片足 | 喜劇 眼の前旅館

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短歌のブログ

昨日不正(?)に入手したある作品について。そういう理由でもあるのでメモ的に。
これは問題作と呼ばれるに違いなくたしかにそうなんだけど、そう呼ばれることが読み手の落しどころになるとこの作品の、どこかに一歩踏み出そうとした片足を上げっぱなしにしてるかのような、そのX個の足の裏から目をそむけることになると思う。だからここはあえてべたに傑作という言葉で誰にともなく釘を刺しておきたい。
これは問題作ではなく傑作です。

さらに言い直すと、足の裏はこれから地面を踏む途中ではないのだと思う。空間で何かを踏んでる。あるいは、何かに足は掴まれている。
勝手に足の動きを予測して地面を読みにいくのはやめろ。視線を下げるな。
地面に最初から書いてある文字を得意げに読み上げるな。
と、これも追加で誰というわけでもないみなさんに釘を刺しておきたい。