オンネトー(阿寒摩周国立公園・足寄町)
※ マヤの発言部分を紫色にしています。
「幼い獅子よ、よく聞き給え。汝の心の深淵には、光の湧き出す泉があり、その泉は過去から未来の記憶をたたえている。鏡のような水面には、時を超え場所を越えて、宇宙で起きていることすべてが映る。その光が湧き出す泉の中に、宇宙図書館が映っていると言っても過言ではないのだ。
【空海】22を超えてゆけ?!(4)(3/11)
汝のハートのゼロポイントには、星々が輝く宇宙がある。これは詩的な表現ではなく、実にリアルなことなのだ。ハートは投影機の役目を果たし、内側のものを外側に映している。内と外を反転させているのだ。
映画「マトリックス」より
宇宙は君が考えているより、もっともっと深いのだよ。思い込みの枠組みから、一歩外に出て、世界をよく見てごらん。ミクロコスモスであるわれわれも、マクロコスモスのエッセンスをすべて持っている。どんなに小さな雫にも、宇宙のすべてが映し出されているのだよ。見たまえ。鏡の向こう側に見える光の湧き出す泉を、あれがわれわれの銀河の真の姿だ。」
(過去記事)
意識はミトコンドリアの中に存在する(1/9)
「映画マトリックス」とミトコンドリア(1/9)
マヤは言葉を失い、ため息にも似た感嘆の声をあげていた。
「・・・ごらん。ここから見える光景は、銀河の集合意識だ。宇宙とはわれわれの意識からできている。宇宙とは成長を続ける意識であり、継続される無限の意識でもある。だからこそ、一人ひとりの意識が重要であり、個々の意識を高めることが大切なのだよ。
映画「コンタクト」(描写が似ていますね~)
そして、われわれの宇宙を越えた向こう側にも、別の宇宙が存在している。地球人類もいずれこの宇宙を越えてゆくことになるだろう・・・そのために今できることは、多次元の旅を続けながら、自らの意識を高めることだ。」
そう言ってGが天空を指差すと、その指先が示すかなたには、宇宙の光が未来で輝く天頂の星のように煌めいていた。Gの言葉は瞬く星々の物語のように、忘れかけていた深い部分に光を投げかけてくれる。時が経つのも忘れ去り、星々が紡ぐ悠久の物語にいつまでも浸っていたい。
宝石箱をひっくり返したような無数の星々は、互いに光で会話しているかのようだった。それはまるで、星座を描くように、星と星の間は銀色の光の糸でつながっているようにも見えた。どの星も、たった一つで存在しているわけではなく、互いにバランスを取りながら共存している。
中島みゆき・「糸」
それは、星や銀河だけではなく、生命というものに関しても同じなのだろう。天にあるものは地上にもあり、地上にあるものは、地中にもあるのだから。星々の放つ光は、過去から未来へと連綿と続く縦糸、人と人とのつながり合いを表す横糸、そして、魂の記憶が紡ぐ「奥ゆき」というものを思い起こさせてくれる。
(過去記事)映画に見る「量子の世界」(1)(1/16)
【6と7の架け橋】光の糸(1)(4/5)
以上、「6と7の架け橋」から転載しました。(次回へつづく)
ロック・ウィズ・ユー(1979年 マイケル・ジャクソン)