今頃、映画「きっとうまういく」を鑑賞する!
2009年 インド
映画大国インドで歴代興行成績ナンバーワンに輝く感動の社会派ハートウォーミング・ストーリー。エリート大学に合格した超天才の自由人ランチョーと2人の親友ファルハーンとラジューが、強権的な学長と対立しながら繰り広げるハチャメチャ学園生活の行方と、ファルハーンとラジューが音信不通となったランチョーの消息を辿る10年後の物語を、学歴偏重社会への風刺を織り込みながらユーモラスかつ感動的に綴る。主演はインドで絶大な人気を誇る演技派スター、アーミル・カーン。共演にR・マーダヴァン、シャルマン・ジョーシー、カリーナ・カプール。
超難関の名門工科大ICEに入学したファルハーンとラジューは、そこで超天才の自由人ランチョーと出会う。彼らは、一緒にバカ騒ぎを繰り返しては鬼学長の怒りを買い、いつしか“3バカ”として札付きの問題学生となっていく。そんな中、ランチョーは天敵である学長の娘ピアと恋に落ちるが…。時は流れ、3人が卒業してから10年後。ファルハーンとラジューは、行方知れずのランチョーの消息を知っているというかつての同級生と再会する。そして彼とともにランチョーを探す旅に出るのだが…。
<allcinema>
映画を観ていて、「発展途上国はどこも同じ悩みを持つんだな~」と思いました。
私が子供のころ、朝日新聞で遠山啓と言う数学者と東大合格で名高い灘高の校長の対話を読んだことが脳裏によぎる。「詰め込み教育」の是非についての論争。
数学者が主張するのは、日本の詰め込み暗記教育は、本当の学問の楽しさからかけ離れている。大学の入試問題は、自分の専門の数学に限って言っても、あまりの愚問が多すぎる。ヴァン・ゴッホは、お金が欲しくて、あのような素晴らしい絵画を描いたのか?(←確か、そんな内容。)それに対して、灘校の校長先生は、「清い考えをなさるかただ。」と嫌味を言う。
この映画のスタンスは、遠山啓さんの考え方に似ている。まず、学問の楽しさを身に着けよう。富だとか名声は後からついてくる。自分の好きな事に熱中しよう。。。
学歴社会の落ちこぼれの私からすれば、感動していい映画のはずですが、違和感を感じるのも否めないですね。だって、みんながアインシュタインになれる訳ではない。 発展途上国が先進国にキャッチアップする(すなわち経済的に成功する)ためには、暗記しないといけない宿命がある。産業革命を自力で起こしたイギリス人は、母国語の勉強をわざわざする必要はない。英単語を暗記しないと埒が明かない日本人は、決定的にその時点で負けている。
「ゆとり教育」が日本の衰退を招いたと語る人は多いですしね。
インド映画の女優さんって、私はそんなに美しいとは思えない。。。
そうはいっても、楽しいお話ではありました。笑って、泣いて、踊って~ 長すぎるけど、それなりに「感動する」映画でした。多国語が混在するインドならではの笑いもあったし、深刻な貧富の差についての問題提起もある。
ちょっと、下ネタが多すぎるな?
でも、現実は別物。ほんまもんのインドの超エリート学生がこの映画を観たらどう思うんでしょうかね?(笑)