源氏イラスト訳【空蝉102】忍びがたければ
忍びがたければ、この御畳紙の片つ方に、
「空蝉の羽に置く露の木隠れて
忍び忍びに濡るる袖かな」。
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【源氏物語イラスト訳】
忍びがたければ、
訳)堪えきれないので、
この御畳紙の片つ方に、
訳)この源氏の君からもらった畳紙の片端に、
「空蝉の羽に置く露の木隠れて
訳)「空蝉の羽根に降りそそぐ露のように木の陰に隠れて、
忍び忍びに濡るる袖かな」。
訳)人目を忍んで涙に濡れる袖だなあ」。
【古文】
忍びがたければ、この御畳紙の片つ方に、
「空蝉の羽に置く露の木隠れて
忍び忍びに濡るる袖かな」。
【訳】
堪えきれないので、この源氏の君からもらった畳紙の片端に、
「空蝉の羽根に降りそそぐ露のように木の陰に隠れて
人目を忍んで涙に濡れる袖だなあ」。
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■【忍びがたけれ】
※【忍びがたし】
■【ば】
■【この】
■【御(おん)】
■【畳紙(たたうし)】
■【の】
■【片(かた)つ方(かた)】
■【に】
■【空蝉(うつせみ)】
■【の】
■【羽(は)】
■【に】
■【置く】
■【露(つゆ)】
■【の】
■【木隠れ】
※【木隠(こがく)る】
■【て】
■【忍び忍びに】
■【濡るる】
※【濡(ぬ)る】
■【袖(そで)】
■【かな】
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☆本日の『源氏物語』☆
はいっ! 「空蝉」の巻、ラストでございます!
!(o^-')b
最後は、空蝉の独り言のような和歌で締めくくられているのですね。
次回からは、第4帖「夕顔」の巻です。
楽しみにしてくださいね~!!
(●‘∀‘●)ノ