今日は母性について。
みなさんは
母性ってなんだと思いますか？
聖母マリア様みたいに優しい眼差し？？
観音菩薩みたいに広い心？
または、
失敗しても全てを包み込んでくれる包容力？
ええ、ええ。
素敵ですね❤️
いいですよねー✨
確かに、私にも母性という自覚はあります。
妊娠がわかり、
子供第一で生活を一変させたこと。
流産はどんな人にも訪れるもの。
意外と確率の高いものだと知り、
じぶんの努力で防げるものは
全力で実行したこと。
出産してすぐ
育児のイの字もわからず
小さい初対面のいのちを預かることは
本当に怖かったが
とにかくこの小さな命をこの世に留め続けるという覚悟をもったこと。
初めての授乳は乳首が真っ赤になるほど痛くて
それでも我が子に与えなければ。と与え続けた日々。
なんで泣いているのか分からなくてオロオロし、
本当に困り果てるんだけど…
それと同時に
おっぱいを飲んでくれている姿を見ると全ての頑張りが吹き飛び
こみ上げてくる愛おしさ。
（正確には吹き飛んでる気がするだけなんだけどねー
笑）
笑）そしてそれらは
間違いなく母性なんだと思います。
ただ、ほんと、母性という言葉の取り扱いには注意して欲しいなって思うんですよね💦
母性を出している本人が（なんか変な言い方💦）
自発的に使う分には
なんも気をつけなくていいんだけど。
✨
✨「母性」という言葉を他人が使い、
ママ本人に要求する場合。
そのお話は
「母性」という言葉をつかった
ママを一瞬で殺す凶器になる。
「他人の母性」という美談を押し付けたとたん
母性は神格化され、
目の前のママにとっては
ただの「押し付けがましい神話」になる。
「お前母性あるんだろ？やっとけよ」という旦那さんからの一言。
「あら、母親なんだからそれくらいできるでしょ。母性があるんだから」という義理の母からの一言。
「母性ないの？」という近所のおばちゃんの一言。
「○○の奥さんは、いつもニコニコ子育てしてる。母性ってすげーな。みんなあぁやればいいのに」という世間の一言。
「母性」っていうことばはね
なんでもできる魔法の言葉じゃない。
疲れていても
毎日寝てなくても
それでも子供を愛せる。
そんな魔法じゃないよ。
家事も1人でして
だれにも褒めてもらえなくて
むしろもっと要求されて。
それでも子供の前で笑える。
そんなすごいものじゃないんだよ。
「母性あるでしょう」って…言われるとき
イライラして
余裕なくて
誰も助けてくれなくて
追い詰められて
それでも
聖母マリアさまみたいに笑えって？？
…
母性はそんな魔法じゃない。
そんなに万能じゃないんだよね💦
残念ながら
妊娠した時からね？
ママは
嬉しいけど怖くって
出産してからはね？
やるって決めたけど怖くって💦
おっぱいあげたいけど寝たくって
笑いたいけど笑えなくて
そばにいたいけどいられなくって
愛おしいけどムカついて
葛藤して
葛藤して葛藤して葛藤して…
それが母性なんです。
それが、母性の正体なんです。
母性の正体は葛藤です。
私たちママは
葛藤しながら愛しているんです。
愛しているけど時には愛せなくて。
なんなら、愛しすぎて愛せなくて。
悩んで
泣いて
怒って
ぶつかって…
悲しい思いをたくさんしたんです。
誰にも分かってもらえない。
そういう孤独もありました。
それ全てが母性の正体なんです。
みなさんが聞きかじった「母性」は、
そんな葛藤したママの
最後の最後の結末部分なんではないでしょうか？
ママは孤独なんです。
勝手に一括りにしないでください。
勝手に美談にしないでください。
勝手に、産んだら母性が
芽生えると思わないでください。
一人ひとり、ママごとの
葛藤の物語があるんです。
物語の最後のページだけ読んで
人に勧めないでください。
その物語はそのママだけのものです。
…
うん
分かってます。
励ますために言ったのかもしれません。
ただの世間話のつもりかもしれません。
でも、それ、やめてください。
いらないです。
優しさかもしれませんが、それはいりません。
目の前のママには
また別の…
そのママだけの物語があります。
だから、本人が言う以外に
母性を持ち出して
目の前のママを殺すのは
もうやめてあげてください。
目の前のママは
じぶんの物語を
いま、懸命に紡いでいます。
周りの人は
旦那さんは
お義母さんは
近所のおばちゃんは
それをただ、聞いてくれるだけでいいんです
神話にしないでください。
現実のノンフィクションなんです。
本人がいま紡いでいますから
そして
それをぜひ
聞いてあげてください💕
