日本人は受賞しておりませんが、2022年ノーベル賞の「物理学賞」「生理学・医学賞」について取り上げます。
手前味噌になりますが、いずれの賞も当ブログで取り上げた内容で、特に前記事で「時空を超えた共鳴現象」を紹介したばかりでしたので、受賞者の親戚でもなんでもないですが嬉しいです~
記事の詳細はリンク元のNHK記事をお読みください。一部の画像は過去記事で掲載したものです。
◆物理学賞~「量子もつれ・量子テレポーテーション」
【ノーベル物理学賞】フランスなどの物理学者3人(10/4)
受賞した3人は、20世紀最大の物理学者・アインシュタインを悩ませた量子力学に特有の現象を、利用する道を切り開いたと評価されました。
時空を超えた共鳴現象(2021/2/2)
それは「量子もつれ」と呼ばれ、光の粒などの量子が、お互いにどんなに遠く離れていても、片方の量子の状態が変わるともう片方の状態も瞬時に変化するという現象です。
量子暗号と「後ろの正面だあれ」(2020/10/27)
この現象を利用すると、ある情報を量子に埋め込めばそれを離れた場所にあるもう一方の量子に光の速度で伝えることができる、「量子テレポーテーション」という現象が起きることを実験で示しました。(一部転載終了)
★過去記事
◆生理学・医学賞~ネアンデルタール人のゲノム配列解析
ノーベル生理学・医学賞に「人類の進化」の研究者(10/5)
ペーボ博士は絶滅した人類の遺伝情報を解析する技術を確立し、4万年前のネアンデルタール人の骨に残っていた遺伝情報を詳しく調べて、現代の人類であるホモ・サピエンスと比較しました。
その結果、ホモ・サピエンスはネアンデルタール人の遺伝情報の一部を受け継いでいることを突き止め、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人とで種が交わっていた可能性を明らかにしました。
新型コロナ重症化に貢献する「日本人の謎のDNA」とは?(2021/5/26)
さらに、絶滅した人類の遺伝情報は・・・
▼標高の高い土地での生存を有利にする。
▼ウイルスに対する免疫の反応の仕方に影響する。
今の私たちの体の仕組みをより深く理解するのにつながっていることがわかりました。
またペーボ博士はそれまで知られていなかった、絶滅した別の系統の人類、「デニソワ人」を発見したほか、「古ゲノム学」という新しい学問分野を切り開くなど、人類の進化の過程を理解する上で大きな貢献を果たしたとしています。(一部転載終了)