Ai Hidaka Travel journal -10ページ目

哀悼の意を貴方に。

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高校の時のクラスメートが亡くなった。
不整脈が原因で倒れ、2ヶ月間、闘病生活を送ったという。

私はシリアのハマという小さな町のネット屋でその知らせを受けた。
日付を見ると、お通夜も告別式も、もう終わってしまった後だった。

もう今頃、あの人は灰になってしまったのだ。
どうしてもそれが信じがたいのに。
何度メールを読み直しても、残酷な現実がそこにあった。

彼はどんな声で笑ったか
あの頃私たちは何の話をしたか
一生懸命に私は思い出そうとしたけれど
思い出せるのは少し照れたように笑う彼の横顔だけだった。

部活終わりの18時半。
下駄箱にちょこんと座って私を待つ彼の姿。
私は照れくさくて、彼の目を見て話すことすらできず
一度も手を繋ぐこともなく、私たちの小さな恋は終わったのだった。

10年前の話だ。
私の大切な青春の欠片。


あれは一昨年前だったか。一度だけ街でばったり彼に会った。
足の速い男の子だったのに、なんて運命は残酷なのだろう。
車椅子を器用に操る懐かしい人がそこにいた。

「久しぶりだね」と彼は優しく私に笑いかけた。

今思えば、あれが最後の別れだった。

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立ち上がると貧血のときみたいにクラクラする。
辺りの音が急に遠くに感じられ
自分と世界との間に膜が張ってしまったみたいだ。
人々の「ハロー」の声にも上手く答えられない。


こんなに遠くからだけど
私はさようならを届けます。


謹んで哀悼の意を。
大切な貴方に。

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泥棒宿の話

旅人の皆様、泊まっては駄目です!
テヘランの安宿「Khazar Sea」

日本を出発して早10ヶ月。
初めての遭遇、「泥棒宿」。

犯人は宿の従業員。

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こいつです。

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名前は「アリ」

あの日、私たち3人はテヘランから夜行でマシュハドに移動する予定だったため、宿をチェックアウト後、荷物を従業員であるアリの部屋に預けた。
夕方、宿に戻ってみるとパックセーフ(ザック用の金網)を切断され仲間の1人、ユウ君のパソコンが無くなっていた。

私のザックのファスナーも切断され、荷物がグチャグチャにかき回されていたが、小さすぎて気づかなかったのか私のパソコンは無事だった。
ヘッドライトとデジタル一眼用のバッテリーという微妙なものが無くなった。

コウダイは何故か下着類が盗られていたが、後に屋上から発見。
CDが1枚無くなっていた。

ペルシャ語しか話せない警察で
ペルシャ語なんか話せない私たちは無力だった。

「また明日来い」
「もうひとつの警察署に行け」
「元の警察署で書類を受け取ってからもう一度来い」
「大使館員を連れてもう一度来い」

こんなやりとりを繰り返すこと数日。
少しずつ希望が薄れてゆき、無情にも時間だけが流れていった。

トルコのイスタンブールぶりに再会を果たした学者のお二方と
その御友人、テヘラン在住の日本語教師の清水先生。
清水先生の教え子の日本語を流暢に話すモフターリさん。
その他、日本語を話せる通りすがりのお助けマンの方々。

皆様のご協力がなかったら、本当に何もできませんでした。
本当に本当に感謝しております。
ありがとうございました。

あの事件から約3週間後。
いい加減もう諦めて、イランを抜けようとしていたその日に
パソコンが発見されたという連絡が入った!
急いでその足でテヘランへ戻った私たち一行。
ユウ君のパソコンは、中身のデータも表に貼られたステッカーもそのままの状態で無事に戻ってきた。
ついでに私の充電池も無事戻ってきた!

奇跡みたい!本当に嬉しかった!

旅人の皆様へ。もう一度言います。
泊まっては駄目です!
テヘランの安宿「Khazar Sea」

砂漠の町、ヤズド

砂漠の町、ヤズド

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照りつける太陽と砂っぽいカラカラの空気が
遠くモロッコの日々を思い出させる。

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「沈黙の搭」
ここはゾロアスター教によって鳥葬が行われていた場所だ。
残念なことに現在は暴走族の溜り場になっているらしく
私たちが行ったときにもヤンチャそうな輩がバイクを乗り回していた。
だけど彼らもイラン人。不良もやっぱりフレンドリー。


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沈黙の塔の上で記念撮影
左から優君、私、広大、アサコさん、ユキさん

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ここヤズドでついに憧れのチャイハネへ!

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イラン式お洒落喫茶みたいな場所。
雰囲気満点です。