より抜粋
車を動かしたり気の利いた文章を書いたりコーディングしたり、
AIにいろんな作業ができるようになった今、
「仕事を奪われる」懸念がリアルになりつつあります。
その先には新たな仕事が生まれるかもしれませんが、
一時的にせよ失業する人が増えるかもしれません。
そんな移行期にもすべての人に最低限の生活を保証すべく、
政府から一定金額を無条件で支給する
「ベーシックインカム」
導入の議論が活発化しています。
OpenAIの共同創業者兼CEOのサム・アルトマン氏など、
テック系ビリオネアも
ユニバーサルベーシックインカム(UBI)を提唱し、
ロボットやソフトウェアが経済を支配する時代の
失業問題を解決できると主張しています。
大失業時代が来るかどうかはさておき、
UBI自体をトライしてみること自体は良い考えかもしれません。
過去数十年にUBIのパイロットプログラムは何回も実施されていて、
そのたびに給付を受けた人はより幸福に、健康になっています。
このUBI実験では、参加者の
勤労意欲が削がれる(これが呪い)
のではないかという懸念は杞憂に終わりました。
「『怠慢になる』という主張は、我々の発見では支持されなかった。
悲観論者が予言したような、一斉怠慢とは程遠い状態だ」と、
このプロジェクトのデータアナリストは言っています。
【コメント】
人間が「仕事をする理由」は、
「お金のため」ではありません。
「退屈は、死ぬよりツライ」からなのです。
たとえ、
「食うこと」と「寝ること」が保障されても
一日中「ダラダラ」と怠惰に過ごすことは「出来ない」のです。
だから「仕事」をするのです。
「サッカー」とか「野球」とか
「囲碁」とか「将棋」とか
「歌」とか「踊り」とか
「絵」とか「彫刻」とか・・・
え?これらは「仕事」じゃないって?
これらを「仕事」にしている人がいるでしょ!
今は「ごく一部の人だけ」ですが・・・
「仕事って何か?」
もう一度、よ~く考えてみよう。
【追記】
例えば、
「自動車を作るのが楽しくてショウガナイ」から
「ホンダ」を創業したのです。(本田宗一郎)
いまはただ「惰性」で作っているから
「ショウモナイ自動車」ばかりなのです。
例えば、
「電気で動くものを作るのが楽しくてショウガナイ」から
「ソニー」を創業したのです。(井深大、森田昭夫)
いまはただ「惰性」で作っているから
「ショウモナイ電気製品」ばかりなのです。
【追記2】
「仕事」をしないと「生活出来ない」と思うのは「共同幻想」です。↓
【追記3】
とにかく、何でもいいから「仕事」にしてしまうから
「ブルシットジョブ」
(クソどうでもいい仕事)が増えるのです。↓
【追記4】
呪いの言葉「働かざるもの食うべからず」
「働かざるもの食うべからず」という言葉は、
新約聖書が語源※とされており、
旧ソ連の初代指導者ウラジミール・レーニンが
1917年に執筆した論文の中で述べた言葉として知られています。
しかし、レーニンのこの言葉には
労働者を酷使し、不労所得で荒稼ぎする
「資本家たちを戒める」意味合いがあったようです。
※新約聖書の『テサロニケの信徒への手紙二』3章10節には
「働こうとしない者は、食べることもしてはならない」
という一節がある。