「悪魔のシスター」(1973)ブライアン・デ・パルマ。終盤混乱してると思ったけど(実際ちょっとドタバタしすぎな感じ)これは「絞殺魔」なのかと思ったら腑に落ちた。催眠術だし。回想シーンにおける、いるはずのない現場への居合わせだし。そしてもちろん前半には堂々たる画面分割があったわけだし。つまり「裏窓」(事件の目撃がもろに「裏窓」なのをはじめ、覗きネタがちりばめられてる)プラス「絞殺魔」というか「裏窓」からだんだん「絞殺魔」になっていくような映画。ちょっとしか出ない私立探偵がさりげなくいい味で、とくにブラックユーモア小噺みたいなオチがよかった。