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上地克明議員×吉田雄人市長などなど横須賀市議会@第2回定例会


あはれ

セレモニー的な臨時議会を置いて、実質的に先の市議会選挙を経て新たなメンバーが加わった横須賀市議会の第2回定例会の8日の質疑を全部見ました。3.11大震災をうけて、今後の横須賀市の防災の取り組みに関する質疑が多く、どの質疑も興味深く視聴させて頂きました。9日分はまた後日・・・。

1人目の山城保男議員(無会派)と、井坂新哉議員(共産)は、主に原子力空母についての質問。新人の山城議員の質疑は、内容的にはこれまで何度もされてきたことの繰り返し以上でも以下でもありませんでした。井坂議員はさらに一問一答も行って「安全神話はあったと思うか」の問答は噛み合わなかったものの、市長のいう「現実のものとして」ある原子力空母について、何かあったら空母だからタグボートで外海にって言うけれども、事故時に誰がタグボートを操船するのか「知りたくありませんか?」と、原子力空母の基地関連施設が津波対策されているか「知りたくありませんか?」と食い下がられておりました。私も単純に“知りたい”と思いましたので、市長の慎重に徹した答弁は残念でした。

原発と原子力空母は違うと仰る議員さんもいて、確かに違うのですが、同じなところもあります。名称は違っても交付金だって貰ってる。不安に思う方もいる。福島原発では国のこれまでの安全対策に問題があったことは主義主張の立場関係なく誰もが認めるところ。可能な限りの情報公開と、周辺施設も含めた地震、津波への安全対策を国や米国に求めることは、何らおかしな話ではなく、寧ろ当然のこと。2元代表制なのですから、震災後に市長に対して国に聞け、確認しろというのも良いのですが、議会側も同様な意見書を議決されたらどうなんでしょう…とも思いました。この後に及んで、国のこれまでの説明を全面信用して、原子力空母と周辺施設は絶対安全だという神話を信じている方はいらっしゃらないでしょう。

容認を積極的に認めている側こそ「基地を誇りと思う」とかつて言っていた側こそ、これを行う責任があると思いますが、そういう責任感と気概を持った保守政治家さんっているのかな…。震災直後に、さっさと出航したのも原子力空母であるし、別の空母ながら、トモダチ作戦で被災地救援にあたってくれたのも、また原子力空母。アメリカの思惑がどうのというつもりもなく、軍港クルーズも多いに結構だと思う。無思慮に出て行けとも言いません。ただ国策上、今現実として目の前にあるモノに対しての安全性を強く求める声に耳を傾けるのは、保革・主義主張なんて関係ない筈と思うのですが、そうは問屋が卸さないのでしょうか…。原発はこれまで推進派と反対派で議論が2極化・対立してしまったことが弊害となって、その中間で現実に即した安全性に関する議論が行えなかったという反省もあるようです。原子力空母についても言えそうだなぁと井坂議員の質疑を見ながら感じました。

次の渡辺光一議員(自民党)は初当選で初登壇。防災に関して自主防災組織や市民周知などについて地味だけど大切なお話。選挙広報やHPでは「魂」や「スピリッツ」という文字が踊っていたので勝手に熱血漢っぽい方を想像していたのですが真逆でした。最後に登壇された永井真人議員と同じく丁寧に、慎重に質問されていました。この定例会本会議で、TEAM YOKOSUKA唯一の一般質問者だったのですが、その政策に関する質問はゼロ。のちのニューウィング横須賀の2人が選挙公報にある「医療」と「家族主義」をそれぞれ冒頭に盛り込んで質問されていたのとは対照的でありました。

次は、無会派となった岩崎絵美議員。大震災を受けて、公立学校の震災対策についての課題、液状化危険地帯に指定されている新港埠頭について質問されておりました。この新港埠頭については、神奈川新聞に岩崎議員の名前入りで報じられてます。 同じ質問を翌日の藤野英明議員がされていますが、順番の妙で早いほうが新聞に載ると。そんなことを狙ってないでしょうけど…。藤野議員は質問に立つ機会が多い割には順番が後ろ後ろになることが多く、損してないかとは思いました。どーでも良いと思っているでしょうけども。市長は新港埠頭の調査をしっかりと、という方向性。これを再び現在地でとか、別の場所をといった考えはなさらないと。そもそも幹線道路が海に近すぎるので、今のところだってという議論もできるでしょうし、難しい…。

次の一柳洋議員(ニューウィング横須賀)。市の地域医療推進課が、市民病院の患者支援室の担当者が不在となっていた問題を把握していなかったことなど、実際に市民から相談を受けた内容をもとに、その不備不手際を指摘されてました。また、震災対応については今夏の節電対策について、市のピーク時の必要電気量や供給可能量などを東電に聞き、この情報に即した対応をすることで過度に経済を冷やさないようにすべきと主張されておりました。これは保坂展人・世田谷区長と同じ主張かと思います。東電は世田谷区に対して、その仕組み上、市区町村単位は無理と説明しているものの24区だとできるとかどうとか、そんな話になっていたかと思います。24区でできるという話も、保坂区長がゴリゴリっと押して引き出したものとどこかで読みました。さらに突っ込めば広範囲の擬似スマートメーター的なことは意外とできるんじゃないかと思ってみたりと…。でもその実はよくわかりません。。肝心の市長のやる気はイマイチ感じられず。残念。

次が岩沢章夫議員(公明党)。こちらも災害対策メインの質問。一問一答では、他都市の取り組みをひくのは嫌いだけどと言いながら、茅ヶ崎の資料を引いて、不備があってもいい、まとまった対策がとられるまでの、緊急の対策をスピーディーにまとめる必要性を熱弁されていた。それはその通りなのですが、岩沢議員がもっと危機感を持てと言わんばかりに熱くなればなるほど、3月中旬の混乱の最中に、一柳議員から「卒業式に出ることが議員の仕事じゃない」と一喝された姿とのギャップに萎える思いもしました。この日、唯一マニフェストについての質疑も行われましたが、修正したのならまず謝罪から入るのが筋みたいな中身のない議論でウンザリ。

