パーマン何号が猿だっけ? このゆびは | 喜劇 眼の前旅館

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短歌のブログ

パーマン何号が猿だっけ? このゆびは何指だっけ おしえて先輩  我妻俊樹


第二回歌葉新人賞候補作「ニセ宇宙」より。
この頃つくった歌はあんまり定型かっちりじゃないのが多くて、それはまだ短歌をつくる意識と定型がシンクロしてないというか、あくまで短歌をつくるという意識によって言葉は出てきてるんだけど、その言葉が定型とは微妙にずれた型をあらかじめもってしまってるという場合が多かったのだと思う。
その後、歌のつくりかたが変わり、はじめに定型が絶対的なフレームとしてあってそこに言葉をつめていくような発想になった。それは自分の中であらかじめ言葉が固まりになったものを外に出していく、ということができなくなった(短歌にすべき言葉の固まりが枯れた)ということかもしれないし、題詠などで短歌を量産する習慣がついたからかもしれない。わざとらしい破調はたまにあっても、自然な固まり感のある破調の歌というのがすっかり消えてしまったのです。
最近それがちょっと戻りつつあるような気がしてて、それはいい傾向だと自分では思っています。