2023年9月1日(金) はれ






ようやく明神ヶ岳アタックのチャンスが巡ってきました。

伊佐須美神社のルーツを辿る旅、一座目。






当然、まずは伊佐須美さまにお詣りでしょう。

旧会津高田町、伊佐須美神社。

言わずと知れた岩代国一之宮、会津総鎮守。

相津→会津と地名の由来になった場所とされます。






で、この伊佐須美神社は創祀以来三度場所を移しています。

最初は御神楽岳(新潟県東蒲原郡阿賀町)。
次に博士山(河沼郡柳津町)。
次に明神ヶ岳(大沼郡会津美里町)。
そして山を下りて現在地へ。






楼門は平成元年(1989年)の造営で築34年ですか。新しいですね。






右手に父のオオヒコノミコト像、で間違いないでしょうか。







左手に息子のタケヌナカワワケノミコト、で合っているかな。






伊佐須美神社仮本殿。

旧本殿は残念ながら平成二十年の火災で焼失してしまいました。

今は再建中ということのようです。






見どころはいろいろありまして。

こちらは会津五桜の一つに数えられる薄墨桜。

この地での創建以来の神木と言われます。






さて、下山後だと間に合わなそうなので先に昼メシといたします。

梅庵さん、高田観音参り以来二度目の来店。

知らないと絶対に通り過ぎてしまう隠れ家的蕎麦屋。







外観も内観もシブい。

白髪の仙人みたいな蕎麦職人が出てきそうですが店主は若いお兄さんです。

気さくな方なので色々地域のお話を伺うことができました。






おろしそば。いわゆる高遠蕎麦ですかね。

辛味大根を薬味にして食べます。目の覚めるような辛味と旨味。






看板猫にご挨拶。

まだ小さい。1歳前後かしら。






では登山口に向かいます。

大岩観音を目指すと間違いありません。







4月に来たときはまだ残雪がありました。

快適な林道ツーリング。






到着。駐車場ぽい場所が無いので路駐してしまいます。

大規模林道も工事中でここで行き止まりのようですし。






明神ヶ岳、標高1074m。コースは一本道です。

3時間半もあれば下山できるでしょう。






山行開始。

のっけから草がひどいです。道が見えない。






登り始めてすぐの場所にある大岩観音さまにお参り。

無事に下山できますように。






ここいらは当たり前のように熊が出没してニュースにもならないほど。

熊がいる前提での行動が求められます。

熊鈴に熊スプレー装備。ナタも持ってくればよかったかな。

もちろん早朝と夕方は避けます。






おおっと、道が塞がっています。草を踏み越えるのも無理。

かき分けながら進むのですが…何度かコースアウトしてしまいました。

GPSもそこまで精度高くないからなぁ。






やっと順路に復帰。

あちこち擦りむいて切り傷ができてしまいました。






往路の4割ほど、標高700mを超えたあたり。

人の背丈ほどもある草の壁。

むむむ…もはやこれまで。

刈払い機で開削しながらでもないと前進は不可能であろう。

残念ですがここで勇気ある撤退をします。

こりゃ熊より草のほうがよっぽど凶暴だろう。逃げないし痛がらないし。






衣服には草花の種が大量に付着していました。

Uber種子。






大岩観音が見えたら出口です。

観音さまのお力添えにより無事に下山できました。

明神ヶ岳の山頂付近には今も伊佐須美神社の奥宮があります。

登山道は参道でもあるはずなのにこんなに荒れていたとは。

まあ熊警報のせいで登る人もいないのかもしれない。

再挑戦するなら…6月の山開きのタイミングですかね。






参考文献

奥田博「新うつくしま 百名山」 福島テレビ株式会社

小島一男「会津故事散歩」 歴史春秋社