「高慢と偏見」読書中
遅読の私ですから、なかなか進まないんですが、この小説、とても面白い。
前にも書いたような気がするんですが、「ソープオペラの様だ」というより、
この小説がソープオペラの源流なんでしょう。
女性でないと書けない話だと思う。
高橋留美子の漫画を読んでも思うんだけど、
女性の方が、同性に対する辛辣な観察眼を失わない。
(同様に、しょうもない男性に対する観察眼も^^)
ユーモアがたっぷりあって、食堂で声を挙げて笑ってしまうことしばしばです。
女性に職業を選ぶ権利なんてなかった時代には、
「良い男を捕まえる」ことだけが、女性の幸不幸を左右する。
早い話が、性格のいい金持ちの男と結婚する事が至上課題になる。
こういう時代の悲喜劇を、とても見事に描いております。
家柄だとか、財産だとかで人の値打ちが決まってしまうなんて、
とてもつまらないと思うんですけど、
(おそらく、この小説の著者もそう思っている。)
実際は、今でも自由恋愛なんて幻想なんでしょうね。
だからこそ、ヨーロッパでもアメリカでも中国でも階級ができる。
私はいつまでも独身~(笑)
prideを「自負」と訳するのが最近の流行みたいですが、
お話のオチを知っている私からすれば、
「高慢」の方が合っているような気が致します。
続けるのが楽しい読書でした。