歌誌「かばん」六月号に「クビレと摩擦」という文章を寄稿しております。
「できる連作」という特集内にお招ばれして書いたのですが、ベースになっているのは以前このブログに書いた連作論です。編集人の鈴木有機さんがここを読んで、この続きを是非にと依頼して下さったという経緯です。
現時点で私が描けるところの、あるべき連作のイメージは言葉足らずながら輪郭くらいは示せたのではと思いますので、読める方は、ほかの錚々たる皆さんの文章だけじゃなく私のも読んでね。
私もこれから他の方の連作論を読んでしばし黙考します。
今ふと思ったけど短歌の連作ってゼノンの矢みたいですよね。
それは今思ったことなので「クビレと摩擦」には書いてませんが、書いたことにつなげて言うと〈秀歌的価値観〉ってのはたぶんゼノンのパラドックスへの道なんだな。〈連作的価値観〉はそこから脱出する方法なんですよ。
購読されてない方、「かばん」はたしか神田の東京堂書店などでも売ってたと思います。
それか下記のサイトからお問合せするのもいいかもしれませんよ。
かばんWEB
http://www.kaban-tanka.jp/index.html