沖縄戦終結から79年「慰霊の日」(6/23)
23日は、79年前の沖縄戦で旧日本軍の組織的な戦闘が終結した日とされる「慰霊の日」です。糸満市摩文仁の平和祈念公園では、全戦没者追悼式が開かれました。
23日は、沖縄戦から79年の「慰霊の日」を迎え、戦没者を追悼し、平和への願いを新たにする一日となりました。ご冥福をお祈りいたします~
「欲望という名の電車(38)」(6/21)
21日の記事で上記の動画をご紹介しました。原口議員は5分頃から、【第731部隊】について触れられております。
【人間の証明】森村誠一さん死去(2023/7/26)
私が最初に読んだ森村先生の小説は「高層の死角」でした。「人間の証明」は映画で鑑賞しました。旧日本軍第731部隊の実情を描いた「悪魔の飽食」は未読なため、そのうち読んでみようと思っております。(引用終了)
「第731部隊」といえば、昨年7月に逝去されました森村誠一氏の【悪魔の飽食】です。原口議員の発言が切っ掛けになって、22日午後にブックオフで古本を購入してきました。
初版(昭和56年)と続編(昭和57年)の在庫はなかったのですが、新版(昭和58年)を購入しました。価格は100円。
【新版・悪魔の飽食】の現在における価値(ブックオフ)
日中戦争勃発後の1933(昭和8)年、旧満州に創設され、3千人余の捕虜を対象に非人道的で残酷な数々の人体実験等を行ったいわゆる日本陸軍第七三一部隊の実像を、著者自らの取材・調査による関係者の証言や新資料に基づき、改訂新版として書き起こし、戦争の狂気を告発したノンフィクションの労作である。
著者が文中で「真に恐ろしいことは、この残酷を犯した人たちと、われわれが別種の人間ではないという事実である。われわれも、第七三一部隊の延長線上にある人間であるということを忘れてはならない。」と宣明しているとおり、本書は隊員の個人責任を問うものではないが、本書に記録された日本人が行った重大な加害の事実は決して消えるものではない。
現在のロシアによるウクライナ侵攻をみるまでもなく、「侵略者が侵略の痕跡を隠したがるのは、侵略の罪悪性を承知しているからであり、戦争における自国の被害の歴史のみ強調し、加害の事実はできるだけ隠蔽しようとする。」という著者の指摘は、正鵠を得たものである。
著者が「国民全体が戦争の狂気に取り憑かれたとき、冷静なブレーキとなるのは、過去の正確な記録である。」と警鐘を鳴らす意味において、本書の価値は現在においても揺らぐところはなく、むしろ一層高まっているというべきであろう。(引用終了)
★ある読後感想
731部隊の犯した戦慄を覚えるような所業には、人間の根源的な問題にあると思いました。遠藤周作の「海と毒薬」も人体実験を描いた小説だけど。(実話を基にしてるだけに重くて、恐ろしい)
生きた人間を生きたまま殺す。何が彼らをこのような残虐行為に駆りたてたのか? 終戦時の大学病院の生体解剖事件を小説化し、日本人の罪悪感を追求した問題作。
戦争末期の恐るべき出来事・・・九州の大学付属病院における米軍捕虜の生体解剖事件を小説化、著者の念頭から絶えて離れることのない問い「日本人とはいかなる人間か」を追究する。
解剖に参加した者は単なる異常者だったのか? どんな倫理的真空がこのような残虐行為に駆りたてたのか? 神なき日本人の“罪の意識"の不在の無気味さを描き、今なお背筋を凍らせる問題作。(引用終了)
【予告編・海と毒薬】(昭和61年)
「悪魔の飽食」は昨日から読み始めましたが、【海と毒薬】は10年以上前に読んでおります。書籍自体は処分したように思いますので、この表紙の文庫本かどうかは不明です。
この2件の所業を「捏造」とする人々がおりますが、「昼と夜」「夏と冬」があるように、国家にも「陰と陽」があります。特に、八百万の神々の国・日本は「光強ければ、闇深し」です。
次回は【新版・悪魔の飽食】から、比較的、刺激の強くない部分をご紹介します。2回ぐらいかな~?それでは~
★九州大学生体解剖事件