次が先の選挙で、一位当選の上地克明議員(ニューウィング横須賀)。選挙公報の見出し通り、家族主義についての持論を絡ませながら、地域主権改革や財政問題をメインに質問されました。しっかりと市長個人としての「ポリシーと個性を出さないと(地域主権改革で)押し流されてしまうと」と「腹をくくれ」と。財政については、大震災を受けて国債発行もされ、地方交付税のあり方も変わり、税収も下がるだろうから、どこかを切る優先順位付けをする覚悟と、最悪を考えるリアリティをもった取り組みを求めました。これに市長は「危機感は感じている」と応じ、更なる税収・交付金減へのリスクについても「大変強く感じている」と答えましたが、優先順位については基本計画の重点プログラム(「新しい芽を育むプログラム」、「命を守るプログラム」、「環境を守るプログラム」、「にぎわいを生むプログラム」、「地域力を育むプログラム」)であることは変わらいとしました。予算大丈夫かしら…。

ここで上地議員はファーストマイホーム応援制度について「震災で大変な皆さんが家をおわれている時期、大変な困窮を迎えている時期に道義的に許されるか」と、一刻も早く辞めて、補正でも他に付け直すべきではないかと問題提起されました。さらに「不要不急になったものは常に外すという視点を常に持っているか」と。市長は、若い世代を呼びこむ施策は長期間の納税が期待されることから、積極的な呼びこみは優先順位が高いとして、結局は考え方の違い、価値観の違いで終わりました。

聞いていて、世代による価値観の違いというより、立場の違いなんではないかなと感じました。横須賀市は、都市圏にあっても全国平均より少子高齢化が進んでいますし、特に若年層の流出が深刻という現状があるので、市長の答弁は、横須賀市民として理解できます。一方で、一人の日本国民としては、確かに上地議員の言うとおり、震災で住居をなくされた方が多数いる中で、このような制度を続けること自体が道義的にどうなんだ、大震災をうけて「2世代、3世代住む家にリフォームできれば業者さんも潤うので、そういう政策に転換すべきじゃないか」という主張も首肯できるお話。議員個人の考えもわかるし、そのポリシーを下地にした対案も示す素晴らしい質疑であったと思います。

この日の最後は、新人の永井真人議員(無所属クラブ)。横須賀市の被災地支援や、横須賀市が用意した被災者の一時避難所が適切であったか否かという点などを質しました。被災地支援では、北海道の岩見沢市が行っている、被災者の心の負担を和らげるための通話無料の聞き役サービス「ハートダイヤルサービスWish」を例に出し、このような被災地に赴かなくてもできる事業を横須賀でもやるないのかというお話と思います。こういう支援方法があることは知りませんでした。市長は岩手県に派遣した職員も、直接の被災地で仕事にあたったわけではなく、支援物資の中継地点での仕分けにあたったと説明。岩見沢市の取り組みは初耳で、今後も被災地ニーズを探りながら、被災地支援にあたっていきたいと述べられてました。

また、先にあるように人口減少している横須賀市において、永井議員は震災避難者を新たな定住者ととらえる考え方を示されました。そういう心意気であったり、意欲は良いと思います。定住を望まれる方がいたら、市がその支援にあたるのも賛成です。でも、流入と流出は裏腹。被災自治体が人口流出を懸念しているという報道もありますので、踏み込み過ぎない配慮は必要であると感じました。上地議員は、この永井議員の考え方を議席でどのように聞いたでしょうか。「価値観の違い」かなぁ…。

市長の答弁に残念なものが幾つかあったのですが、個人的に緊急的な震災対応でこれまでに、これは良かったという点は幾つかありました。その一つが、記憶が定かでないのですが、東京で水道水の放射能汚染が深刻化し、ペットボトルの水がお店の棚から消える数日前に、まず北関東で制限値を越えない範囲の汚染が確認されたというニュースがありました。その後の横須賀市の対応を注視していたのですが、かなり早い段階で水道局が測定結果を発表されておりました。それぞれ知り合いが住んでいるので、横須賀で一報を見た時点で、逗子市と横浜市のHPも確認したのですが、同様な検査結果の発表はなされていなかったかと思います。職員の方、議会の方、ありがとうございました。さて、9日分へと続く…かもです…(´-`;)

永妻教育長の、いつものスキのない答弁を聞いていて、これほど会心の笑顔が想像できない方も珍しいと思いました。見てみたい(´-`)

横粂勝仁議員、次期首班指名は『横粂勝仁』

民主党を離党した横粂勝仁議員が9日に会見を行いました。趣旨は「ポスト菅」と呼ばれる方々に対して、公開質問を行うというもの。その趣旨などについてはご自身のブログに掲載されてますので、気になる方はそちらを。

記者との質疑上、次の首班指名(国会で国会議員が内閣総理大臣を選出する選挙)について「今後全ての首班指名におきまして『横粂勝仁』その名前意外書くことはない」と言っておりました。では、何のための公開質問状なのでしょうか…(´-`;) 

国民に明らかにするのは、与党民主党の代表選に立候補するそれぞれの候補者と、“民主党”の議員、そしてマスコミの仕事であって、無所属議員の仕事ではありません。また、首班指名については横粂議員のこれまでの国会質疑を全て(といっても4~5回ぐらい)を見た人としては、議場で質問一つまともにできないまま2年目を迎えようとしている議員が、何をバカな、です。

この公開質問状には、今回の東日本大震災に関する質問は、わずかに原発政策以外、一つとしてありません。国難にあって政局的な動きを批判しておきながら、自ら政局に絡んで目立とうと必至。そんな矛盾した行動に、震災復興に責任ある立場の方々の時間を一秒でも使うことは「震災復興の妨げ」以外の何ものでもないかと。全くもって情けない・・・。

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横粂勝仁議員記者会見・質疑応答
2011/6/9

――(テレ朝)ポスト菅の方に質問状をおくられるということですけども、現時点で想定されている方はどなたですか?

どうした方々が出られるか、私の預かり知るところではないのですが、よく取り上げられている方々として、前原さん、岡田さん、野田さん、枝野さん、仙谷さん、小沢鋭仁さん、樽床さん、小沢一郎さん、その他の方々、名乗りをあげる方々がいらっしゃれば、その方にもお持ちさせて頂きたいと思っております。

――直近で持っていく予定というのは、いつ頃からですか?

本日の記者会見後にWEB上に、10問少々原案を作らさせて頂いたんですが、これだけでない、国民の皆様全員による公開質問状にしたいと思っておりますので、1週間募集をさせて頂き、来週の記者会の翌日で締め切らさせて頂いて、確定した上で来週確定版をこちらでお示し、そしてその足で、その木曜日中に、直接議員にお持ちし、それから回答期間に関しては1週間。1週間の回答期間をもってご回答して頂き、その翌週の定例記者会見及びWEB上において、いかなる回答があったのか、または回答がなかったのか、全てのを公開させて頂きたいと思っております。

――(NHK)民主党にいらっしゃって、この人が適任ではないかというご自身のご意見というのはないんでしょうか?

