人間にとってリンは動物性食品から容易に摂取することができますので、わざわざ穀類や豆類からリンを取る必要はなく、フィターゼ活性が消失したのかも分かりません(完全な植物性食物の動物だけがフィターゼ活性を持っています)![]()
フィターゼ活性はその食品からのリンの吸収には影響を与えるが、ミナラルの吸収には直接的な関わりは無いということです![]()
フィチン酸塩のミネラルがなくなったものがフィチン酸ということですが、実際の腸管内では色々なミネラルが入れ替わり立ち代りしながら排泄されていくということなのです
とはいえ、フィチン酸が全く作られる可能性がゼロかというと、必ずしもそうではなく、非常に食事量が少なく飢餓状態であればそのようなことも起きうるかも知れませんね![]()
しかし、日本にはそのような方はほとんどおられないと思いますし、同時に摂取した他の食品からのミネラルの補完も常にあるので有用なミネラルだけを持ち去ることなど通常では起こりえないことです![]()
また、一般に体内に吸収されなかったミネラル(有用なミネラルであっても過剰摂取にならないような仕組みが働きます)や体内(肝臓)で有害と判断され腸管内に戻された有害金属などがおもに排泄されることになると思われます(最近では、カルシウムのとり過ぎが有用な微量ミネラルの吸収を阻害していることが問題ですが
)![]()
なお、最貧国での小麦やとうもろこしなどの支援食料による、鉄や亜鉛などの摂取不足問題としてはフィチン酸によるであろうことがよく知られていますが、小麦粉やコーンフラワーの鉄や亜鉛の含有量自体の少なさをも考慮する必要もあります(そもそも、鉄は十二指腸や上部空腸で吸収されますのでフィチン酸の影響を受けることはありません故)![]()
長々とお話しましたが(フィチン酸塩とフィチン酸をキッチリ区別して読まないとチンプンカンプンになるかも分かりませんね
)、要は玄米に含まれる鉄がフィチン酸によって吸収されなくなるということは作り話ということです
また、玄米に含まれるフィチン酸塩は私達に有用なミネラルを補給するということなのです![]()
また、参考までに、フィチン酸に関して何故このように間違った情報が日本では広まってしまったいかといいますと・・・、
100年以上前に、ある研究者が穀類や豆類の成分にフィチン酸が含まれていることを見つけ、このフィチン酸はキレート作用があるので有害and/or有用なミネラルを排泄する可能性があるかもしれないという報告をしました![]()
時は経ち、これに目をつけた科学的知識の全く無い、お金儲けをしたいだけの、知識の浅い
ヒト(A)が、当時、流行していた玄米主義のヒト達をターゲットに、一儲けしようと考え出した“騙し”情報が嘘始まりのようです
このヒト(A)
、今でもネット販売や講演をやって儲け続けているようです![]()
嘘情報には必ずこういった詐欺師のような銭儲けの達人が絡んでいます
本当に困った世の中になったものです![]()
また、穀類、豆類に含まれるフィチン酸塩がフィターゼ活性を持たない単胃動物(豚や鶏など)の飼料として用いられ、糞と共に消化されなかったフィチン酸のリンが環境汚染(排水中に含まれるリンによる富栄養化)問題を引き起こすとして危惧されていますが、フィチン酸についてAが言うような馬鹿げた考え方は欧米には勿論ありません![]()
アメリカでは、フィチン酸は癌の予防効果があるとして研究され、有害ミネラルのデトックス効果があるとしてサプリメントも販売されているのが現状です![]()