日本最初毘沙門天 神峯山寺(高槻市)

 

18日朝、高野山を後にして向かった先は、24日の「【高野山・関西の旅】22を超えてゆけ?!(2)」でご紹介した神呪寺(西宮市)でした。19日、高槻駅で待ち合わせた仲間たちと真っ先に向かったのは、日本最初の毘沙門天で有名な神峯山寺(高槻市)です。

 

仁王門

 

 

本堂

 

神峯山寺は、日本で最初に毘沙門天が安置された霊場といわれており、本尊である毘沙門天、双身毘沙門天、兜跋毘沙門天はいずれも秘仏です。

 

内内陣に祀られている兜跋毘沙門天

 

また、本堂に横ではなく縦に三体お祀りしています。一番手前、内陣に祀られています毘沙門天、真中の中内陣に祀られています双身毘沙門天、一番奥の内内陣に祀られています兜跋毘沙門天、この三体すべてが神峯山寺のご本尊です。

 

内内陣の兜跋毘沙門天は、国を護る神として武将より手厚く信仰されてきました。兜跋毘沙門天は非常に力が強いため、その力を和らげるために体内に多量のお経が埋め込まれているそうです。

 

(参考) 神峯山寺公式HP  神峯山寺(Wikipedia)

 

本堂裏手の石段を昇っていきますと・・・

 

開山堂

※神峯山寺を開山した修験道の開祖・役小角が祀られている

 

「神峯山寺秘密縁起」によれば、文武天皇元年(697年)に役小角葛城山(金剛山)で修行をしていた時、北方の山から黄金の光が発せられて霊感を受け、神峯山寺に位置する場所にやってきた。そこで天童(金比羅飯綱大権現)と出会い、天童の霊木で4体の毘沙門天が刻まれ、役小角は伽藍を建立し毘沙門天を祀ったことが起源とされている。

 

【熊野・高野山の旅】龍泉寺編(2017/9/15)より

    ※龍泉寺・〇印が役行者(役小角)像

 

さらに縁起によれば、刻まれた残り3体の毘沙門天は天高く飛散し、1体はかつて神峯山寺奥之院「霊雲院」であった北山本山寺に、1体は京都市左京区の鞍馬寺に、1体は奈良県生駒郡平群町の信貴山に安置されたと伝わっている。

 

【2017京都旅】いざ!鞍馬山へ(3)(2017/10/30)より

※ 鞍馬山の靈宝館に安置されている毘沙門天像(国宝)

 

◎日本三大毘沙門天・・・鞍馬寺、奈良の信貴山朝護孫子寺、栃木の大岩山最勝寺です。奈良の朝護孫子寺が毘沙門天に縁があるのは聖徳太子に由来しています。

 

信貴山朝護孫子寺HPより

 

昨年9月の熊野旅で役行者の母公堂、龍泉寺、10月の京都旅では鞍馬山・・・役行者と毘沙門天さんに縁がありましたので、どうしても、日本最初の毘沙門天を祀っている神峯山寺に行ってみたかったのです。

 

 

新しい駐車場もできましたし、都会の中の寺院と違い、自然もいっぱいあります。四天王の中で最も力があると言われている毘沙門天さん、お近くにお越しの際は、是非、お参りしてみてください。