ネットワーク外部性補論「需要サイドの「内生的」規模の経済 」という視点 | 行政書士林哲広事務所

行政書士林哲広事務所

知財関連補助金業務に強みを持つ、福岡県の行政書士事務所です。特許料の減免・猶予申請代理、外国出願補助金申請代理など、各種知財関連補助金業務を行います!

先のブログや書籍・雑誌でネットワーク外部性について大変な興味・関心をもって記述してきました。

もともとこの着想は、恩師である九州大学現名誉教授(元九州大学大学院経済工学教授)大住圭介先生より得たものですが、その恩師の先生より「エリック・ブリニョルフソン、アンドリュー・マカフィーを研究してみてはいかがですか?」というお言葉を頂いたことがスタート地点でした。

その後、同2氏の書籍・論文を読み、私なりの視点・解釈で考察して、書籍『改訂版 知財関連補助金業務の知識と実務』(経済産業調査会、2022年)や雑誌『会社法務A2Z』(第一法規)などで、見解を示して参りました。

 

一応の結論として、デジタル社会におけるネットワーク外部性について、需要が需要を呼ぶという需要サイドの規模の経済を読み解く上で、もちろん、デジタル化のハード・ソフトの側面での進歩は大事でしょうが、それ以上に、デジタル技術をある程度身に付けていれば、人の資質や人的な資本性により、需要サイドの規模の経済が生じると言えるのではないかと思います。いわゆる、需要サイドの「内生的」規模の経済という視点が大切だということです。(私自身、デジタル技術は一般的なレベルに過ぎず、また、今後量子コンピュータが出たとしてもこの結論は変わりはないと思いますが・・・)

 

これは、先の私の恩師である、九州大学現名誉教授である大住圭介先生の教えそのものであり、通じるところがあるため、先生がおっしゃりたいことはこのようなことではないかと思い、おそらく間違いはないと思います。大住先生にはこれまで大変なお世話を頂き大変な方のご指導を頂けたことに、お疲れさまでございました、と一門下生としては思いますが。。。腐敗した大学研究に早くから気付き、その後、見切りを付け(いわゆる俗な渡米とかではなく)ご自宅研究を相変わらず進められている方もいらっしゃいます。今日はこの辺で。行政書士林哲広事務所