ども、あぐりんです。
昨日から連載開始した「間取りのビフォーアフター」改造計画。
昨日の記事「なんということでしょう」間取りのビフォーアフター その1では、まず外観イメージのビフォーアフターを出してみました。
そのビフォーアフターの外観がこれね↓
■BEFORE
↓
■AFTER(あぐりんによる工事済み)
これでもこの建物自体の全体のスペック(大きさとかね)はほぼ一緒なんだよ。
むしろあぐりんが工事したAFTERのほうが延床面積は0.5坪くらい減ってるので、
坪30万円の家なら単純に15万円値下げだし、坪40万円なら20万円ってことね。
あ、サッシの枚数はあるけどたぶんそんなに変わってないと思うし
サッシ枚数を減らすことは外周ラインを減らすことに比べたら大したことはないしね。
で、今回はこのビフォーアフターのプロセスを順を追って解説していこうかと思って、実はこのプロセスこそがすごく大事だと思ってる。
まずさ、お客さんである施主はハウスメーカーとか工務店に要望とか伝えるじゃんじゃん。
そのあと一週間後くらいに間取りとかの提案を受けると思うんだけどね、
その間取りを何度か見てるとさ、
「なんでここに窓が付いてるの」とか
「こういう建物の配置になったのはなんでなん?」とか
「ここにキッチンがあるのはなんで?」とか
「なんかここがえらい広い感じがするけど・・・なんで?」とか
といった、モヤモヤっとしたのがわいてこない?
で、それについて聞くとさ、たいていは
「あ、特に理由はないので別にどっちでもいいですよ」とか
「ここが何となくいいかなぁと思って」とか
「当社の仕様ではウンタラカンタラになってまして」とか
一回くらい経験はない?
答えがなーんかスッキリしなかったの。
なんとなく「そんなもんかー」ってスルーしちゃうんだけど、
こういったのが後々しっくりこないってのになる原因だったりする。
これってね、間取りができあがるプロセスを順を追って見れなくて、
いきなり完成形を見せられるからでもあると思っているんだ。
もちろんそれ以前に、
作っている側に明確な意図がないってのも多少はあると思う。
意図がないというか言語化できてないというか、ね。
つまり「その人個人の感覚や経験値」でしか言えないので、
イメージの共有とか思ってたんと違うとかがあとあとモヤモヤと残ったまんまになる。
以前も書いたけど家造りは「旅」と一緒だと思ってて、
「旅」なんて行くまでのプロセスが楽しいじゃんね。
そこまでひっくるめての「旅」だと思うし、
やっぱり準備してることもちゃんと味わい尽くしたいと思うんだ。
「家づくり」もそうなったらいいなぁと思ってるし、
極力そうなるお手伝いができたら最高って思ってる。
話は長くなっちゃったけど、
今回は「間取りのビフォーアフター赤入れ編」ということで、
元プランをどう着目していったかを順を追って書いていこうと思ってます。
んで、元プランを見てマズいなぁと思ったのはざっと23箇所
細かいところを言えばもっとあるけど、
とりあえず23箇所で抑えておきます。
まず元プランの1階平面図
↓↓↓
1階は11箇所に注目・・・これから書いていくと思うと多いな(汗)
①玄関庇の奥行き
まず奥行き455しかないってのがアパート・勝手口仕様なんだよね。
メインエントランスで455しか軒がないのはあり得ない。
②玄関框の幅と窓
このプランは奥行き455の玄関収納含め2275のワイドの框があるけど、
延床31坪の家の割にはちと広く取りすぎ。
もちろん広い玄関は良いと思うんだけど、全体とのバランスがね。
それと北側に付いているFIX窓。
できれば通風を考えて開口できる窓にするべきだし、
北面に付けるにはちょっと大きいかな。
北側の隣家にとっては南側の恐らくリビングに向いている窓と鉢合わせになるわけだから、
いくらすりガラスにするとはいえ、できるだけ小さい窓にして隣家に配慮すべき。
③ホールの幅
これも玄関と一緒でホールの幅が通常より455広い。
ハウスメーカーの展示場に行くとよくある廊下幅ね。
家全体が展示場みたいに大きければこれでもいいんだけど
31坪ならホールを広げるよりは部屋を広げたほうがいいぞ。
④洗面脱衣室
2.5畳ありキッチンからの回遊動線にもなっていてゆったりしてるように感じるけど、
その割には収納がなかったりと無駄なスペースが広いだけになっている。
⑤風呂
2階建ての一戸建てで30坪以上あるなら、
この0.75坪のユニットバスはない。
え?新築なのにお風呂がアパートと一緒じゃん・・・って、
湯船で足をのばせなくてガッカリすること間違い無し。
【ここからはLDKね】
⑥ソファー家具の配置
このソファー配置はないよね、応接セットになっている。
この場合テレビはどこに置く?左隅にコーナー用のテレビボード?
