【帚木45-②】古文は○○で文脈判断せよ!
おはようございますあいです。
最近、高1,高2の方も、アメンバー申請してくださいます。
早い時期から、古文目線が身についていると、
自信を持って本番に臨めますし、
現代文や他教科の実力にもつながってきます☆
本当に楽しみです(●´エ`●)
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【今日の源氏物語】
「…人の品高く生まれぬれば、人にもてかしづかれて、隠るること多く、自然にそのけはひこよなかるべし。…」
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【源氏物語~これまでのあらすじ】
最愛の桐壺更衣を亡くした桐壺帝は、亡き更衣に生きうつしの藤壺宮を入内させます。更衣の忘れ形見である光源氏は、元服して臣下となり、左大臣の娘(葵)と結婚するも、藤壺宮への想いは募るばかりでした。義兄である頭中将は、光源氏とよくなじんでおり、何でも話せるような間柄でした。長く雨の続いた時節、宮中に泊まり込んでいた彼らは、つれづれなるままに、女性に対する品定めを始めます。
今回は、文節に区切っての文脈判断のお話です♪
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古文の単語や文法がある程度分かってきたら、
お次は、文脈判断の力をつけていきましょう。
外国語のような古文ですので、
単語や文法ばかりになってしまっていると思いますが、
得点力を上げるには、現代文と同様、文脈判断による内容の把握が必要です。
今回の古文で、例を挙げて説明しましょう♪
(o^-')b
「人の品高く生まれぬれば、人にもてかしづかれて、隠るること多く、自然にそのけはひこよなかるべし。」
これはまだ短いほうですが、
古文では、この何倍も長い文が、延々と続いていますよね^^;
そんな古文読解の方法は、英文と同じ☆
読点(、)で区切って読んでいきます。
(*^_^*)v
■人の品高く生まれぬれば、/
■人にもてかしづかれて、/
■隠るること多く、/
■自然にそのけはひこよなかるべし。
ここで、単に一語一語を見ていけばいい、というわけではありません!
現代文や他教科の勉強法と同様、
部分を見て、全体を見る
そういう「俯瞰的(ふかんてき)」な視点が必要なんですね。
(※詳しくは、「国語力のヒケツ9 」にも書いてあります)
つまり、どうつながっていくのか、どうつながってきたのかを、常に考えながら、部分解釈をするわけです。
ではやってみましょう♪
↓
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■人の品高く生まれぬれば、/
「已然形+ば」があるのに着目!
順接で次につながっていきます。
もし、「品(しな)」という単語が分からなくても、
「どんなふうに生まれたらどうなるのか」という文脈は押さえておきましょう!
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■人にもてかしづかれて、/
単純接続の「て」がありますね。
よって、この部分「かしづく」などが分からなくても、
「て」の後と、並立関係であるという点は抑えておきましょう!
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■隠るること多く、/
「多く」は形容詞「多し」の連用形。
これ、今でも使います、連用中止法という接続の形です。
ここも単純接続☆
したがって、直前の「人に~」からのつながり、
直後の「自然に~」とのつながりは、並立関係になります。
「人に~」「隠るる~」「自然に~」の3つのいずれかが分からなくても、
穴埋めしていけば、あとでも分かる、と理解して、次に進んでいけばいいわけです。
(*^_^*)
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■自然にそのけはひこよなかるべし。
先の2つの並立事項にちなんだ締めくくりになります。
「こよなかるべし」などのように、
漠然とした部分は、よく入試で問われますが、
その際、この部分だけを見るのではなく、
直前の並立部分、及び、この結果をもたらす原因(状況)となる部分を、きちんととらえることが、
正確な解答を導き出す条件となります。
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さあ!今日の古文の勉強で、取り入れてみてくださいね♪
(o^-')b
あいでした