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Scene no.2-9
Start
前日の夜、
新幹線に乗っていて何気なしに京都の駅に降りた。
その日はそのまま大阪に入り、いつもの
ホテルにチェックインすれば
何事も起きなかった事なのだが、無性に京都に執着した。
黄昏たのか・・・
時計を見ると、午後11時・・・
最終の時間帯であるから乗降客は疎らだった。
プラットホームを見回しても、数人の客しかいない・・・
ベンチに座り、以前宿泊したホテルに
連絡するが、
どこも満室とのことで、少し安易に捉えていた自分を恥じた。
すると、ベンチの左端にある一人の若者が腰を下ろした。
もう、ホームには誰もいない、
怪訝に思い、
「今夜は何処に泊まるのですか?」 と尋ねると、
「まだ、決まっていません」 と、唐突な返答が返ってきた。
「あ~ボクと同じだねっ!」
「えっ、同じなんですか!」
と、滑稽だが、変な意気投合をしてしまった。
駅員さんが通りかかったので、とにかく聞いてみようと
宿泊施設を尋ねると、
「駅周辺に沢山あるので、どっかこかにあるさ」
などと、曖昧な答えが返ってきた。
まぁ、ネグラがないもの同士二人で駅の改札口を出たのだが・・・
どうやら出口を間違えたらしく、
駅周辺にしてはやけに薄暗い通りを歩いている。
「駅員さんが言うように・・本当に在るんでしょうか・・?」
若い彼は、不安げに呟いた。
100メーター程歩くと、
タバコの自販機が置いてある売店らしき灯りが見えた。
「ここでちょっと聞いてみよう」
と、入り口に立っていた中年の男性に
「すみません、この近くにホテルありませんか?」
と、尋ねると・・・
「はいっ、はいっ、こちらにどうぞ」
と、カウンターの方を指した。
えっえっえ~ とは言わないまでも
二人でポカーンと開いた口が可笑しかった。
そのまま誘われるが儘にお互い顔を見合わせ頷いた。
「一泊素泊まりで3000円です。お風呂はお使いに為りますか?」
「共同浴場になります。トイレと洗面所も同じですけど・・・」
二人とも 「・・・・・」 沈黙。
「お客様は、ご一緒ですか
」
「・・・・・
」 また、互いに顔を見合わせた。
「ご一緒でしたら、一部屋5000円ですが・・・」
若い彼は、「安ければそれで構いません
」
と、ボクのほうを見た。
初めて会ったばかりの見ず知らずの男同士が
なんのえにしでこうなるのか、呆気にとられたままに
「それでいいでしょう
」
と、若者に押し切られる格好になってしまった。
「それでは、こちらにご住所とお名前をお願いします。」
・・・・・
案内された部屋は、和室の六畳間に布団が敷かれていた。
彼は、呟いた
「もしかして・・・ ここ連れ込みっ
」
なんとなく、そんな感じがしたのだが、
成り行きとは、楽しくも面白いものだと実感した。
「もう遅いから・・・ 休みましょう
」
と、言うことで布団に潜り込んだ。
それから・・・
彼との会話が始まった。
・・・つづく
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PS.京都の画像についてですが、
アメブロの読者登録を戴きました【spookee】さんのブログにて
『京プラ09春シリーズ』<その1~その7>が、掲載されておりますので
よろしかったら閲覧くださいませ。
URL; http://ameblo.jp/spookee/
よろしゅうおたのみもうしあげます。
チャ~(^_-)-☆