テレビは薄型になっていて壁にピッタリくっつけられるように省スペースになっているんだから、それを活かした壁と平行配置にしたほうが広がり感は出るよ。
⑦リビングにある収納の奥行き
LDKにある唯一の収納なんだけど、
奥行きが押入れサイズになっているのが問題。
押入れサイズだと奥行きが深すぎるから
かえって使いにくいんだよね。
ここに布団をしまうのならまぁいいんだけど、
布団をしまうんだろうか??
将来和室にして仕切った時用に押入れサイズにしたとか??ないない(笑)
⑧西側の引き違い窓のサイズ
道路からそんなに距離がないのに掃き出し窓を付けていると、
通行人の視線が気になって仕方ない。
せっかく大きな窓を付けても、
多分一生レースのカーテンを閉めっぱなしになってて開放感を感じられない。
南面はソファーを置いているからか逆に腰窓になっているけど、
この状態だと南面に出る開口が一切ないということになっている。
もちろんね、隣家の状況を見た上でどうするかってのがあるけど、
今の条件だけからすると南に出れないってのはちょっとあり得ないかな。
⑨2枚のすべり出し窓
これは⑧でも触れたけど、
なぜすべり出し窓にしたのかがよくわからない。
しかも開き方はなんでこうしたの?
引き違い窓じゃダメな理由は何?
ここ、こういうところ、意図がないってのはね。
施主が希望したのかな?縦長のすべり出し窓がLDKのどこかにほしいって。縦長の窓が好きなのって感じだったのかな。
⑩勝手口の位置
勝手口が道路の真裏、つまり東側のしかも家の中心あたりに付いているけど、
ここに付いてると道路までの動線が相当遠いよ。
てか、もっとも遠い位置だよね。
⑪キッチン横の南面の窓
ここの窓は南からの採光は取れると思うけど、
おそらく風が抜けにくいため匂いがLDKに残りやすいことになると予想される。
この窓からの風の抜け道がないんだよね。
南から風が直進して入ってきても洗面の壁だったり、
洗面の引き戸を開けても窓が東側に付いてるから風が抜けにくい。
風の通り道がクランクしてると当然ながら風通しは悪くなる。
はぁはぁ、1階だけを書くだけでもめちゃ疲れた・・・(笑)
てな具合で、ざっと間取りを見ただけで、
ここに書いた言葉がすぐに頭の中に浮かぶんだ。
今回は間取り図だけだったけど、
間取りと同時に外観デザインとか内観デザイン、家具配置とか通風、採光、構造とかも同時に3次元で考えてるんだ。
まず間取り作ってそれを完成させて、
そしたら次にインテリアを考えて作って、
そしてそれが終わったら外観を作って・・(これじゃまともな外観は作れないんだけど)
っていう順番じゃないってところがミソなんだ。
超長くなったから今回は1階でおしまいにします。
2階は次回の記事に回します。
そしてここまでの長文をじっくり読んで頂いたちょっと変わったあなた(笑)
貴重なお時間頂きましたことに本当に感謝してますぞよ。
少しでも参考になったのでしたらめちゃ嬉しく思います。
それじゃまたこのへんでー