私自身が民主党議員として、1年半以上過ごさせて頂き、各政策各政策毎に、もちろん私よりも知識が深く、尊敬すべき方、そして人柄として、尊敬すべき方々はたくさんいらっしゃる。私はその民主党、党というかたまりになってしまうと否定的ではありますが、その民主党議員を否定するものではないんですが、ただ一国を担うリーダー、国家国民の命と生活を守るリーダーとして適切な方、この方しかいないと、そういった方がいるかというと、私はいないのではないかと、現時点で思っております。

――民主党ではないので、代表選には投票できないと。首班指名の際には、基本的に民主党の人に入れようと思っているのか、それとも自民党とか総体で判断されるのか?

私自身が、この現在の国難の中において、一国を担える政治家にいち早くなりたいと思っていますし、全ての責任を終えるのは自分自身だと思っておりますので、私としましては、今後全ての首班指名におきまして「横粂勝仁」その名前意外書くことはないと誓わさせて頂きます。

――(読売)民主党意外の政党でも、一国を担うリーダーとして適切な方は誰かいらっしゃいますか?

その方がいらっしゃれば、いいとは思うんですが、残念ながら現在の政界において、民主党だけでなく他党においても、この人であれば間違いないと誰もが認めるリーダーは不在だと思っております。

――(多分前のテレ朝の方)きょう民主党の今の執行部の方たちは、次のポスト菅を、例えば野田さんがいいんじゃないかということでご自身調整しているという話がでてきているんですけども、その○×△□についてはどう思いますか?

与党内で調整が進んで次期総理が決まっていくということが、それこそ国民不在の政治。その象徴であると思っております。そしてその野田財務大臣がいかなる国家観を持っているのか、そして日本をどのような国にしていくのか、同じ民主党議員であった私ですら不明確なことが多くありますので、そうであれば国民の皆様にとって、果たしてそれが明らかなのか、それに関してはしっかりと公開質問状を持って、明らかにしていかなければいけないと思っております。

※○×△□は聞き取りが不明瞭なところです。

横粂勝仁議員のマスコミ同伴被災地視察/笑顔で首相を揶揄


あはれ


先週末に被災地入りした横粂勝仁議員について、6日のテレビ朝日「スーパーJチャンネル」が報じておりました。自らも政局に加担した一員という認識がないかのようなコメントに驚きます。

話はそれて、昨日NHKのETV特集「続報・放射能汚染地図」を見ました。プルトニウムが原発敷地の外にも飛散していた可能性が高いこと、福島県いわき市内でホットスポットが見つかったことなどが報じられました。その福島県いわき市は、横粂議員が民主党時代に、福島県対策室に属していたことから視察に入った地。

ブログで通り一辺倒の、よくある視察しましたという記事以外、それより大事な視察以後に、福島県のためにどんな活動をしていたのか、そもそも活動していたのかが全く分からなかったのが横粂議員。その重要な活動拠点である党の福島県対策室も放り出して離党したこと自体、私には全く理解できませんし、それでいてよく「被災者のために」と口にできたもんです。

以前、同じ一年生議員で福島県対策室に所属し“実際に活動している”高邑議員と比べた記事を書きました。その高邑議員は横粂議員についてTwitterで「――議場でも、最後まで『これからも福島対策室で一緒に仕事しよう』と声かけしましたが、残念です。政治家としての判断は重い。その決断は『尊重』したいと思います」とつぶやかれておりました。

実に大人。短慮な私なら、私利私欲にしか見えない横粂議員の軽挙に怒り心頭で、上記のような大人な対応なんてできないだろうなと思うのと、わざわざ尊重に「」をつけたのは、本心じゃないんだろうなと感じました。ブログ記事には不信任案決議を巡る政局について「与党・民主党が鳴動してネズミ一匹」ともありますし…。あくまで私の勝手な憶測です。

話を戻してこの報道。視察VTRの冒頭に、現地に向かう移動中の車を後ろから撮影し、降りてくる姿もバッチリ。はじめからマスコミ同伴の被災地入りだったようです。鳩山・小沢ヤメロの執行部刷新要求を横須賀の街頭で始めた時にも、その一報がバッチリとカメラに収録されていて、強い違和感を感じたものですが、また同じことを繰り返されました。

高邑議員の同じブログ記事には「――被災地の苦しみや悲しみを一日も早く和らげ、解消するために、現場の声を聞き、厳しい批判にさらされながらも、理想論や批判の為の批判を排し、地に足の着いた結果を出すしかありません」とも書かれていました。

結果を出すにはハードルが高い、原発20km圏内の家畜やペットの救済という課題に取り組まれています。たとえ結果が望んだ通りに出せなくても、その対策室での活動自体を放り出し、仲間も見捨て、別の被災地に入ってテレビカメラの前で笑顔で首相を揶揄する「だけ」の議員より、よほど国会議員としての職責を果たしていると私は思います。たとえ民主党であっても。

横粂議員。名前が売れて良かったですね。

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“除籍”横粂氏が被災地へ/「みんな総理より働いている」
2011/6/6 スーパーJチャンネル

ナレーション「――宮城県石巻市内の避難所をある新人議員が視察に訪れた。先週行われた内閣不信任案に民主党議員ながら賛成し、除籍処分となる横粂勝仁議員」

避難住民(ご高齢の男性)「来るの遅いよね」

横粂「そうですね。申し訳ございません」

避難住民「いとも簡単に『頑張ってくれ』って言うじゃない」

横粂「はい」

避難住民「あの言葉聞くとガッカリする。逆に。疲れるわね。疲れますよ」

横粂「やはり、それが本当の被災地の方々の生のお声ですかね」

避難住民「そうですね。『やりますよ、やりますよ』って言うのは簡単だっちゃ。んで、何やったがさ?このざまだもんね」

横粂「はい」

避難住民「ゴタゴタやってる暇ねえっちゃね」

横粂「そうですね」

ナレ「『笑顔のケーキ屋さん』。手作りのケーキを焼いて配るボランティアだ」

ボランティアの方「岐阜県から焼いて持ってきたので」

横粂「政治が全然一致団結できていない中で、ボランティアの方が一致団結しているのを見ると、ほんとに歯がゆいと言いますか、ふがいないと言いますか、申し訳ない気持ちが強いですね」

