文体は前提 | 喜劇 眼の前旅館

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短歌のブログ

mixiの外部ブログ設定からはずしたのと、最近Twitterが書きやすくて些事はみんなそっちに書いてしまうので、ここはまたちょっと本来の短歌ブログの感じに戻ると思います。
昨年末あたりから私のようなどこの馬の骨でも献本していただく機会が増え、いただいた歌集や歌誌は順番に少しずつ(というのも読むのが非常にのろいので)ありがたく刺激をいただいています。私も何か始めないとなあ? という漠然とした気分を駆り立てられつつ、何かが何なのかはさっぱりわからぬまま短歌はちっともつくれてなくて、最近は題詠ブログのほうで苦しみながらでも月に数首程度(「半ドア」)。この苦しみにはいちおう理由もあって、作風を意識的に変えてコントロールしようとしてるからなんですが、過去に何度か作風変えを試みたときはその都度、中途半端に元に戻っておりました。今回は徹底的にやろうと思ってますます歌がつくれなくなっているわけです。でも自分が読みたいと思える文体じゃないと、つくっても意味ないと思うわけですよ。歌の出来よりもまずは文体。出来のほうは結果的なものですが、文体は前提だから。そこをまずは思い通りに正したいと。


 それはそれは真っ暗な神社を想像したペンキ屋には助手が必要なのだ  我妻俊樹