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Scene no.3-15
start
どんよりとした空模様だった。
各地でゲリラ雨の被害が 深刻化している。
近場の喫茶店の止まり木で
コヒーカップとにらめっこしながら 暇そうにスプーンを弄んでいると、
「お兄ちゃん、今日お休み~?」
カウンター並びに座っているマイちゃんが話しかけて来た。
「う~ん、予定は未定かな~」 なんて冗談めかしているところへ、
ちょっとこっちと誘われるままに奥の席に座わると、
タケシは唐突に 「玲子さんと会ってるのかい?」と聞かれ タカネが頷くと、
「彼女のペースに ハマるなよっ!」 とタケシは真顔で言う。
どういう意味なのか・・・、
その時は 柳に風の如く さらりと受け流すのだが・・・、
この話には理由があったようだ。
「おうっ」 そこへ手を振り元気印のマコトがやって来る。
タケシと待ち合わせていたらしい・・・、
そのまま3人文殊らしき会話が始まった。
マコトが、「先日、取引先の社長が亡くなってねっ」
「あっ!それ、昨日の新聞の喪中欄に乗っていたな~ 」
「病院加療中って 書いてあったぜっ」
ケンジは、新聞を舐めるようにして読むのが好きなのだ。
マコトの話が続く、
「心臓発作とか言ってるけど違うみたいなんだ・・・」
「自殺らしんいんだ・・・」
「あの社長 まだ若いぜっ 40そこそこだろう・・・」
マコトは、いつものように口調が滑らかになり出した。
決してすべらないのだが・・・、
タカネが、「なんでこんなに次から次へと自殺する人が多いんだろうねっ」
すると、タケシが、カチンときたのか、
「巷じゃ 諸般の深~い 不快な事情が マクロ的に溢れているからなっ」
「それどういうこと?」 タカネの振りに、
「タカネさんよっ!綺麗なお花 構ってばかりだから 世情に疎すぎるぜっ」
「もう少しひとの話も聞いとくもんだよっ」
YABAI・・・ !!!!!!!!
またタケシのお説教が 始まりそうな雲行きになってきた。
「マコト!お前 詳しい話 知ってるんだろう!」
マコトの口が 急に重たくなる。
「この話・・・、不味いかもなっ↓」
「いろいろとリンクしているからな~↓」
それでも しかめっ面で話始めた。
「とどのつまり、銀行さんは、融資いつでもいたしますよっ・・・」
「な~んて得意先周りの担当者は口を揃えて、マニュアル通りに受け答えしてるけど・・・」
「実際、窓口に行くと 手のひら返したように 丁重なるお断りの返事しか返ってこないの実情でさっ」
「この厳しいご時勢だから 会社のオーナーのみなさんは 四苦八苦なんだよねっ」
「無言でローンなどというノンバンク、ご自由にお使いくださいってなもんさっ」
「まったく 呆れ返るぜっ!」
「結局、ノンバンク駆け込み寺への高いご奉公になるのさっ」
「酷くなると その先は・・・、融通手形なんてことあるみたいで・・・、」
「ひとりでも 躓いたらみな同じさっ」
「金が回っているうちはいいけれど、先が見えちまうんだっ」
「今のご時勢、金の切れ目が縁の切れ目なんていっちゃってさっ」
「世間さまってのは本当に冷たいもんよっ」
「俺も 陸に上がった河童になったら 商売なんか辞めちまうかもなっ」
「命まで取られてまで 商売続けようなんて思わないよっ」
「実際は、辞められなくなってるのが、現状だけどねっ」
半場愚痴にも近いマコトの話に、タケシは、
「こういう時代は、やっぱりお役人が一番さっ」
「取れるところから しっかりと上前刎ねるんだからさっ」
「爪の先に蝋燭の火 点してなんてやってられないぜっ」
「そうだなっ 馬鹿馬鹿しくなっちまうっ」
タカネは、「〇×△□◎・・・!?」
二人の話を 黙って聞くだけだった。
・・・ つづく
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