ボランティアの方「午前中泥かきをやってきたんで」

横粂「泥かきもやって笑顔のケーキ屋さんもやって、絶対総理より働いてますよ(笑)」

横粂「政局というものが、被災地の方からしてみれば茶番劇に見えている。もう、いつ辞める、いつ辞めないの話ではなくて、第2次補正予算をいつ通すか、通さないのか、そこに焦点をあてていかなければ、より政治不信というものが高まっていくと思っております」

横粂議員、民主党除籍に

NHKニュースより。離党の意思を表明した後に、結局どうなっていたか、よくわからなかった民主党の横粂勝仁議員について、正式に除籍(除名)処分が決定したとのこと。

ご本人がブログで宣伝しているJ-castのインタビュー記事 も読みました。「支持者の方への報告会では、厳しい声と応援とが半々でした」って本当かなぁ…。批判が大半だったという、実際に参加された方と言っていることが違う…。

あと、どうするのか残っているのは「国替えするのか否か」。そもそも離党することと国替えするか否かって関係なかったですね(´-`;)

神奈川11区への“お国入り”は党都合ではなく、小泉改革を失敗と断じて、その震源地での立候補を自ら志望したっていうのが横粂議員のこれまでの説明。これもなかったことに…(´-`;)?

とにかく、これで無所属議員。あと2年そこそこの任期がありますが、国会で質問する機会もおそらく殆ど与えられないでしょうし、党で政策を議論して自身の 政策を主張する機会は自ら手放しました。どんな政策を掲げようと自由になったかもしれませんが、実現する術は現実的にありません。復旧・復興対策にあたっ ている党の福島県対策室も放り出しました。それでよく「どんな状況下でも、被災地の皆様のことを忘れた言動は許されません」なんて言葉をはけたもんだと。 最も許されざる、恥ずべき「被災者の政治利用」をしているようにしかみえません。

そういえば、横粂議員のブログにはまだ民主党の文字とマークがありますが、大村県議(民主党)の事務所にあった横粂議員の看板は除籍処分が下る前に撤去されておりました。

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民主 松木・横粂両氏を除籍に
2011/6/2 NHK

民主党は、2日夜に開いた常任幹事会で、菅内閣に対する不信任決議案の採決で造反した議員の処分を検討し、松木謙公氏と横粂勝仁氏の、賛成に回った議員2人を除籍することを決めました。
菅内閣に対する不信任決議案は2日午後の衆議院本会議で採決され、賛成152票、反対293票の反対多数で否決されましたが、民主党内では、松木謙公氏と横粂勝仁氏が賛成に回ったほか、小沢元代表ら15人が欠席または棄権しました。これを受けて民主党は、2日夜、菅総理大臣も出席して常任幹事会を開き、造反した議員の処分を検討し、賛成した松木氏と横粂氏は除籍とすることを決めました。一方、採決を欠席または棄権した小沢氏ら15人の処分は、2日は結論を出さず、今後、岡田幹事長が――

横粂勝仁議員「新しい政治家像を追求していきたい」


あはれ


2日の衆議院本会議にて内閣不信任決議案に賛成票を投じた横粂勝仁議員に、テレビ朝日がインタビュー。

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――とにかく離党を表明して、きょうの動きになったわけですけれども、賛成をするにいたるに、その前の代議士会で菅総理が退陣表明と受け取っていい発言をしましたね。この時に考えは変わりませんでしたか?

その言葉ということだけでなく、その中の思いといったもの、覚悟といったものを私は見させて頂きましたので、私の決断は変わることはなかったです。

――ということは、覚悟はないというふうにお感じになったということですか?

やはり、何がなんでも被災者の方々のため、国民のためにやり抜くんだと、その強い思いはなかったと言わざるを得ません。

――昨日あたりは不信任案可決するんではないかと、そういう動きにもなってきた。そして最終的には大差で否決ということになった。改めて昨日、きょうの動き、横粂さんはご覧になったでしょうか?

正直、これが永田町の習わしなのかもしれないんですけど、国民目線からすればわかりにくすぎると。あれだけ、たくさんの方が賛成すると言っていたにも関わらずブレてしまい、政治家ではないと。本当に国民目線からすればわかりにくすぎる永田町って何だろうと、皆さん思われていると思います。

――ちょうど今(VTRで)賛成票、白票を渡したところが映っているんですが、どういう心境でしたか? 当然この後執行部から処分という可能性も出てくるんですが。

もう離党の意思表示をさせて頂いてますので、除名ということは堂々と受けさせて頂く。一度決断した以上、それを変えてしまっては政治家ではないと思っておりますので、貫かさせて頂きました

――政治家として、これからいわゆる無所属で活動していくわけですね。そうした時に、結局のところは政権維持ということになっていった菅政権。いわゆる民主党政権、これをどういう立場で政治家として活動していかれるんですか?

国会という場において、不信任は否決されたわけですから、その点につきましては菅総理のもと全国会議員が一致団結して被災者の方々に頑張るということは変わりはないんですが、ただ、どうしても現在の永田町の政治、そしてリーダーのあり方に私は賛同することができませんので、新しい流れを、新しい政治家像を追求していきたいと思います。

小泉進次郎議員「密室政治、談合政治、裏政治。この看板が民主党にいったのかな」


あはれ


2日の衆議院本会議で、菅内閣不信任案決議が否決された後の小泉進次郎議員のコメントを日本テレビとテレビ朝日から。日本テレビの方は、もう少し前に何か言っていたかもしれません。

小泉

(日テレ)「――菅さんが、目処がついたら辞めるから、(民主党は)みんな不信任案を否決しようと、そうなったわけでしょ。でも、何でこれから辞める約束をした方が復興のビジョン、補正をやるんですかねぇ。それをやって辞めますというのは、全く筋が通らない。私は納得ができません」

(テレ朝)「全く理解できませんよね。かつて自民党が言われた密室政治、談合政治、裏政治。この看板が民主党にいったのかなと」

小泉進次郎議員 「不信任案には賛成票を投じるが自民党が与党になるのは、まだ早い」

内閣不信任案決議を前にした2日、都内ホテルで朝食会を開いた小泉進次郎議員についてヤチヨさんがTwitterでチョビっと流してくれました 。その後のつぶやきからしても、このタイミングで不信任案を出すことは大義がないとして反対していた自民党の岩屋毅議員と同じスタンスなのかな(´-`;)?

