年功序列の恐ろしさ | 猫さんダイアリー♪(=^・^=)

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老人よ、大志を抱け!

年功序列の恐ろしさ

 

前の記事で、仲代達矢の悪口書いたら、

案の定、ブロ友さんの反感を買いました。

私たちは、個人の能力そのものより。

「あの人、頑張っている」とか「その組織に長くいる」という点で、

人を評価したがる。

 

スティーブン・スピルバーグは20歳代で、

大手映画会社で映画監督デビューしましたが、

日本日本では絶対考えらない事態ですよね。

まず、先輩のかばん持ちをして、助監督としてこき使われないと、

一人前として評価されない。「世間は厳しい」とかね。

その人個人の資質能力差なんて、日本においてはこの際関係ないんですよね。

 

映画だとか、演劇の世界なら、別に社会に大した影響は与えない。

仲代達矢のくさい芝居を我慢すればいいだけの話。

でも、それが軍隊だとか、官僚など、

国民の利益に大きな影響を与える組織になると、

エライ事態になる。事実、なっている。

 

日本においては、

本来機能集団であるべき組織が、生活共同体になってしまう。

組織が、自己目的化してしまう

これが一番恐ろしい。無能な人間を排除できないんですよ

 

 

国を守るために作られたはずの戦前の日本の軍隊組織が国を滅ぼしてしまったのも、

いったん組織に入ってしまうと、

どんな無能な人間でも、「仲間」として庇ってくれたから。

作戦に失敗して、たくさんの部下を死なせても、

責任を取らなくていい。むしろ出世させてくれる。

みんな、「身内」だったんです。軍法会議がまともに機能しない。

 

国民の利益の為に作られた日本国有鉄道は、

赤字を垂れ流しても、利益を出すことより、

国鉄で働いている人たちを失業させないことを優先した。

「国鉄一家」と呼ばれた。組織が、自己目的化する

 

流石に、民間企業ではそうはいかないでしょう。

経営に失敗して、赤字を垂れ流したら、倒産してしまう。

 

でも、松下幸之助が「経営の神様」とあれだけ尊敬されたのも、

結局、不況になっても従業員を一切解雇しなかった、

終身雇用制を守り続けたからでしょう?

株主の利益を優先しなかった。

 

仲代達矢は演技が下手だという「批評」ができる社会にならないと、

私はダメだと思うのでありました。ブー