦打して、絶えず声づくれ』と仰せよ。…」
【訳】
お呼びになると、お返事して起きたので、
「明かりをつけて持って参れ。『供の者も、魔除けに弓の弦(つる)をはじき鳴らすことをして、絶えず音を立てろ』と命ぜよ。…」
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■【召せ】
※【召(め)す】
■【ば】
■【御―】
■【答(いら)へ】
■【し】
■【て】
■【起き】
■【たれ】
■【ば】
■【紙燭(しそく)】
■【さし】
※【さ(点)す】
■【て】
■【参れ】
※【参(まゐ)る】
■【随身(ずいじん)】
■【も】
■【弦打(つるうち)】
■【し】
■【て】
■【絶えず】
■【声づくれ】
■【と】
■【仰せよ】
※【仰(おほ)す】
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☆本日の『源氏物語』☆
「仰せよ」って、
誰から誰への敬意か、わかりますか?
…こういう会話文の中では、
マニュアルや常識通りにいかない解答があるので、
出てきたものから、古文目線で確認していきましょう。