非常事態に議員の卒業式出席を優先した議会があったらしい

震災直後のお話です。3月11日以後の数日間は、横須賀市でも余震を頻繁に感じましたし、テレビでは被災地と原発事故の深刻さが止めどなく伝えられ、計画停電で電車もまともに動かず、物流の混乱と買いだめによりコンビニやスーパーの棚から一部の商品が消えていました。吉田雄人横須賀市長は連日市役所に泊まりがけだったらしく(藤野英明議員のtwitterより)、きっと市長以外の行政職員の多くも、非常事態の対応に追われていたと推察いたします(15日は早朝会議などなど市長twitterより)。

3月15日もそんな日だったろうと思います。

15日の夕刻に、ニュースや計画停電などの情報を得るためにパソコンをつけて横須賀市の公式HPを見ていました。そのついでにふと横須賀市議会のページを見ると議会が開催中。直接の被災地ではないにしても街の混乱は上記の通りで、きっと通常の委員会質疑に震災対応も加わるから大変なんだろうな…と民生常任委員会の議会中継を見ました。

既に17時も回り終了直前の様子。伊藤順一議員が延長を主張するも結局お開きになるところでした。そこで岩沢章夫委員長からこんな言葉が。

「――なお次回は3月17日の木曜日。一般報告の質疑から行いたいと思います。時間はどうしましょうか?(委員席から「10時」の声)10時は学校、小学校卒業式があって午後からの予備日になってますので――」

「卒業式」という単語がいきなり出てきたので意味が分からなかったのですが、来賓として出席するのかと気づいて、まず唖然。会話からは元々17日は、卒業式がある日なので委員会の予備日が午後に設定されていたっぽいこともわかります(そもそも、これ自体がどうなのさ)。結局、この時は15時からと決まり閉会しました。

17日の同委員会。その後の調整があってか15時の前から始まったようで(13時か14時?)、委員長が執行部の震災対応を優先することと計画停電を理由に、15時での委員会終了を告げました。これに対し、一柳洋議員が「――それ(計画停電)があるならね、卒業式なんか出なくて10時からやりゃ良かったんですよ。非常におかしい。我々議員は卒業式でることが優先じゃないですよ」と苦言を呈しておりました。


あはれ


…。17日の計画停電が15時20分から予定されていることは、15日の時点で分かっていました。一柳議員の言う通り「非常におかしい」話なのですが、一柳議員はあくまで委員長が17日の段階で、計画停電を理由にあげたことに対しての苦言だった模様。「卒業式でることが優先じゃない」という主張は全くもってその通りなのですが、どうせなら15日の協議の段階で言うべきたったとも思います。

震災直後に議会をどうすべきか、というのは色々な意見があることと思いますし、実際に日程など異例な対応はされているようでした。でも、行政の責任ある立場の方々が、非常事態に不眠不休で尽力している最中に、議会の本来業務とは全く関係ない卒業式への出席を優先したスケジュールを組むこと自体、その感覚を疑いますし、人数を絞っているとはいえ、それによって行政の方々の拘束時間を左右するというのは、あってはならないというか、本気でセンセーたち何様ですかと。

大震災の混乱の最中に、卒業式があるからどうしましょうかと話し合っている議員さん達を、行政側はどんな気持ちで見てたのでしょう…。

4月の市議会議員選挙では、当選された多くの候補者が防災強化を訴えておりました。6月の議会では必然大きなテーマとしてとりあげられることと思います。内閣が国会で初動も含めた震災対応を厳しく追求されたように、横須賀市議会でも大震災への対応に問題がなかったか改めて検証されるでしょう。いかなる場合も行政は議会から厳しくチェックされるべきですし、次の大震災に備える上でも重要です。でも、そのチェックする側が斯様な対応をしていたというのは、なんとも心許なく感じます。

3月17日は、海江田万里経済産業相が午後に大規模停電の恐れがあるとして、一層の節電を呼びかける談話を緊急発表した日でした。そんな非常事態の最中の出来事です。

小泉進次郎議員、速やかな義援金一律支給を「リスクを負ってでもやるのが政治判断」


あはれ


30日に行われた衆議院の震災復興特別委員会に小泉進次郎議員が質問に立たれました。議員自身もブログに書かれておりますし、既に幾つかのメディアでも報じられておりますが、メインは支給が大幅に遅れている義援金について。6月に決められる2次支給について、小泉議員が速やかな支給を実現するために一律方式を進言し、これに対して細川厚労大臣が前向きなコメントをされたというところ。

現地の窮状を聞き、自案を示し、リスクがあってもやるべきだと説得。そうすれば私も支持をしますと、いつにもまして疲れ顔でくぐもり声の細川大臣の背中をやんわりと押すような質疑でした。震災後の内閣委員会の初質疑の時も、震災前からあった総合特区構想を、被災地支援の復興対策に援用できないかと訴えておりました。その際も、幾つかのリスクがあることに触れて、さはさりながら政治が取るリスクであるから、被災地のためにと主張されておりました。

他には瓦礫の処理について、業者さんへの支払いが遅延していることについて官房長官に要望を、義援金については片山総務大臣にも質問されてました。

起こしは以下。震災でご家族を亡くされた黄川田委員長への言葉。数年前に岩手に行った時に、街中であっても綺麗な星空を見れたことに感動したことを思い出しました。

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2011/5/31 衆議院・東日本大震災復興特別委員会

小泉

自由民主党の小泉進次郎です。まずは黄川田委員長。私が黄川田委員長と言葉を交わしたというか、ご挨拶をさせて頂いたのは、私が陸前高田に3月27日に入るその前の本会議場でありました。自民党の理事の谷委員からご紹介頂いて、黄川田委員長に、先生のご地元に入りますと。どうか、ご容赦下さいと。そういうご挨拶をしたところ、いや、そんな静かに回るなんて言わないで、元気よく励ましてあげてよと。そんな、温かい言葉をかけて頂きました。そして27日、陸前高田に入って、災害対策本部の中で、戸羽市長と黄川田委員長とお会いをして、この復旧・復興に関しては党派関係なく、力を合わせて頑張っていこうと、そういうお話をしたことを今でも覚えております。

