「よい廊下を」と敬礼で見送ってくれるおばあさんたちのいるジャンプ場 我妻俊樹
オリンピックはまだ続いているのでしょうか。今回私は一秒も見てない(見たのは0.5秒くらい)ので、見るかわりに自分のつくった唯一のスキー競技の歌を取り上げます。
ジャンプ競技場というのはあの形にしろ大きさにしろ、夢の中の構造物みたいにすごく印象的で変なものだと思うんです。小さい頃からジャンプに心惹かれてたことを今思い出しましたが、あれはふつう夢の中でしか見られないスポーツだと思う。スポーツというのはそもそも見慣れない競技はすべて夢っぽく見えはするのですが、だからオリンピックはまさに夢のスポーツ祭典という側面があるけど、中でもジャンプの夢スポーツとしてのスケールは群を抜いてる。空間も行われてることも現実の頭上をはるかに超えている。子供はそういう魘されそうなものに目を釘付けにされる性質がありますね。
題詠blog2008、お題「ジャンプ」より。