【桐壺179-②】古文文法~にや☆
おはようございますあいです。
【古文】
まことにやと御心とまりて、ねんごろに聞こえさせ給ひけり。
・・・・・・・・・・・・・・・
【これまでのあらすじ】
時の帝は、桐壺更衣という妃一人に愛情を注ぎすぎ、更衣は横死してしまいます。月日が流れても、帝は桐壺更衣のことを忘れられずにいます。典侍は、先帝の四の宮の美しかったことを思い出し、桐壺帝に奏上しました。
今日は、「にや」のお話です。
お気に召したら応援してネ^^;⇒にほんブログ村
ーーーーーーーーーーーーーーー
「にや」とは、
断定の助動詞「なり」の連用形に、
疑問を表す係助詞「や」がくっついた形☆
よく出る重要イディオムなので、丸暗記するように!
以前にそうお伝えしましたが、
今回は、入試でどういう出題のされ方をするのか、
古文解釈上、どういう点が重要なのかを
説明しますね(◎´エ`◎)
ーーーーーーーーーーーーーーー
まことにやと御心とまりて、
↑
これはどういう気持ちか(心情)を説明しなさい。
1.予想外の事を聞いたので驚いている。
2.真実であるのかと、疑問に思っている。
3.分かっているが、わざとぼかしている。
4.見当がつかず、途方に暮れている。
5.本当は違うであろうと思っている。
大学入試は、こんな単純ではありませんが、
選択肢の一部と、古文の該当箇所を照らし合わせたら、
こんな単純な問題に早変わりです(*^_^*)
「にや」は、断定の助動詞+疑問の係助詞なので、
「~であろうか」と訳出します。
もちろん、前後の文脈も考慮に入れる必要がありますが、
疑問という基本のニュアンスを念頭に置いて、
意味を判別してくださいね♪
(o^-')b
ちなみに、「にや」の用法は3つ☆
■「~にや…(連体形)。」←係り結びの法則
①「~は、…であろうか。」(疑問)
②「~は、…であろうか、いや…ない。」(反語)
■「~にや。」←文末用法
「~であろうか。」(疑問)
■「~にや、…」←挿入句
「~であろうか、…」(疑問の挿入句)
今回の「まことにや」は、直後に引用の助詞「と」があるので、
文末用法になります。
なので、疑問の訳出から、心情を判断してください!
長くなりますので、選択肢の解説は、お昼にアメンバー記事でアップしますね♪
(o^-')b
◇◆今回の古典文法◆◇
「にや」は、文末や挿入句の場合には、
「~であろうか」と、疑問で訳出します。
引用の「と」にも注意してくださいネ♪
あいでした