私は災害対策本部で黄川田委員長と会ったとき、あれがもう日没を過ぎて大分暗くなっていた時でした。あの災害対策本部で先生とお会いをした後に、大船渡に行きました。大船渡中学校に行ったとき、星が凄い綺麗だったんですね。もう本当に真っ暗で、私が行った時はまだ電気も復旧していませんから、停電のエリアの中を車で走って行ったとき、私は単純に星が綺麗だとは言ってはいけない気がして、それは余りにも陸前高田、大船渡の被災した現場のあの壊滅度合い、その景色と星の綺麗さのギャップが単純に、感想を言えない。そんな気分になったのも初めてでありました。

きょうこういう風に震災復興特別委員会に呼んで頂いて、質問の機会を頂いて、改めてまた陸前高田、大船渡に行って、あの時と比べてこんなに復興したなあと、そういう時を一日でも早くくるように、またお邪魔をしたいと思いますので、その時はまた宜しくお願いいたします。

質問に入りますが、きょう私が質問するにあたって、黄川田委員長にお会いした3月27日、陸前高田に入る前に、宮城県の南三陸、そして気仙沼にも行きました。きょう質問をするということで、実は気仙沼の方から連絡がありました。是非、これを政府に届けて欲しいと、そんな現実があるので、せっかくですから、きょう通告はしていないのですが、このことを官房長官にお届けしたいと思います。

それは、瓦礫の撤去についてです。一次補正で瓦礫の撤去については、3千億以上、かなり多額の予算を割いて頂きました。しかし、実際に瓦礫の撤去を行う事業者が市町村と契約をした場合、そういったケースで、まだ現場でお金がおりていない現実があるということを官房長官の耳に入っていますか?

枝野官房長官

お金がおりていないという具体的なことについての報告は聞いておりませんが、宮城県知事から繰り返し瓦礫の処理にあたっての国と県と市と、それぞれの役割分担、国がお金を出すわけでありますけども、それと瓦礫の量が膨大であるということで、非常に事務が煩雑になっていて、なかなか十分な対応ができないと。しっかりと対応して欲しいという指摘を何度か受けております。それに基づいて、先週の金曜日に樋高環境政務官が現地、宮城県知事とご相談をしましてですね、きょうご通告頂いておりませんので詳細まで説明できませんが、そうしたことのないような施策について知事とも合意をいたしまして、進めることにいたしました。

小泉

具体的に例を挙げると、3月の21日に私が話した気仙沼の方、市と契約をして、それ以降未だに支払いはなく、今のところ支払いの予定が翌週の6月6日。そして、7月の頭までには全部の支払いがくるという、そういうことでした。しかし、被災者の状況というのは、未だに厳しくて、その日のやりくりにも四苦八苦している状況ですので、これは是非、官房長官の方から再度しっかりと、県との契約の方は大丈夫だということですので、県、そして県から市町村と、そういったところにしっかりとお金を回るように、再度の指示、若しくは対応、是非宜しくお願いしたいと思いますが、そこのところどうか宜しくお願いいたします。

枝野

ご指摘のようなことが、今後生じないように、また、既にお待ちを頂いている方に、できるだけ早くお金が下りるように、環境省の職員も宮城県庁に送っておりまして、さらに強化をして、その事務手続き、お金がおりる事務手続き、スピーディーになるように、さらに強化をしております。さらに督促を致します。

小泉

ありがとうございます。もう一つ、被災者のまだ手元に届いていない、そのお金が義援金です。きょうは残りの時間、義援金のことについて質問を致しますが、これは細川厚労大臣、今のところ集まっている義援金は幾らですか?

細川厚生労働大臣

5月27日現在、2389億円でございます。

小泉

被災者の手元に届いているのは幾らですか?

細川

これも5月27日現在、287億円でございます。

小泉

2300億ぐらい集まって、手元に届いているのは287億。つまり約9から10分の1ぐらい。それぐらいしかまだ手元にはいっていないんですね。これ遅れている原因は何ですか?

細川

この遅れていることにつきましては、私もこりゃ大変…、なぜこんなに遅れるのかと、本当に、少し、気持ちとしては腹立たしいような気持ちであります。事務方にも検討させて、なぜこういうように遅れているのかということにつきましては、まずですね、一つには今回の災害が大変規模が大きいと、こういうことから被害は15都道府県に渡っておりまして、配分のルールというのが、これが作られていなかったということから、まず発災当初におきまして、被災都道府県への送金が遅れたと。まずこれが一つの大きな原因でございます。

それから加えて被災自治体におきまして、特に住宅被害の状況把握に時間を要しているということ。津波によります、住宅の全壊被害、これについては認定を簡略化しておりまして、それほど苦労はしておりませんけども、この全壊意外の被害につきましてはある程度の簡素化をいたしているものの、全壊と半壊の事実認定、それから被害なしの確認、こういうのを市町村の職員が一戸一戸訪問して行わざるをえなくて、罹災証明の発行までに時間を要しているというのが、これが一つの原因でございます。

もう一つは、自治体そのものが被災をいたしまして、この配布事務を行う行政機能というものが低下をいたしていると、こういうこと。こういう理由から現金の被災者への配布が遅れていると、こういうことも理由のようです。

小泉

主に三つ、一つは規模が大きいと、それと罹災証明書の発行に時間がかかる、手間取る。それと、自治体の機能自体が被災をしたと。こういう3つだと仰いましたが、もし、この自治体が罹災証明の発行に時間がかかる、またマンパワーが必要でしたら、すでに国家公務員の被災自治体に対する応援派遣、職員派遣はしていますが、これを義援金に、チームを派遣するような形で、総務省の方からさらに積極的に被災自治体に、国家公務員の派遣、若しくは、いま市長会、そして市町村会、このスキームでも地方公務員の被災自治体への派遣をやっていますが、こういった枠組みをさらに強化して取り組むお考えは総務大臣ありませんか?

片山総務大臣

それは可能であります。というか義援金の配分も含めて、色んな被災自治体では、仕事がありますので、そういう仕事に人手が不足しているならば遠慮無く申し出て下さいということで、そういうスキームを市長会、市町村会と作っております。現状申しますと、要請が680人ぐらいあったんですけど、いまその後の事情の変化で1000人程度派遣することになっております。これはさらに増やすことも可能であります。ですから、義援金にもっと重点的に人を充てたいというところは言っていただいたら結構なんですが、要請をもっとして下さいと言っても、して頂いているんですけど現地にいってみると、その罹災証明とかに行列がある、それから、今仰ったように義援金が届いてない、何か変なことがあるんじゃないかと思いまして、厚生労働大臣と相談いたしまして、先週から義援金のところに滞っているところに厚生労働省と総務省の職員を派遣いたしまして、実態がどうなっているのかというところを見させております。色んなことを言われておりまして、人を送ってもらっても、スペースがないので執務の場所がないとか、それは今急いでいるんですけども。それから後は、中長期の派遣を希望したいんだけど、それであれば宿泊所の整備って言いますか、宿泊所を用意しなきゃいけないのでそれができていないでとかですね。色んな成程ということもあるんですけども、いずれにしてもですね、早く色んな仕事はしなければいけませんので、よくマネージメントを自治体でして頂いて、必要な人数を把握して、遠慮無く仰って下さいということを再度やっているところでございます。

小泉

総務大臣からお話があった通り、5月27日、先週の金曜日に厚生省、総務省の職員さんが共同で岩手県に、3うの自治体に視察に入ったというのは伺っております。そしてパソコンとか、また現場のスペースとか、マンパワー、複合的な要因があるという視察の報告があったというのは、先ほど私も厚労省、総務省の方からメモを頂きました。しかしですね、現場の自治体の配慮、あんまり迷惑かけては申し訳ないという総務省側、また厚労省側の思いわかりますが、ある程度強いリーダーシップでやらないと国民の多くの方の想いが詰まった義援金ですからね。一刻も早く形にして届けてあげないと、これからさらに必要なのに本当に義援金届くのかな、こういう思いが国民の中に生まれたら義援金の集まりも停滞してしまいますから、これは積極的にやって頂きたいと思います。

27日に自民党が第3次提言を官邸に持ってまいりました。官房長官も、細田先生、また石破政調会長から受け取ったと思いますが、その6頁に他県からの応援職員などは国が全面的に負担をしてやるべきだという提言も書いております。是非、これに対しては可能という総務大臣の答弁ですから、可能なこと限りなく早くやって頂けるようにお願いをしたいと思います。ただ、私は今回この義援金の支給の遅れ、今まで厚労相が仰った3つの要因もそうですが、そもそもそれ以上い大きな問題があったんじゃないかと思うんです。それは配分基準です。

今回、死亡、行方不明者35万円、全壊35万、そして半壊18万。こういう配分基準を配分割合決定委員会、これで4月8日にしていますが、これなぜこういう配分になったんですか。

細川

これは義援金の配分割合決定委員会の、これは日本赤十字社、それから共同募金会、NHK、この3つの募金を受け入れる団体で、共同でやっておりまして、そこにこの委員会が作られておりまして、4月8日に第一回の会合が行われて、マスコミや一般傍聴者、全てフルオープンでやりました。ここで議論をして頂いて、先ほど委員が言われたような配分基準で決定がなされたと。こういうことでございます。これは配分委員会で決定をされたことでありますし、そもそも義援金というのは、民間団体がいたして、募集して、そして義援金がとまったところでありまして、国が管理できるお金ではありませんので、強いことは申し上げられませんけど、私どもとしてはお手伝いをさせて頂いたと。むこうから要請もありまして、お手伝いをさせて頂いたんですけども、その配分割合決定委員会の中でこのように決めたということで、それは私どもの決められたことを尊重すると。そういう立場でございます。

小泉

ちょっと後ろ向きな答弁なんですけど。配分割合決定委員会の事務局は厚労省ですよ。つまりその中の議論も、全て絡んでますよね。聞いてますよ。これ、なぜね35万、35万、18万という配分基準になったのか。これは大臣は承知しておりますか?

細川

これは、私への報告では、これまでの阪神淡路の震災の時、新潟での震災の例とか、そういう例も参考にしながら、今回は義援金がたくさん集まるんではなかろうかとか、そういうことも加味して決定委員会の方で決められたと、こういう報告は受けております。

小泉

今の大臣の答弁は私は納得できません。なぜなら、阪神淡路の時は配分基準、一律10万なんです。死亡、行方不明、全壊、半壊、一律10万です。もしもですよ、今回の東日本大震災の規模が阪神淡路より明らかに大きくて、そして、広範囲に渡って被害度も大きい。だとしたら、義援金の配り方はよりシンプルにすることが、まず手元に届けるには一番いいじゃないですか。だから私は、まず第一配分で35万、35万、18万としてしまったことが、手元にまだ十分の一ぐらいしか届けられていない、その大きな原因だと思うんです。ですから、私が大臣にお願いをしたいのは義援金は赤十字、そして共同募金会、あんまり厚労省は関係ありません、こういう議論じゃなくて、私から提案をすると2次配分をまず速やかにやって欲しい。そしてその2次配分の方法は金額一律。死亡、行方不明、そして全壊、半壊。これ全て一律の額で10万でも20万でも構いません。それを速やかにやって、そして配り終えてない第一次配分を追い越す形で構わないから、まず手元に金額を、その現金を被災者の皆さんに届ける。そういう対応を是非、前向きにして頂けませんか?

細川

ご提案ありがとうございます。私も大変遅れていることについては心配いたしておりまして、これを早くやらなければいけないと。それが被災者の皆さんもお待ちでしょうし、そしてそれは募金をされた方も、その気持ちに沿うものだというふうに思っておりまして、2次配分につきましては早急にやるようにということで、今度の6月6日が第2回目の委員会の期日でございます。その時に、委員ご提案がありましたように、一次配分で配布しきれてなくても、第二次配分はやるように、そのことを事務方を通じて私からもお願いをしたいと思っております。

小泉

非常に前向きな答弁をありがとうございます。もう一つ、あと一歩、前向きな答弁をお願いしたいんですが、今の答弁ですと6月6日、第二次配分の額を決めると。一次配分を追い越してもいいから2次配分を行うように事務方を通じて言うといいましたね。是非、一律でやるということも言って下さい。

細川

一律ということもこの委員会での、検討の材料としてお願いをしたいというふうに、やりたいと思います。

小泉

徐々に前向きに、前へ前へと進んで頂いていることは大変ありがたいんですが、第二次配分割合決定委員会を6月6日に開き、一次は追い越しても一律の額で死亡、行方不明者、全壊、半壊、別け隔てなく2次配分を配る、そういうことで結構ですか?

細川

そのような方向で前向きに検討をするような、事務方を通じて委員会にお願いをしたいというふうに思います。

小泉

大臣の前向きな答弁を信じます。私がなぜこういった第二次配分を、第二次配分を追い越してでも一律でやった方がいいかというと、死亡、行方不明の場合、戸籍謄本の写しとか死亡診断書が必要になって、それだけでも被災者の負担も、また現地の被災自治体の、行政の負担も出る。そして住宅の全壊半壊。この判断もり災証明書、私実はきょう午前中に福島県の郡山市の罹災証明書の業務に関わっている方に電話をして、今どういう状況になっているか聞いてみたんです。なぜかというと、前の読売新聞に義援金のニュースが出てまして、5月22日の記事ですが、福島県の郡山市。申請に必要な罹災証明書を出すために、職員が2人1組の約15チームで、被害判定を進めていて、1日10件から15件が限度だと。そういう新聞報道があったので、これ本当ですかと、事実ですかと確認を、きょう郡山市の市の職員の方に電話でしました。そしたら「その通りです」と。

実際、何が困っているかというと、全壊半壊で額が倍ぐらい違うんですよ。35万、18万。だから被災者からすると、市の職員が来て、これは半壊ですというと、半額になっちゃうんですよね。義援金が。だから、そこで納得をいたしません。そうすると実際に、いやいやいや専門家に見てもらえば必ず全壊が出るはずだと。ということで、建築士さんこういう方がたに、2次調査、3次調査、これをやらなきゃいけないんですよ。それが積み重なると、どんどんどんどん配分の時期も遅れ、行政の負担が増える。こういう状況になりますので…(総務大臣退席)、こういう状況、これを改善するためにも、私はさっき大臣が自ら仰った理由の3つ、災害の規模が大きい、被災しているエリアが大きい、また自治体も被災している、こういったあらゆる義援金の支給が遅れている要素をすべて解決するには、2次配分を速やかにやって一律に義援金を配る以外にないだろうと。私はそういうふうに思うんです。

ただ、大臣の不安もわかります。それは、今既にもう幾つか例が出ていると聞きますが、何度も申請に来る方とか、不正ですよね。このリスク、これは確かに一律にやったときに、懸念はあると思うんです。しかし、私はそのリスクを負ってでもやるのが政治判断だと思います。これは役所の方々にはできない。大臣がそのリスクを考慮した上でも、そういう方針でやって欲しいと言えばできることですので、もしですよ、一律でやった上で、そういう不正が出たとしても、私はそのリスクを鑑みた上で出した大臣の決断というのは、私は支持します。ですので、こういったリスクにもしっかり対処する上で、一律配分速やかにやっていただくように私からもお願いします。最後にもう一度決意をお願いします。

細川

小泉委員の方からは、大変参考になるご意見を頂いてありがとうございました。そのご意見をしっかりこれからの義援金配分の方法の中に活かしていくように色々と努力をして参りたいというふうに思います。

小泉

ありがとうございます。6月6日、この第2次配分の配分割合決定委員会。この結果を、きょうの大臣の答弁を信じて楽しみに待っていたいと思います。東内閣副大臣には、お呼びしたところ質問の時間がなくなってしまいましたことを心からお詫びを申し上げます。今後ともどうか宜しくどうかお願い申し上げます。あと3分ありますか。やはり先輩に3分は譲るとして、これで私の質問は終わります。ありがとうございました。

吉田雄人市長マニフェストの中間評価59.3点

25日に行われた吉田雄人横須賀市長のマニフェスト中間評価大会について神奈川新聞などに 掲載されておりました。総合で「59.3点」という点数で、中間評価をとりまとめた牧瀬稔さんは「中間段階としては50点が及第点とみれば合格点」と評価したとのこと。

詳しくは、横須賀青年会議所のHP に、それぞれの評価結果の点数などのPDFの資料があるので、それも合わせて見ました。

正直、59.3点という数字がよくわかりません。資料には「及第点の一つの視点」として1期4年だから、1年目25点、2年目50点、3年目75点、4年目100点となんともザックリとしたページがあります。

「施策の期限なんて関係なく4年で実現されていれば良い」という感覚であれば、上記のザックリで良いと思うのですが、マニフェストには、具体的な施策ごとに「すぐやる」「2年目」「4年目」「4年以上長期」と期限がそれぞれ示されています。2年でやるとしたことは任期とはまた別に、実現されていなければいけない(基本的に評価基準①の5点であらねばいけない)ですよね…(´-`;)?

でも、この評価基準は「期限」を留意したものではない模様。できれば2年目の評価としては、2年以内の施策をピックアップするなりしてこれらの達成度を評価した数字が欲しかったです。それとは別に4年と4年以上の項目について進捗評価をすると…。「2年でやるといったことがこれこれです。ここができて、ここができませんでした。全部合わせて合計何点です(高くなければいけない点数)。4年でやるといっていたことは今この段階にあるようです(必然的に低い点数)」という感じです。これらを合わせれば結果的に、似た数字になるかもしれませんが「いつまでに」の期限も大事なお約束なはず。

もしかして、これから出されるという詳細資料を見ればわかるのかもしれませんが、なんとなくモヤモヤっとしました。

中間発表をしましたという記事より、下に取り上げたマニフェスト見直しに関する記事の方が、その根底に関わる部分なので気になります。6月議会をガッツリと見れれば良いけど、節電もしないとだ…(´-`;)

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吉田市長がマニフェスト見直し、「大幅後退」との批判も/横須賀市
2011/5/25 神奈川新聞

1期目の折り返しを7月に迎える横須賀市の吉田雄人市長は25日、マニフェスト(選挙公約)の見直し内容を発表した。市議会で予算計上が認められなかった施策はすべて削除するなど、議会側の意向に沿った見直しが目立った。市議からは「大幅に後退した理由を今後ただしたい」などの批判が出ている。

マニフェストから削除された施策は、「財政基本計画の全戸配布」や「“借金時計”の公開」など2010年度予算案で市議会に削られた事業など、既に実現が困難視されているものが多い。ほかには、建て替えから移転新築に方針変えした救急医療センターの「朝まで診療」を削除した。

内容の変更では、市民病院での救急患者の100%受け入れを断念。「歩行者に日本一やさしいまちづくりを目指す」の「日本一」を削った。

企業誘致の特命担当設置は取りやめ、地域経済活性化基本条例も「制定する」から「制定の是非を検討」に後退した。ボランティアのポイント制度導入は「検討する」に修正し、市職員の家庭訪問サービスも見直した。

吉田市長は2年前の市長選でマニフェストを前面に打ち出して初当選した。今回の見直し内容について、ある市議は「いのちの基金関連など、議会で議論しないまま修正するのは解せない。選挙では有権者に受けることを言ったが、現実を見た場合引っ込めざるを得なくなったのだろう。手詰まり感がある」と手厳しかった。